イシヅカユウ「大好きな『テルマ&ルイーズ』みたいと思ったら…」『ドライブアウェイ・ドールズ』トークイベント開催
シネマカフェ2024年5月29日(水)16時30分
アカデミー賞監督イーサン・コーエン最新作で、女性2人の予測不能なアメリカ縦断ドライブを描いた『ドライブアウェイ・ドールズ』トーク付き特別試写会が、漫画家の瀧波ユカリと俳優・モデルとして活躍するイシヅカユウをゲストに迎えて行われた。
東京を生きる24歳・フリーター女子の日常を赤裸々に描いた4コマ漫画「臨死!!江古田ちゃん」でデビュー、現在は女性を取り巻く現状を描き幅広い世代から支持を得ている「わたしたちは無痛恋愛がしたい」を連載中の漫画家・瀧波ユカリ。そして、ファッションモデルとして活躍し、映画『片袖の魚』で開催された、日本初となるトランスジェンダー女性の俳優オーディションで主演に選ばれたイシヅカユウが、本作の個性豊かなキャラクターやファッション、映画の魅力を存分に語った試写会。
アカデミー賞受賞作『ノーカントリー』やカルト的人気を誇る『ビッグ・リボウスキ』など、様々な作品を兄ジョエルと共に手掛けてきたイーサン・コーエン監督の最新作だけあり、会場には幅広い年代の映画ファンが駆けつけた。
上映後、MCの呼び込みで観客の大きな拍手で迎えられ登場した瀧波さんとイシヅカさん。ポッドキャスト「どっちが好きなの?」の配信を行うなど普段から親交のある2人の和やかな雰囲気に包まれ、トークイベントがスタート。
はじめに映画を観た感想を問われると、会場を見渡した瀧波さんは「今ここから皆さんのお顔が見えますが、飲み込み切れていない困惑のオーラが伝わってきてますね(笑)。私は全部で2回観たのですが、初めて観たときは同じ感覚でした。1回目と2回目で大分印象が違って、2回目に観た時はコミュニケーションの映画だなと思いました」と明かす。
「ジェイミーとマリアンはコミュニケーションを取り合いながら信頼関係を築いていくのに対して、彼女たちを追いかけるギャングの部下たちは過失を押し付け合う。その対比がおもしろくて」と率直な感想をコメントする。
レズビアンの女性2人が主役のロードムービーとなるが、「2人が女性として対等に立っていて、さらに対等になっていくように同意をとりながら、セックスの価値観を埋めていく姿を丁寧に描いているのが今っぽいと感じました」といい、イシヅカさんも「2人の関係性が変わっていくのが良いですよね」と同意。
「私は最初マリアンに共感しながら観ていたんですけど、でもジェイミーもすごくジェントルでかっこいい。奔放なんだけど、同意を取る優しさがあって素敵なんです」と、主人公2人の関係性に魅力を感じたという。
また、舞台となった90年代後半を意識したY2Kファッションも見どころの1つ。主人公2人のデニムの着こなしからもアメリカの地方都市の生活や時代背景を感じることができる。
瀧波さんは当時をふり返りつつ、「90年代って性的に抑圧されていた時代なので、ジェイミーみたいに奔放になるのが良いという価値観があった。マリアンは真面目なキャラクターとして描かれていますが、今の時代では普通ですよね。あの時代ではお堅いというのがリアルだなって思いました」と分析する。
さらに、謎のスーツケースを巡る攻防戦には、魅力に溢れるキャラクターが続々登場するが、瀧波さんとイシヅカさんはジェイミーの元カノ・スーキーがお気に入りだと口を揃える。「女性が対等に描かれる中で、警官のスーキーだけ暴力を通す力を持っている。それが面白い。今まで見たことのないキーパーソンだなって」と瀧波さん。
スーキー役のビーニー・フェルドスタインのファンだというイシヅカさんは、「コメディの演技の良さが遺憾なく発揮されていて最高でした。あとは、マイリー・サイラス。本当にマイリー・サイラス?って思って嬉しいサプライズでしたね」と興奮気味に語った。
最後まで予想不可能な、これまでに類を見ないロードムービー。これまでに行った試写会では、観客の意見が二分することも。イシヅカさんは「大好きな映画の『テルマ&ルイーズ』みたいに女性の逃避行をイメージしていたら、おぉ…!みたいな(笑)。自分の中のどこかにレズビアンの映画は社会的なメッセージがあったほうが良いという偏見があったのかも」と、映画を観て気づかされたことがあったと明かす。
続けて瀧波さんも「私も社会的な視線はどこかにあって、女性2人の映画に男性的なモチーフは必要なのかと少し疑問に思いましたが、最後に…」と、ラストシーンでその疑問が解消された点についてコメント、単なるコメディの枠に収まらない本作の魅力を深堀し、最後まで観客も大満足のトークイベントが締めくくられた。
『ドライブアウェイ・ドールズ』公開初日記念
『ビッグ・リボウスキ』上映&トークショー付きイベント開催
イーサン・コーエン最新作にして、劇映画としては初単独監督作となる『ドライブアウェイ・ドールズ』。公開初日に本作の上映に加えて、イーサンと兄ジョエル・コーエンが共同脚本を手掛け、1998年の公開から26年経ったいまも色褪せぬカルト的人気を誇る『ビッグ・リボウスキ』の特別上映と、2つの作品を深掘りし、その魅力に迫るトークイベントが決定。コーエン節の効いたスタイリッシュな世界観を味わえそうだ。
『ドライブアウェイ・ドールズ』は6月7日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、渋谷シネクイントほか全国にて公開。
『ビッグ・リボウスキ』上映&トークショー付きイベント
■上映作品:『ドライブアウェイ・ドールズ』『ビッグ・リボウスキ』
※『ビッグ・リボウスキ』はBlu-ray上映。
■日時:6月7日(金)18時30分~『ドライブアウェイ・ドールズ』/トークショー&インターミッション/20時35分~『ビッグ・リボウスキ』
■登壇者:海猫沢めろん(作家)、牧村朝子(文筆家)、MC:よしひろまさみち(映画ライター)
■劇場:渋谷シネクイント スクリーン1
『ビッグ・リボウスキ [4K ULTRA HD + Blu-rayセット]』
発売中:6,589円(税込)
発売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント
© Polygram Filmed Entertainment, Inc. 1998
東京を生きる24歳・フリーター女子の日常を赤裸々に描いた4コマ漫画「臨死!!江古田ちゃん」でデビュー、現在は女性を取り巻く現状を描き幅広い世代から支持を得ている「わたしたちは無痛恋愛がしたい」を連載中の漫画家・瀧波ユカリ。そして、ファッションモデルとして活躍し、映画『片袖の魚』で開催された、日本初となるトランスジェンダー女性の俳優オーディションで主演に選ばれたイシヅカユウが、本作の個性豊かなキャラクターやファッション、映画の魅力を存分に語った試写会。
アカデミー賞受賞作『ノーカントリー』やカルト的人気を誇る『ビッグ・リボウスキ』など、様々な作品を兄ジョエルと共に手掛けてきたイーサン・コーエン監督の最新作だけあり、会場には幅広い年代の映画ファンが駆けつけた。
上映後、MCの呼び込みで観客の大きな拍手で迎えられ登場した瀧波さんとイシヅカさん。ポッドキャスト「どっちが好きなの?」の配信を行うなど普段から親交のある2人の和やかな雰囲気に包まれ、トークイベントがスタート。
はじめに映画を観た感想を問われると、会場を見渡した瀧波さんは「今ここから皆さんのお顔が見えますが、飲み込み切れていない困惑のオーラが伝わってきてますね(笑)。私は全部で2回観たのですが、初めて観たときは同じ感覚でした。1回目と2回目で大分印象が違って、2回目に観た時はコミュニケーションの映画だなと思いました」と明かす。
「ジェイミーとマリアンはコミュニケーションを取り合いながら信頼関係を築いていくのに対して、彼女たちを追いかけるギャングの部下たちは過失を押し付け合う。その対比がおもしろくて」と率直な感想をコメントする。
レズビアンの女性2人が主役のロードムービーとなるが、「2人が女性として対等に立っていて、さらに対等になっていくように同意をとりながら、セックスの価値観を埋めていく姿を丁寧に描いているのが今っぽいと感じました」といい、イシヅカさんも「2人の関係性が変わっていくのが良いですよね」と同意。
「私は最初マリアンに共感しながら観ていたんですけど、でもジェイミーもすごくジェントルでかっこいい。奔放なんだけど、同意を取る優しさがあって素敵なんです」と、主人公2人の関係性に魅力を感じたという。
また、舞台となった90年代後半を意識したY2Kファッションも見どころの1つ。主人公2人のデニムの着こなしからもアメリカの地方都市の生活や時代背景を感じることができる。
瀧波さんは当時をふり返りつつ、「90年代って性的に抑圧されていた時代なので、ジェイミーみたいに奔放になるのが良いという価値観があった。マリアンは真面目なキャラクターとして描かれていますが、今の時代では普通ですよね。あの時代ではお堅いというのがリアルだなって思いました」と分析する。
さらに、謎のスーツケースを巡る攻防戦には、魅力に溢れるキャラクターが続々登場するが、瀧波さんとイシヅカさんはジェイミーの元カノ・スーキーがお気に入りだと口を揃える。「女性が対等に描かれる中で、警官のスーキーだけ暴力を通す力を持っている。それが面白い。今まで見たことのないキーパーソンだなって」と瀧波さん。
スーキー役のビーニー・フェルドスタインのファンだというイシヅカさんは、「コメディの演技の良さが遺憾なく発揮されていて最高でした。あとは、マイリー・サイラス。本当にマイリー・サイラス?って思って嬉しいサプライズでしたね」と興奮気味に語った。
最後まで予想不可能な、これまでに類を見ないロードムービー。これまでに行った試写会では、観客の意見が二分することも。イシヅカさんは「大好きな映画の『テルマ&ルイーズ』みたいに女性の逃避行をイメージしていたら、おぉ…!みたいな(笑)。自分の中のどこかにレズビアンの映画は社会的なメッセージがあったほうが良いという偏見があったのかも」と、映画を観て気づかされたことがあったと明かす。
続けて瀧波さんも「私も社会的な視線はどこかにあって、女性2人の映画に男性的なモチーフは必要なのかと少し疑問に思いましたが、最後に…」と、ラストシーンでその疑問が解消された点についてコメント、単なるコメディの枠に収まらない本作の魅力を深堀し、最後まで観客も大満足のトークイベントが締めくくられた。
『ドライブアウェイ・ドールズ』公開初日記念
『ビッグ・リボウスキ』上映&トークショー付きイベント開催
イーサン・コーエン最新作にして、劇映画としては初単独監督作となる『ドライブアウェイ・ドールズ』。公開初日に本作の上映に加えて、イーサンと兄ジョエル・コーエンが共同脚本を手掛け、1998年の公開から26年経ったいまも色褪せぬカルト的人気を誇る『ビッグ・リボウスキ』の特別上映と、2つの作品を深掘りし、その魅力に迫るトークイベントが決定。コーエン節の効いたスタイリッシュな世界観を味わえそうだ。
『ドライブアウェイ・ドールズ』は6月7日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、渋谷シネクイントほか全国にて公開。
『ビッグ・リボウスキ』上映&トークショー付きイベント
■上映作品:『ドライブアウェイ・ドールズ』『ビッグ・リボウスキ』
※『ビッグ・リボウスキ』はBlu-ray上映。
■日時:6月7日(金)18時30分~『ドライブアウェイ・ドールズ』/トークショー&インターミッション/20時35分~『ビッグ・リボウスキ』
■登壇者:海猫沢めろん(作家)、牧村朝子(文筆家)、MC:よしひろまさみち(映画ライター)
■劇場:渋谷シネクイント スクリーン1
『ビッグ・リボウスキ [4K ULTRA HD + Blu-rayセット]』
発売中:6,589円(税込)
発売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント
© Polygram Filmed Entertainment, Inc. 1998
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