井口裕香、“奇跡の写真集”で3カ月の肉体改造「私も知らない私がそこにはいた」
マイナビニュース2024年4月12日(金)10時0分
『とある魔術の禁書目録』シリーズのインデックス役や『デリシャスパーティ プリキュア』のキュアヤムヤム/華満らんなど、数々のアニメ作品に出演する人気声優・井口裕香が、約12年ぶりとなる写真集『MORE MORE MORE』(KADOKAWA)を発売。初めて訪れた沖縄を舞台に、彼女が理想とする姿を惜しげもなく披露している。
今回のインタビューでは、撮影に向けておこなった体づくりを経て、井口が見せたいと思う写真、そして「自分自身の体というものは何か」を交えて、『MORE MORE MORE』の美しさに迫っていく。
○2nd写真集『MORE MORE MORE』は「本当に奇跡の一冊」
――約12年ぶりとなる写真集『MORE MORE MORE』がリリースとなりました。以前から「写真集を出したい」というお話はさまざまなところでおっしゃっていましたよね?
井口裕香:言っていましたね。ずっと「写真集を出したい!」って言っていたら、KADOKAWAさんの『My Girl』(※女性声優のビジュアルブック)編集部の方が聞きつけて、声をかけてくださったのがきっかけなんですよね。以前から目標みたいな感じで写真集のことは言っていたので、やっぱり口に出すと願いは叶うんだなと思います。自分自身も写真集を見るのが好きだったし、いろいろと表現していくなかで、今の年齢だから出せる表情とかもあるだろうなって思っていたし、私が出すならこういうのがいいという理想もあったので、本当に奇跡の一冊だと思います。
――そんな井口さんのこだわりが詰まった『MORE MORE MORE』ですが、今回はロケ地が沖縄となっています。
井口:そうですね。私自身、沖縄は初めてだったので、初沖縄がこの写真集だったのもよかったですね。自分のイメージにもぴったりな、青い海、青い空という。そこに12年前に出した写真集とは、シチュエーションは似ていても表情や表現でこう、違いが出せたらいいなと思っていましたね。
――また、その撮影に向けてのご自身のコンディションづくりですが、インスタグラムでもご自身のワークアウト風景をアップされていましたよね?
井口:そうですね。35年生きてきて、「食べたい食べたい、でも我慢……やっぱり食べる」みたいな、葛藤の末に「結局食べるんかい!」みたいなことはずっとやってきてたんですけど(笑)、写真集の発売が決まったのが2023年8月頃で、そこから3カ月後には撮影だったんですよ。なので急ピッチで体作りも始めて、食事も気をつけるようになりました。公表はしていなかったんですけど、8月くらいからリアルタイムでSNS上で写真集作りの軌跡をお届けしていました(笑)。
――食事も含めてハードワークが見て取れましたが、それも写真集のためだったんですね。
井口:そうですね。今回はだいぶいろいろ気をつけながら葛藤していました。やっぱり食べることもお酒を飲むことも大好きな人間なんですけど、とにかく体作り第一で。もともと運動も好きだったんですけど、人生でいちばん運動した3カ月だったと思います。
○後ろ姿がきれいな人でありたい
――写真集の発売や撮影が決まっているだけに、また井口さんの理想とする写真像があるだけに、妥協はできなかった?
井口:そうですね。ファンの方はもちろんなんですけど、老若男女を問わず、特に同性の方が見ても「なんかいいね」って思ってもらえるような写真集にしたかったので。この3カ月で人は変われるというのも見せたかったし、目標のために頑張るとか、1つのことをやり遂げるという姿も見せたかったんですよね。私もいろんな女性の写真集を持ってるし好きだからこそ、自分がやれるなら何度も見てもらえるようなグッとくる写真をいっぱい撮ってもらえるように、その目標のために頑張っていました。
――そんなこだわりの写真の中で、井口さんが見せたいと思ったポイントはどこですか?
井口:お尻です! 声優さんって、お仕事しているときは後ろ姿をすごく見るんですよ。アフレコでも、マイクワークの最中でもいろんな人の後ろ姿を見る機会が多いんですよね。なので後ろ姿がきれいな人でありたいなというのは常々思っていたんですけど、写真集を趣味で見ていても、女子のお胸とかもいいけど、腰からお尻に流れるそのカーブ感が年々魅力的に感じるようになっていって。そこは表現したいなと思っていました。35という大人年齢になったときのお尻の丸みというものはすごく大事になってきて、またお尻は鍛えれば鍛えるほど応えてくれる部位というか。それもあってお尻のトレーニングはこの写真集のために特に頑張りましたね。
――そうしたお尻やボディラインを見せるカットが多いですが、同時に水着やランジェリーを身につけたカットが多いですよね。そこにもこだわりは強かったですか?
井口:最初の打ち合わせのときに編集部の方からご提案いただいたものが割と攻めていた感じだったんですね。そこからどこまで「やります」「やらない」みたいな話をしながら、衣装のフィッティングは、何十着きたんだろう? ものすごく着て、その中から選ばれしものが写真集に採用されています。あと私、やっぱムチっとしてる感じが好きなので、あえてキツめのサイズを着て、ちょっとお肉乗っかっているみたいなあの感じは出したいなって思っていたら、スタイリストさんもそういう食い込む系のものを持ってきてくれて、「これこれ! これが欲しかったです!」というものが使われていますね。
――水着も下着も着たときの見え方を考えながら選ばれていったと。
井口:写真集はもちろん見て楽しむものなんですけど、思わず触りたくなるような、女の子ならではのふわっともちっとみたいな感じが好きなので、あえての肉感というか、食い込む感じを出していきました。
――またそうした、素肌をさらけ出したカットが多い中での、井口さんの表情がまた素敵ですね。撮影の際はどんなお気持ちでしたか?
井口:最初は恥ずかしくなったりするのかな? って思っていたんですけど、鍛えていたこともあって、意外とそんなに恥ずかしくなくて。しかも、最初の撮影は赤いシースルーのキャミソールと黒いランジェリーから始まったんですよね。なので(衣装的には)最初のカットがいちばん攻めていたんですよ。その後がピンクのTシャツ一枚の、ピンクのランジェリーのカットという流れだったので、初日でもうだいぶ攻めていて、私もカメラマンさんたちも方向性が見えたというか、表情を含めてみんなで目指す道がパッと見えた感じがしたんです。そこに戸惑いとか恥ずかしさとかというよりは、アニメとかでもそうなんですけど、作品の一部となってみんなで1つの作品を作っていくような気持ちでした。そこに表現欲みたいなものが混ざっていって、「こんな顔してやろう」とかじゃなく、自然と微笑んだりとか大人な表情になっていて。私も知らない私がそこにはいた気がしました。
○35歳の今だから出せる表情
――ご自身でも意外と思える表情が撮れたわけですね。
井口:すごく意外でしたね。「こんな表情できるんだ」みたいな。あえて狙ってやったというよりは自然と気分が乗って出てきた表情を、カメラマンさんやスタッフのみなさんに引き出してもらったものだと思います。結果、35歳の今だから出せる表情というのが詰まっているのはそういうところにあるんだろうなと思いますね。12年前の自分だったら、たぶんこんな感じにはできなかった。
――そんな自分の理想と意外性も詰まった写真集、出来栄えを自己採点すると何点になりますか?
井口:そんなのもう100億満点ですよ!
――100億満点!(笑)。
井口:バカ答えですね(笑)。写真集を出させてもらえるだけでありがたいのに、自分からこうしたいとか、文字の位置はもうちょっと下がいいとか、数ミリ大きくとか、字体はこういうのがいいとかすごくいっぱいわがままを、たぶん人生でいちばん仕事に関して自分の欲を伝えて、それを受け止めてくださったスタッフさんたちがいて、一日かけて打ち合わせをしたり、ほんとにほんとに時間と情熱をかけていただいてみんなで作った一冊なので、もう100億満点です!
■井口裕香(いぐち・ゆか)
7月11日生まれ、東京都出身。2002年に声優デビュー。これまでに『とある魔術の禁書目録』シリーズ(インデックス)、〈物語〉シリーズ(阿良々木月火)、『ヤマノススメ』(雪村あおい)、『デリシャスパーティ プリキュア』(キュアヤムヤム/華満らん)、『戦姫絶唱シンフォギア』シリーズ(小日向未来)など多くの作品に出演している。2013年より、ソロでの音楽活動をスタート。2ndミニアルバム『キミがキミでキミなんだよ』が発売中。
今回のインタビューでは、撮影に向けておこなった体づくりを経て、井口が見せたいと思う写真、そして「自分自身の体というものは何か」を交えて、『MORE MORE MORE』の美しさに迫っていく。
○2nd写真集『MORE MORE MORE』は「本当に奇跡の一冊」
――約12年ぶりとなる写真集『MORE MORE MORE』がリリースとなりました。以前から「写真集を出したい」というお話はさまざまなところでおっしゃっていましたよね?
井口裕香:言っていましたね。ずっと「写真集を出したい!」って言っていたら、KADOKAWAさんの『My Girl』(※女性声優のビジュアルブック)編集部の方が聞きつけて、声をかけてくださったのがきっかけなんですよね。以前から目標みたいな感じで写真集のことは言っていたので、やっぱり口に出すと願いは叶うんだなと思います。自分自身も写真集を見るのが好きだったし、いろいろと表現していくなかで、今の年齢だから出せる表情とかもあるだろうなって思っていたし、私が出すならこういうのがいいという理想もあったので、本当に奇跡の一冊だと思います。
――そんな井口さんのこだわりが詰まった『MORE MORE MORE』ですが、今回はロケ地が沖縄となっています。
井口:そうですね。私自身、沖縄は初めてだったので、初沖縄がこの写真集だったのもよかったですね。自分のイメージにもぴったりな、青い海、青い空という。そこに12年前に出した写真集とは、シチュエーションは似ていても表情や表現でこう、違いが出せたらいいなと思っていましたね。
――また、その撮影に向けてのご自身のコンディションづくりですが、インスタグラムでもご自身のワークアウト風景をアップされていましたよね?
井口:そうですね。35年生きてきて、「食べたい食べたい、でも我慢……やっぱり食べる」みたいな、葛藤の末に「結局食べるんかい!」みたいなことはずっとやってきてたんですけど(笑)、写真集の発売が決まったのが2023年8月頃で、そこから3カ月後には撮影だったんですよ。なので急ピッチで体作りも始めて、食事も気をつけるようになりました。公表はしていなかったんですけど、8月くらいからリアルタイムでSNS上で写真集作りの軌跡をお届けしていました(笑)。
――食事も含めてハードワークが見て取れましたが、それも写真集のためだったんですね。
井口:そうですね。今回はだいぶいろいろ気をつけながら葛藤していました。やっぱり食べることもお酒を飲むことも大好きな人間なんですけど、とにかく体作り第一で。もともと運動も好きだったんですけど、人生でいちばん運動した3カ月だったと思います。
○後ろ姿がきれいな人でありたい
――写真集の発売や撮影が決まっているだけに、また井口さんの理想とする写真像があるだけに、妥協はできなかった?
井口:そうですね。ファンの方はもちろんなんですけど、老若男女を問わず、特に同性の方が見ても「なんかいいね」って思ってもらえるような写真集にしたかったので。この3カ月で人は変われるというのも見せたかったし、目標のために頑張るとか、1つのことをやり遂げるという姿も見せたかったんですよね。私もいろんな女性の写真集を持ってるし好きだからこそ、自分がやれるなら何度も見てもらえるようなグッとくる写真をいっぱい撮ってもらえるように、その目標のために頑張っていました。
――そんなこだわりの写真の中で、井口さんが見せたいと思ったポイントはどこですか?
井口:お尻です! 声優さんって、お仕事しているときは後ろ姿をすごく見るんですよ。アフレコでも、マイクワークの最中でもいろんな人の後ろ姿を見る機会が多いんですよね。なので後ろ姿がきれいな人でありたいなというのは常々思っていたんですけど、写真集を趣味で見ていても、女子のお胸とかもいいけど、腰からお尻に流れるそのカーブ感が年々魅力的に感じるようになっていって。そこは表現したいなと思っていました。35という大人年齢になったときのお尻の丸みというものはすごく大事になってきて、またお尻は鍛えれば鍛えるほど応えてくれる部位というか。それもあってお尻のトレーニングはこの写真集のために特に頑張りましたね。
――そうしたお尻やボディラインを見せるカットが多いですが、同時に水着やランジェリーを身につけたカットが多いですよね。そこにもこだわりは強かったですか?
井口:最初の打ち合わせのときに編集部の方からご提案いただいたものが割と攻めていた感じだったんですね。そこからどこまで「やります」「やらない」みたいな話をしながら、衣装のフィッティングは、何十着きたんだろう? ものすごく着て、その中から選ばれしものが写真集に採用されています。あと私、やっぱムチっとしてる感じが好きなので、あえてキツめのサイズを着て、ちょっとお肉乗っかっているみたいなあの感じは出したいなって思っていたら、スタイリストさんもそういう食い込む系のものを持ってきてくれて、「これこれ! これが欲しかったです!」というものが使われていますね。
――水着も下着も着たときの見え方を考えながら選ばれていったと。
井口:写真集はもちろん見て楽しむものなんですけど、思わず触りたくなるような、女の子ならではのふわっともちっとみたいな感じが好きなので、あえての肉感というか、食い込む感じを出していきました。
――またそうした、素肌をさらけ出したカットが多い中での、井口さんの表情がまた素敵ですね。撮影の際はどんなお気持ちでしたか?
井口:最初は恥ずかしくなったりするのかな? って思っていたんですけど、鍛えていたこともあって、意外とそんなに恥ずかしくなくて。しかも、最初の撮影は赤いシースルーのキャミソールと黒いランジェリーから始まったんですよね。なので(衣装的には)最初のカットがいちばん攻めていたんですよ。その後がピンクのTシャツ一枚の、ピンクのランジェリーのカットという流れだったので、初日でもうだいぶ攻めていて、私もカメラマンさんたちも方向性が見えたというか、表情を含めてみんなで目指す道がパッと見えた感じがしたんです。そこに戸惑いとか恥ずかしさとかというよりは、アニメとかでもそうなんですけど、作品の一部となってみんなで1つの作品を作っていくような気持ちでした。そこに表現欲みたいなものが混ざっていって、「こんな顔してやろう」とかじゃなく、自然と微笑んだりとか大人な表情になっていて。私も知らない私がそこにはいた気がしました。
○35歳の今だから出せる表情
――ご自身でも意外と思える表情が撮れたわけですね。
井口:すごく意外でしたね。「こんな表情できるんだ」みたいな。あえて狙ってやったというよりは自然と気分が乗って出てきた表情を、カメラマンさんやスタッフのみなさんに引き出してもらったものだと思います。結果、35歳の今だから出せる表情というのが詰まっているのはそういうところにあるんだろうなと思いますね。12年前の自分だったら、たぶんこんな感じにはできなかった。
――そんな自分の理想と意外性も詰まった写真集、出来栄えを自己採点すると何点になりますか?
井口:そんなのもう100億満点ですよ!
――100億満点!(笑)。
井口:バカ答えですね(笑)。写真集を出させてもらえるだけでありがたいのに、自分からこうしたいとか、文字の位置はもうちょっと下がいいとか、数ミリ大きくとか、字体はこういうのがいいとかすごくいっぱいわがままを、たぶん人生でいちばん仕事に関して自分の欲を伝えて、それを受け止めてくださったスタッフさんたちがいて、一日かけて打ち合わせをしたり、ほんとにほんとに時間と情熱をかけていただいてみんなで作った一冊なので、もう100億満点です!
■井口裕香(いぐち・ゆか)
7月11日生まれ、東京都出身。2002年に声優デビュー。これまでに『とある魔術の禁書目録』シリーズ(インデックス)、〈物語〉シリーズ(阿良々木月火)、『ヤマノススメ』(雪村あおい)、『デリシャスパーティ プリキュア』(キュアヤムヤム/華満らん)、『戦姫絶唱シンフォギア』シリーズ(小日向未来)など多くの作品に出演している。2013年より、ソロでの音楽活動をスタート。2ndミニアルバム『キミがキミでキミなんだよ』が発売中。
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