日本でネコノミクスが躍進した背景―華字メディア
華字メディアの日本華僑報網は、日本の「ネコノミクス」を紹介する文章を掲載した。
華字メディアの日本華僑報網は、日本の「ネコノミクス」を紹介する文章を掲載した。
文章は、日本では数字の「2」の発音が猫の鳴き声に近いことから2月22日が「猫の日」とされ、さまざまなイベントや販促企画が行われたことを紹介。現在の日本にとって「アベノミクス」ならぬ「ネコノミクス」は崇高な経済概念となっており、猫に関連する産業・市場が日本経済の新たな成長の原動力にさえなっていると伝えた。
そして、猫の経済効果は年間2兆円を超えるとされ、 猫の飼育や猫に関連するクリエイティブ製品、観光・宿泊が日本の消費経済「力点」になっていると指摘。日本ペットフード協会によると、昨年の飼い猫数は前年より約37万頭増えて合計907万頭になり、猫1匹当たりの年間平均支出額は12万円を超えるとしたほか、猫をテーマにした猫カフェや猫写真集などが出現し、コンビニエンスストアでは「猫の日」にちなんだ肉球スイーツを開発するなどありとあらゆる猫関連の経済モデルが生まれていると紹介した。
その上で、愛くるしい見た目に加え、温和ながら他者にこびず、独立性を持つという独特の気質により日本人に愛されている猫が、少子化や独身世帯の増加に伴って犬を抜き一番人気のペットになり、ある住宅建設会社は猫用のシャワーを備えた住宅も開発したと紹介。猫はもはや単なるペットではなく「家族の一員」であり、日々の出費も当然のことという認識が広がっているとし、「家族」である猫のメンタルヘルスや精神活動を管理する人工知能アプリの開発も盛んになっていると伝えた。
文章はさらに、新型コロナの流行によって在宅勤務がある程度普及したことも、猫の経済的需要増加につながったと紹介。「ネコノミクス」は日本経済にとってさらなる「暖流」となるであろうことは明らかだとするとともに、他国で関連消費市場を発展させる上での参考にもなるだろうとの見方を示した。(翻訳・編集/川尻)
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