「北朝鮮の砲弾でむしろ壊滅的な結果も」ロシア軍、専門家が予想していた
米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)は先月27日、北朝鮮がロシアに提供した砲弾の半分以上が性能不良だと報じた。
RFAは、ウクライナ国防省情報総局(GUR)のヴァディム・スキビツィキー副局長の現地メディアとのインタビューに基づき、「ロシアが不足している兵器生産問題を解決するために北朝鮮の支援を受けたが、望んだ結果を得られずにいる」と伝えた。
同副局長はまた、ロシアはすでに北朝鮮から150万発の弾薬を輸入したが、それらは1970~80年代に作られたもので、半分以上が作動していない」と明らかにしている。
このような状況は、以前から予想されたものだった。
ロイターによると、英国王立防衛安全保障研究所のパトリック・ヒントン英陸軍研究員は昨年9月、北朝鮮の砲弾の品質について、「粗悪な弾薬は性能に一貫性がなく、飛行に悪影響を与え、精度を低下させるかもしれない」とし、「これらは全て高い仕様で作られる必要がある。そうでなければ想定していた場所に着弾できず、(ロシア軍に)壊滅的な結果を招きかねない」と指摘していた。
低品質の砲弾が作戦を混乱させ、むしろロシア軍にとって打撃になりうるという分析だ。
一方、本欄で既報のとおり、北朝鮮がロシアに提供した新型のミサイルも低い命中率を見せている。ただ、こちらはミサイルの構造的な欠陥である可能性があるのと同時に、ウクライナ軍によるジャミングの結果でもあり得る。
しかしいずれにせよ、北朝鮮はこうした欠陥の改善に取り組むだろう。また、プーチン大統領は最近、金正恩総書記に高級乗用車を贈ったとも伝えられており、過去に提供された武器の欠陥が両国関係に悪影響を与えているかどうかは未知数と言える。
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