軍エリート科学者ら数百人も「見殺し」にする、金正恩の冷酷無比
徹底的な検査とロックダウンで「ゼロコロナ」を目指す中国。一方、隣国の北朝鮮は、検査をせず、患者発生を認めないことで、中国とは全く異なるゼロコロナを貫いている。それは、全土に存在する管理所(政治犯収容所)とて同じだ。疑わしい症状を見せる者があっても、検査も診断も行われないのだ。
最近、管理所の収監者が急激に増加していることが伝えられているが、デイリーNK内部情報筋によると、青年教養保障法の執行を怠ったという理由で幹部とその家族数百人が収監され、その中には軍需工業や科学技術部門のインテリも相当数含まれているという。
金正恩体制下における最高のエリートたちだが、彼ら病で苦しんでいても、処刑同然に「見殺し」にされるのだ。
情報筋によると、北朝鮮では「新型コロナウイルスの感染者、患者」という言葉の使用そのものがタブーになっている。「コロナ隔離施設」「コロナ防疫」という言葉は使えても、感染者、患者という言葉は使ってはいけないのだという。
管理所では、コロナ患者の存在自体が許されない。もしコロナを疑わせる症状を見せる者がいても、インフルエンザやパラチフスとして処理し、一切の治療はもちろん、衛生管理も行われていない。
チフス、パラチフスが頻繁に発生している北朝鮮では、充分に通じる言い訳でもあるのだ。
当局は、「管理所に送り込んでもらえたことをむしろありがたいと思え。そのうえ治療しろとは厚かましい」という態度をとっているという。「そもそも殲滅されるべき反革命分子である収監者に治療を施したり、薬を与えたりすることは、朝鮮労働党の政策にも管理所の規則にも反する」というのが当局の理屈だ。
管理所に収容されると公民権が剥奪されるため、国が提供し国民が得られる医療サービスを受ける権利はない。言い換えると、収監者は国から人権を持った人間であることを否定されているということだ。
「(当局は)収監者が死んでも生きていても何の意味もないと考えている」(情報筋)
収監者は、ケガをすれば傷に塩を塗ったり、体調が悪い時には薬草を飲んだりして、治療の「自力更生」を強いられている。
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