“アラサー”ヒロイン、2人の男性の間で悩む…フランス発の元気印映画『若い女』
シネマカフェ2018年7月28日(土)18時0分
2017年、第70回カンヌ国際映画祭で新人監督のみに授与されるカメラドール(新人監督賞)を受賞したフランスの若手女性監督レオノール・セライユの『若い女』。お金も、家も、仕事もない、ちょっとくせ者のヒロインが、新たな人生に向かって少しずつ前へと進んでいく希望の物語は高い評価を集めた。今回、フランスで大旋風を巻き起こした本作の主人公、ポーラを取り巻く2人の男性を徹底比較してみた。
本作は、名門・フランス国立映画学校の卒業制作として、セライユ監督が自ら書いた脚本をもとに完成させた初の長編作品。カンヌでの受賞を皮切りに数々の映画祭で様々な賞を獲得し、フランスで最も権威のある映画賞・セザール賞にもノミネートを果たした。主演のレティシア・ドッシュもまた本作での体当たり演技により、リュミエール賞最有望女優賞を獲得。これからの活躍が注目される2人の女性が生み出した、新しい等身大ヒロイン像が大きな共感を呼んでいる。
■“崖っぷちアラサー”の主人公を取り巻く2人の男性を徹底比較!
主人公ポーラ(レティシア・ドッシュ)は、パリに住む31歳の女性。一般的には結婚を視野に入れてもおかしくない微妙な年齢だが、裕福な彼と10年間も同棲生活を送ってきたため、就職経験ゼロのままアラサーになってしまった。今回、そんなポーラを取り巻く2人の男を徹底比較した。
突然別れを切り出した裕福な元恋人か?
1人目は元恋人のジョアキム(グレゴワール・モンサンジョン)。写真家であり、ポーラが通っていた大学の教授でもある。10年間も同棲していたが、ある日突然、ジョアキムはポーラに別れを告げる。家を追い出されてしまったポーラは、お金も仕事も、寝る場所すらない。彼にこまめに連絡を入れるポーラだが、やがて職探し・家探しに奔走するうちに連絡が滞るように。
ポーラから頻繁に連絡が来ていた時期は電話に出ることはなく、留守電にしていたジョアキムだが、相手から連絡が来なくなった途端に気になってしまうのが人間のサガ。改めて自分はポーラが必要だと気がついたこともあいまって、ジョアキムは自分から留守電を残したり、ポーラが働く職場に突然会いに行ったり…。経済的な安定力はあるが、なかなか身勝手な男性だ。
職場で出会った誠実な子持ちの男か?
2人目は、職探しの途中で一服しようとしてショッピングモールの裏で出会った、店の警備員を務めるウスマン(スレイマン・セイ・ンディアイ)だ。面接をクリアしたポーラは、モール内のランジェリーショップの売り子として働き始める。最初こそ、あまりいい出会いではなかったが、何かとアドバイスをくれるウスマンにポーラの心は揺れ始める。
下着売り場の仕事と掛け持ちしているベビーシッター先の少女リラとショッピングモールで過ごす3人は、まるで家族のよう。猫を預かってもらったり、男の手料理のお弁当を一口もらったり、2人の関係はどんどん親密になっていく。だが、バツイチのウスマンは、大切な1人娘と暮らしているのだった…。
やがて、ポーラに“ある変化”が起きることで、元恋人ジョアキムとヨリを戻すチャンスが訪れる。久し振りの恋人との再会、そして仕事の同僚宅への訪問。ポーラにとって、とても重要な人生の選択が迫る。
果たして、孤独で見栄っぱりのポーラの選択は…? パリジェンヌの大共感を巻き起こした元気印映画の結末を、ぜひ映画館で見届けて。
■ストーリー
パリ。31歳のポーラは、10年付き合った写真家の恋人に突然別れを告げられる。お金も、家も、仕事もないポーラは、恋人の飼っていたペルシャ猫とともにパリを転々とするはめに。ところが、気ままな性格が災いし、居候先の友人宅からも、安宿からも追い出され、疎遠だった母親にも拒絶されてしまう。パリにはポーラの居場所などなかったのだ。なんとか住み込みのベビーシッターのバイトを探し出し、ショッピングモールの下着屋でも働き始める。ようやく自分の居場所を見つけたかに思えたが…。
『若い女』は8月25日(土)より渋谷ユーロスペースほか全国にて順次公開。
本作は、名門・フランス国立映画学校の卒業制作として、セライユ監督が自ら書いた脚本をもとに完成させた初の長編作品。カンヌでの受賞を皮切りに数々の映画祭で様々な賞を獲得し、フランスで最も権威のある映画賞・セザール賞にもノミネートを果たした。主演のレティシア・ドッシュもまた本作での体当たり演技により、リュミエール賞最有望女優賞を獲得。これからの活躍が注目される2人の女性が生み出した、新しい等身大ヒロイン像が大きな共感を呼んでいる。
■“崖っぷちアラサー”の主人公を取り巻く2人の男性を徹底比較!
主人公ポーラ(レティシア・ドッシュ)は、パリに住む31歳の女性。一般的には結婚を視野に入れてもおかしくない微妙な年齢だが、裕福な彼と10年間も同棲生活を送ってきたため、就職経験ゼロのままアラサーになってしまった。今回、そんなポーラを取り巻く2人の男を徹底比較した。
突然別れを切り出した裕福な元恋人か?
1人目は元恋人のジョアキム(グレゴワール・モンサンジョン)。写真家であり、ポーラが通っていた大学の教授でもある。10年間も同棲していたが、ある日突然、ジョアキムはポーラに別れを告げる。家を追い出されてしまったポーラは、お金も仕事も、寝る場所すらない。彼にこまめに連絡を入れるポーラだが、やがて職探し・家探しに奔走するうちに連絡が滞るように。
ポーラから頻繁に連絡が来ていた時期は電話に出ることはなく、留守電にしていたジョアキムだが、相手から連絡が来なくなった途端に気になってしまうのが人間のサガ。改めて自分はポーラが必要だと気がついたこともあいまって、ジョアキムは自分から留守電を残したり、ポーラが働く職場に突然会いに行ったり…。経済的な安定力はあるが、なかなか身勝手な男性だ。
職場で出会った誠実な子持ちの男か?
2人目は、職探しの途中で一服しようとしてショッピングモールの裏で出会った、店の警備員を務めるウスマン(スレイマン・セイ・ンディアイ)だ。面接をクリアしたポーラは、モール内のランジェリーショップの売り子として働き始める。最初こそ、あまりいい出会いではなかったが、何かとアドバイスをくれるウスマンにポーラの心は揺れ始める。
下着売り場の仕事と掛け持ちしているベビーシッター先の少女リラとショッピングモールで過ごす3人は、まるで家族のよう。猫を預かってもらったり、男の手料理のお弁当を一口もらったり、2人の関係はどんどん親密になっていく。だが、バツイチのウスマンは、大切な1人娘と暮らしているのだった…。
やがて、ポーラに“ある変化”が起きることで、元恋人ジョアキムとヨリを戻すチャンスが訪れる。久し振りの恋人との再会、そして仕事の同僚宅への訪問。ポーラにとって、とても重要な人生の選択が迫る。
果たして、孤独で見栄っぱりのポーラの選択は…? パリジェンヌの大共感を巻き起こした元気印映画の結末を、ぜひ映画館で見届けて。
■ストーリー
パリ。31歳のポーラは、10年付き合った写真家の恋人に突然別れを告げられる。お金も、家も、仕事もないポーラは、恋人の飼っていたペルシャ猫とともにパリを転々とするはめに。ところが、気ままな性格が災いし、居候先の友人宅からも、安宿からも追い出され、疎遠だった母親にも拒絶されてしまう。パリにはポーラの居場所などなかったのだ。なんとか住み込みのベビーシッターのバイトを探し出し、ショッピングモールの下着屋でも働き始める。ようやく自分の居場所を見つけたかに思えたが…。
『若い女』は8月25日(土)より渋谷ユーロスペースほか全国にて順次公開。
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