「米帝国主義の暴政に終止符を」北朝鮮、人権問題めぐり米国を非難
北朝鮮の人権研究協会が10日、世界人権宣言75周年に際して、米国を非難する白書を発表した。朝鮮中央通信が伝えた。
世界人権宣言は1948年12月10日、第3回国際連合総会で採択された。宣言の第1条は「すべての人間は、生れながらにして自由であり、かつ、尊厳と権利とについて平等である。人間は、理性と良心とを授けられており、互いに同胞の精神をもって行動しなければならない」としている。
人権研究協会が発表した白書は、「宣言が強調した人間の尊厳と権利はこんにち、銃器犯罪と人種差別、警察官暴行と女性および児童虐待など、種々さまざまな社会悪が蔓延する米国と西側諸国で無残に蹂躙されている」と述べた。
また、「欧州連合(EU)諸国の人権実態も米国と別に異なるものがない」としながら、「国連人権舞台では国連憲章の基礎である主権尊重、主権平等の原則に反して米国と西側の強権と専横が乱舞し、不正義が正義の上に君臨する不正常な慣行が公然と働かされている」と米国と西側諸国を非難した。
また、「わが国家がひどい苦難と試練に耐え抜きながら自衛的国防力強化の道を選んだのもまさに、長きにわたる歳月、わが人民にあらゆる不幸と苦痛を強要した米帝国主義の暴政に永遠な終止符を打ち、国家の自主権と発展利益を守るためである」としながら、核ミサイル開発や軍事偵察衛星打ち上げを正当化した。
そのうえで、「人間の真の尊厳と権利、正義と真理を志向する世界の進歩的人類は『人権擁護』の看板の下で日増しに劇甚になる米国とその追随勢力の人権干渉策動に最大に警戒心を高め、互いに一致団結、連帯・連合して横たわった障害と試練、挑戦をそのつど果敢に粉砕していくべきであろう」と強調した。
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