パナソニック、インドネシアで井戸水の鉄分を除去する浄化機器の新製品を発売
マイナビニュース2024年3月6日(水)14時10分
パナソニック 空質空調社は3月6日、インドネシアにおいて、2024年4月より独自技術を採用することで井戸水の鉄分を除去できる「セントラル水浄化機器」の新製品「FP-15AM1」、ならびに同年8月より水質を硬水から軟水に変える「軟水機(品番:FP-RS10U1C)」を発売すると発表した。
すでにインドネシアにて展開している井戸水を汲み上げるポンプや電気シャワーと組み合わせるとともに、導入前に必要な水質検査の体制強化や新サービスとなる配管清掃サービスも提供していくことで、機器販売からサービスまで水に関わるソリューション事業の拡大を通じて、インドネシアの人々の生活の質向上を目指すとしている。
約2億7300万人という世界4位の人口を抱えるインドネシアだが、その約70%が水質の悪い井戸水をシャワーや洗濯などの生活用水として利用しており、公衆衛生などの観点から懸念されている。また、その水質もカルシウムやマグネシウムを含む硬水で、洗濯物が固くなる、シャワーでの不快感、キッチンや食器への水垢の付着などの不便さがあるという。
同社は1988年にNationalブランドで井戸水くみ上げポンプの販売を開始して以降、アジア諸国や中南米に向けて水関連事業を展開してきており、2020年にはセントラル水浄化機器の発売を開始、独自技術による鉄分や濁りの除去による、生活の質向上を提供してきたという。
今回の新製品は、深井戸用など0.3MPaを超える高い水圧のポンプと組み合わせて施工する際には追加バルブ(逃し弁)が必要となり、追加費用をユーザーが負担する必要が生じていたが、この課題に対し、水圧設計を見直すことで0.6MPaの水圧まで追加バルブを使用せずに施工することを可能としたという。また、従来品比で50%コンパクトな施行床面積0.15m2とすることで、場所を取らずに設置することも可能にしたとする。さらに、2024年8月からはオプションとなる「前処理フィルター」を発売することで、対応する水質の鉄濃度と濁度の適応範囲を鉄濃度は12 mg/L、濁度は150NTUまで拡大することを可能にするともしている。
2024年8月からは、セントラル水浄化機器と組み合わせて使用する軟水機の発売も開始予定。軟水機は、硬水をイオン交換樹脂に通すことで軟水化することはできるが、鉄分を含んだまま通すと効力と寿命が低下する課題があり、インドネシアでの普及率は低かったことを踏まえ、新市場創出への取り組みとして挑むとしている。
このほか、同社では2024年4月より、井戸水が通っていた配管に鉄分などの汚れが蓄積することで濁りなどの原因となることを踏まえ、セントラル水浄化機器の設置前に配管を薬剤で清掃するサービスも提供開始するとしており、機器関連だけでなくサービスも含めた水ソリューション事業を展開していくとする。加えて、セントラル水浄化機器の設置前に必要な、鉄の濃度や濁度を測定する水質検査サービスについては、これまで1拠点のみで対応していたこともあり、採取した水の配送などで結果まで最大2週間ほどの時間を要していたことを受け、2023年度末までに検査拠点を5拠点まで拡大することで、リードタイムを約5日間までに短縮するほか、水質データについてはすべてクラウドシステムで管理・蓄積し、今後はデータを用いた商品開発にも役立てていきたいともしている。
すでにインドネシアにて展開している井戸水を汲み上げるポンプや電気シャワーと組み合わせるとともに、導入前に必要な水質検査の体制強化や新サービスとなる配管清掃サービスも提供していくことで、機器販売からサービスまで水に関わるソリューション事業の拡大を通じて、インドネシアの人々の生活の質向上を目指すとしている。
約2億7300万人という世界4位の人口を抱えるインドネシアだが、その約70%が水質の悪い井戸水をシャワーや洗濯などの生活用水として利用しており、公衆衛生などの観点から懸念されている。また、その水質もカルシウムやマグネシウムを含む硬水で、洗濯物が固くなる、シャワーでの不快感、キッチンや食器への水垢の付着などの不便さがあるという。
同社は1988年にNationalブランドで井戸水くみ上げポンプの販売を開始して以降、アジア諸国や中南米に向けて水関連事業を展開してきており、2020年にはセントラル水浄化機器の発売を開始、独自技術による鉄分や濁りの除去による、生活の質向上を提供してきたという。
今回の新製品は、深井戸用など0.3MPaを超える高い水圧のポンプと組み合わせて施工する際には追加バルブ(逃し弁)が必要となり、追加費用をユーザーが負担する必要が生じていたが、この課題に対し、水圧設計を見直すことで0.6MPaの水圧まで追加バルブを使用せずに施工することを可能としたという。また、従来品比で50%コンパクトな施行床面積0.15m2とすることで、場所を取らずに設置することも可能にしたとする。さらに、2024年8月からはオプションとなる「前処理フィルター」を発売することで、対応する水質の鉄濃度と濁度の適応範囲を鉄濃度は12 mg/L、濁度は150NTUまで拡大することを可能にするともしている。
2024年8月からは、セントラル水浄化機器と組み合わせて使用する軟水機の発売も開始予定。軟水機は、硬水をイオン交換樹脂に通すことで軟水化することはできるが、鉄分を含んだまま通すと効力と寿命が低下する課題があり、インドネシアでの普及率は低かったことを踏まえ、新市場創出への取り組みとして挑むとしている。
このほか、同社では2024年4月より、井戸水が通っていた配管に鉄分などの汚れが蓄積することで濁りなどの原因となることを踏まえ、セントラル水浄化機器の設置前に配管を薬剤で清掃するサービスも提供開始するとしており、機器関連だけでなくサービスも含めた水ソリューション事業を展開していくとする。加えて、セントラル水浄化機器の設置前に必要な、鉄の濃度や濁度を測定する水質検査サービスについては、これまで1拠点のみで対応していたこともあり、採取した水の配送などで結果まで最大2週間ほどの時間を要していたことを受け、2023年度末までに検査拠点を5拠点まで拡大することで、リードタイムを約5日間までに短縮するほか、水質データについてはすべてクラウドシステムで管理・蓄積し、今後はデータを用いた商品開発にも役立てていきたいともしている。
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