ファーウェイは患者の医療情報1100テラバイト統合してAI導入推進―中国メディア
ファーウェイの副総裁でデータストレージ製品ライン総裁の周躍峰博士は、「ファーウェイ医療マルチモーダル人工知能データインフラ建設の思考」と題した講演を行った(写真)。
中国のポータル/情報サイトである百度(バイドゥ)は、華為技術(ファーウェイ)の副総裁でデータストレージ製品ライン総裁の周躍峰博士が、このほど開催された「人口健康科学データ革新発展および応用大会」で行った「ファーウェイ医療マルチモーダル人工知能データインフラ建設の思考」と題した基調講演を紹介した。
周副総裁は、「中国の医療は人工知能(AI)とデジタル化の基盤が弱く、デジタル化の水準が低い弱点が明らかで、医療用AIの急速な発展を阻害している」と指摘し、さらに「わが国では医療機関ごとのデータ品質の違いが顕著であり、かつ従来のシステム構造の制限により、大量の貴重な医療情報が『データの孤立した島』に分割されていて、それらを総合して効果的に利用することができない」と強調した。
周副総裁はさらに、病人1人の一生のデータ量は1100テラバイトに達すると説明。各患者の大量の医療データを統合して総合的に診断すべきであり、異なる医療機関や異なる部門ごとにデータを孤立させておくべきではないと主張した。
周副総裁総裁は、患者の医療データの全てを使える「マルチモーダル融合データ湖」を構築すれば、臨床にも科学研究の成果を取り入れることができると指摘。ばらばらに存在する「データの孤立した島」を結び付けて、データすべてをオンラインでいつでもどこでも利用できるようにすることが、医療機関にとってすぐれた選択と強調した。
周副総裁総裁は、ファーウェイは業界トップクラスの医療用ハイブリッドマルチ負荷能力と業界唯一の医療シーン化圧縮能力を提供でき、そのことで医療分野での費用効果が最もよい「マルチモーダル融合データ湖」を実現できると紹介した上で、そのことを可能したのは長年にわたり蓄積してきた技術と経験であり、ファーウェイは中国の医療におけるAIの利用を新たなレベルに引き上げるべく尽力していると説明した。(翻訳・編集/如月隼人)
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