中国初のマグロスマート漁業予測システムを発表
中国初のマグロスマート漁業予測システムである海鷹AIシステムがこのほど発表された。資料写真。
中水集団遠洋(中水集団)と上海海洋大学が共同で開発した中国初のマグロスマート漁業予測システムである海鷹AI(人工知能)システムがこのほど発表された。科技日報が伝えた。
中国のマグロ漁業はスタートが遅く、漁業先進国と比べると、関連資源の認知能力と開発能力が弱く、漁獲の効率が低い。中水集団はこの現状を変えるべく上海海洋大学と協力し、AIやビッグデータなどの新技術を応用し、70年に及ぶマグロ漁業データと世界海洋環境データを利用し、海鷹AIシステムの開発に成功した。
上海海洋大学海洋生物資源・管理学院の陳新軍(チェン・シンジュン)院長は、「海鷹AIシステムはリアルタイムの気圧、風の場、波浪、海水温、塩分濃度、海面高度、流れ場、溶存酸素、クロロフィル、浮遊生物、一次生産性などの20数種の海洋生態環境要素情報を提供できる。同システムはマグロの生物学、生態学、水産学などの特徴・知識を結びつけ、ビッグデータマイニング・ディープラーニング技術を採用することで、マグロ中心漁場予測と中長期資源量予測を実現し、マグロ漁の科学的な生産・管理の推進に役立つ」と説明した。
陳氏はさらに、「海鷹AIシステムは操業漁船の位置監視、越境早期警報・警報、船の位置・航路に基づくメール送信による国境通過を報告することで、不要な紛争を回避することもできる。同システムは『1枚の画像』という形式により毎日定期的に操業海域の環境情報、船の位置情報、漁業予測情報を自動的に発表し、現場の生産と企業の管理に貢献する」と述べた。
海鷹AIシステムは中水集団のすべてのマグロ漁船で応用されている。中水集団の梁勇(リアオ・ヨン)副社長は、「23年に大西洋の船隊で同システムのテストを行った。マグロ漁の効果から判断すると、1隻当たりの漁獲量が13.8%増加した。海鷹AIシステムを操業に応用することで漁獲効率が大幅に上がった」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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