横浜流星主演25年大河「べらぼう」に、渡辺謙、染谷将太、宮沢氷魚、片岡愛之助が出演
シネマカフェ2023年10月5日(木)13時27分
NHKは10月5日、東京・NHK放送センターで会見を行い、横浜流星が主演する2025年放送の大河ドラマ「べらぼう ~蔦重栄華乃夢噺~」(つたじゅうえいがのゆめばなし)に、渡辺謙、染谷将太、宮沢氷魚、片岡愛之助が出演することを発表した。
本作の主人公・“蔦重”こと蔦屋重三郎は、文化隆盛の江戸時代中期に日本のメディア産業、ポップカルチャーの礎を築き、時に“お上”に目を付けられても、面白さを追求し続けた時代の寵児。この日、発表されたのは、そんな重三郎の生涯に多大な影響を与えるキャラクターたちを演じる俳優陣だ。会見には横浜さんをはじめ、計5人が顔を揃えた。
渡辺さんが演じるのは、幕府新時代を目指す改革者にして、絶対的権力者の田沼意次。「教科書で習った『お主も悪よの~』のイメージを払拭し、新しい人物像をお届けできれば。文字通り“べらぼうめ”の気持ちで、1年間を駆け抜けたい」と抱負を語り、主演の横浜さんに対しては、「大河ドラマは、相当いろんなことにぶつかりながら、たくさんのことを習得できる時間」だとエールを送った。
脚本を手掛ける森下佳子とは、娘で俳優の杏が朝ドラ「ごちそうさん」に主演した縁もあり、「娘がお世話になったので、ご恩返しできれば」。また、同席した染谷さんに対して「驚いたんだけど、染谷、大河5本目なんだよな? 俺だってまだ6本目なのに(笑)」と会場を笑いに包んだ。
その染谷さんは、美人画で江戸に旋風を巻き起こした天才絵師の喜多川歌麿役に挑むことに。「歌麿さんという人物は、あまり史実が残っておらず、諸説あるので想像をかき立てられる役なので、ある種自由に演じていいのかなと。蔦重さんと一緒に困難に立ち向かう姿も描かれると思うので、新しい歌麿を楽しみにしていただければ」と意気込みを語った。
大河初出演の宮沢さんは、田沼意次の嫡男・田沼意知を演じる。意次の後継者にして、悲劇のプリンスという役どころで、「スマートでチャーミングな意知を演じたい」とコメント。
愛之助さんは、重三郎に本屋商売を教える師であり、業界最大の敵となる鱗形屋孫兵衛で、4度目の大河出演を果たし「蔦重にとっては、兄のような親のような目線で、いろいろなことを教える師匠であり、後にライバルになる。どんな風に追い越されていくのか、(脚本に)どう書かれるのか楽しみ」と期待を寄せた。
実力派が居並ぶなか、主演の横浜さんは「実感が湧いてきましたし、喜びと責任感を感じ、身が引き締まる」と背筋を伸ばし、「オリジナル脚本なので、自由に想像を膨らませながら、それを飛び越えるような作品を皆さんと共に、作り上げていければ」と話していた。
▼「べらぼう ~蔦重栄華乃夢噺~」物語
18世紀半ば、世界有数の大都市へと発展した大都市・江戸。蔦屋重三郎は、江戸郊外の吉原の貧しい庶民の子に生まれ、幼くして両親と生き別れ、引手茶屋の養子となる。貸本屋から身を興して、その後、書籍の編集・出版業をはじめる。
折しも、時の権力者・田沼意次が創り出した自由な空気の中、江戸文化が花開き、多彩な文人が輩出。蔦重は文化人たちと交流を重ね、「黄表紙本」という挿絵をふんだんにつかった書籍でヒット作を次々と連発。33歳で「江戸のシリコンバレー」こと、日本橋通油町に店を構えることになり、“江戸の出版王”へと成り上がっていく。
蔦重が見出した才能の多くは、のちの巨匠となり日本文化の礎となっていく。しかし、田沼意次は失脚、松平定信による寛政の改革では、蔦重の自由さと政治風刺は問題になり、財産の半分を没収される処罰を受ける。その後も幕府からの執拗な弾圧を受け続けるが、反権力を貫き通し、筆の力で戦い続けるも、病魔が襲う――。
2025年大河ドラマ「べらぼう ~蔦重栄華乃夢噺~」は2025年1月~NHKにて放送予定。
本作の主人公・“蔦重”こと蔦屋重三郎は、文化隆盛の江戸時代中期に日本のメディア産業、ポップカルチャーの礎を築き、時に“お上”に目を付けられても、面白さを追求し続けた時代の寵児。この日、発表されたのは、そんな重三郎の生涯に多大な影響を与えるキャラクターたちを演じる俳優陣だ。会見には横浜さんをはじめ、計5人が顔を揃えた。
渡辺さんが演じるのは、幕府新時代を目指す改革者にして、絶対的権力者の田沼意次。「教科書で習った『お主も悪よの~』のイメージを払拭し、新しい人物像をお届けできれば。文字通り“べらぼうめ”の気持ちで、1年間を駆け抜けたい」と抱負を語り、主演の横浜さんに対しては、「大河ドラマは、相当いろんなことにぶつかりながら、たくさんのことを習得できる時間」だとエールを送った。
脚本を手掛ける森下佳子とは、娘で俳優の杏が朝ドラ「ごちそうさん」に主演した縁もあり、「娘がお世話になったので、ご恩返しできれば」。また、同席した染谷さんに対して「驚いたんだけど、染谷、大河5本目なんだよな? 俺だってまだ6本目なのに(笑)」と会場を笑いに包んだ。
その染谷さんは、美人画で江戸に旋風を巻き起こした天才絵師の喜多川歌麿役に挑むことに。「歌麿さんという人物は、あまり史実が残っておらず、諸説あるので想像をかき立てられる役なので、ある種自由に演じていいのかなと。蔦重さんと一緒に困難に立ち向かう姿も描かれると思うので、新しい歌麿を楽しみにしていただければ」と意気込みを語った。
大河初出演の宮沢さんは、田沼意次の嫡男・田沼意知を演じる。意次の後継者にして、悲劇のプリンスという役どころで、「スマートでチャーミングな意知を演じたい」とコメント。
愛之助さんは、重三郎に本屋商売を教える師であり、業界最大の敵となる鱗形屋孫兵衛で、4度目の大河出演を果たし「蔦重にとっては、兄のような親のような目線で、いろいろなことを教える師匠であり、後にライバルになる。どんな風に追い越されていくのか、(脚本に)どう書かれるのか楽しみ」と期待を寄せた。
実力派が居並ぶなか、主演の横浜さんは「実感が湧いてきましたし、喜びと責任感を感じ、身が引き締まる」と背筋を伸ばし、「オリジナル脚本なので、自由に想像を膨らませながら、それを飛び越えるような作品を皆さんと共に、作り上げていければ」と話していた。
▼「べらぼう ~蔦重栄華乃夢噺~」物語
18世紀半ば、世界有数の大都市へと発展した大都市・江戸。蔦屋重三郎は、江戸郊外の吉原の貧しい庶民の子に生まれ、幼くして両親と生き別れ、引手茶屋の養子となる。貸本屋から身を興して、その後、書籍の編集・出版業をはじめる。
折しも、時の権力者・田沼意次が創り出した自由な空気の中、江戸文化が花開き、多彩な文人が輩出。蔦重は文化人たちと交流を重ね、「黄表紙本」という挿絵をふんだんにつかった書籍でヒット作を次々と連発。33歳で「江戸のシリコンバレー」こと、日本橋通油町に店を構えることになり、“江戸の出版王”へと成り上がっていく。
蔦重が見出した才能の多くは、のちの巨匠となり日本文化の礎となっていく。しかし、田沼意次は失脚、松平定信による寛政の改革では、蔦重の自由さと政治風刺は問題になり、財産の半分を没収される処罰を受ける。その後も幕府からの執拗な弾圧を受け続けるが、反権力を貫き通し、筆の力で戦い続けるも、病魔が襲う――。
2025年大河ドラマ「べらぼう ~蔦重栄華乃夢噺~」は2025年1月~NHKにて放送予定。
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