桜の花をとことん楽しもう! カメラマンが教える、いつもとはひと味違った「桜の写真」を撮るコツ
All About2024年3月27日(水)21時50分
今回は、より魅力的な桜の写真を撮るための「捉え方」をまとめました。
枝垂れ桜やソメイヨシノなどの桜が咲き始めると、多くの人がレンズを向けます。
桜はどのように撮っても絵になりますが、つい同じようなアングルを選びがちで代わり映えのない写真になるという人もいるはず。
そんなときはいつもとは違った視点で桜を捉えてみると、より楽しく撮影できるかもしれません。
この記事では、桜の魅力が引き立つ写真を撮るための「桜の捉え方」をお伝えします。
先ほど書いたように桜はどう撮っても絵になる被写体ではありますが、とても大事なことがひとつあります。それは、「引き」と「寄り」の意識を持つことです。
桜の撮り方としては木全体を写すという選択肢もあれば、ひとつの花にねらいを定めてクローズアップするという選択肢もあります。
全体が写るように被写体から距離を取って撮影することを、写真用語で「引き」、反対に被写体に近づいて撮影することを「寄り」と表現します。
被写体を見るときに引きと寄りを意識すると、絵作りのバリエーションが豊かになります。
桜の木のどこを撮るか決める際には、木全体(引き)を見てから枝や花などの個体(寄り)を見る意識を持ってみましょう。気に入った部分があれば、そこが撮りどころです。
上の写真のように、花のついた枝に着目して枝全体をフレーミング(フレームの中に配置)するのもいいでしょう。ですが、ここからさらに撮影したい部分を選りすぐっていくと……。
このような写真が撮れました。ひとまとまりの花の群れを柔らかい雰囲気に仕上げたいと考えて被写体を選び、撮影しています。
このように撮りたいイメージに見合う花を探し、環境やカメラの設定を整えて撮影するという方法もあります。
ちなみにこの写真は「白っぽい背景を選ぶことで花がほんのり浮き上がるように見える効果を狙う」「逆光を活かすことで花びらをやや透かして見せる」「明るく仕上げるために露出補正をプラスにする」などの演出を施しています。
少しステップアップした撮影方法ですが、カメラのマニュアルモードで設定を行うことに慣れていけば、思い通りの画像が撮れるようになりますよ。
桜が咲くと鳥たちが桜の蜜を目当てに花をついばみ始めます。鳥たちにはなんの罪もありませんが、せっかく咲いた桜が落ちていくのを見ているともったいない気もしますね。
しかし見方を変えれば、この花びらは絶好の被写体になり得るのです。
きれいに咲いたままの状態で落ちてくる桜の花は、鮮度が抜群。しかも落下しているので、枝に咲いている花よりも撮りやすい状況にあります。
桜が引き立つ場所に落下しているのを見つけたらレンズを向けてみましょう。また、落下している桜を自分が撮影したい場所に移して雰囲気を演出することもできます。
このように、落ちている桜を活用してみるのもおすすめです。
「桜は散っても桜」という言葉があるかは分かりませんが、桜は散ってもなお魅力のある被写体です。ピンクの花びらが散り積もった場所にはシャッターチャンスがたくさんあります。
散った桜は時間を追うごとにしおれていきますから、あえて枯れ気味の花びらを撮るというモチーフもありですし、まだ生き生きとした色の桜を撮るのもいいでしょう。
桜が散る頃には、散った花びらを求めて出かけてみても楽しいかもしれません。
以上のように、桜の写真はさまざまなアプローチで撮ることができます。いつもの撮り方からひと工夫して、より桜の魅力が引き立つ写真を撮ってみてはいかがでしょうか。
(文:瀬川 陣市(写真撮影ガイド))
桜はどのように撮っても絵になりますが、つい同じようなアングルを選びがちで代わり映えのない写真になるという人もいるはず。
そんなときはいつもとは違った視点で桜を捉えてみると、より楽しく撮影できるかもしれません。
この記事では、桜の魅力が引き立つ写真を撮るための「桜の捉え方」をお伝えします。
「引き」と「寄り」の視点で撮りどころを探る
先ほど書いたように桜はどう撮っても絵になる被写体ではありますが、とても大事なことがひとつあります。それは、「引き」と「寄り」の意識を持つことです。
桜の撮り方としては木全体を写すという選択肢もあれば、ひとつの花にねらいを定めてクローズアップするという選択肢もあります。
全体が写るように被写体から距離を取って撮影することを、写真用語で「引き」、反対に被写体に近づいて撮影することを「寄り」と表現します。
被写体を見るときに引きと寄りを意識すると、絵作りのバリエーションが豊かになります。
桜の木のどこを撮るか決める際には、木全体(引き)を見てから枝や花などの個体(寄り)を見る意識を持ってみましょう。気に入った部分があれば、そこが撮りどころです。
撮りたいイメージに合わせて被写体を選び、雰囲気を演出する
上の写真のように、花のついた枝に着目して枝全体をフレーミング(フレームの中に配置)するのもいいでしょう。ですが、ここからさらに撮影したい部分を選りすぐっていくと……。
柔らかな雰囲気をまとった桜の花の写真
このような写真が撮れました。ひとまとまりの花の群れを柔らかい雰囲気に仕上げたいと考えて被写体を選び、撮影しています。
このように撮りたいイメージに見合う花を探し、環境やカメラの設定を整えて撮影するという方法もあります。
ちなみにこの写真は「白っぽい背景を選ぶことで花がほんのり浮き上がるように見える効果を狙う」「逆光を活かすことで花びらをやや透かして見せる」「明るく仕上げるために露出補正をプラスにする」などの演出を施しています。
少しステップアップした撮影方法ですが、カメラのマニュアルモードで設定を行うことに慣れていけば、思い通りの画像が撮れるようになりますよ。
鳥がついばんだ桜を活用してみる
桜が咲くと鳥たちが桜の蜜を目当てに花をついばみ始めます。鳥たちにはなんの罪もありませんが、せっかく咲いた桜が落ちていくのを見ているともったいない気もしますね。
しかし見方を変えれば、この花びらは絶好の被写体になり得るのです。
きれいに咲いたままの状態で落ちてくる桜の花は、鮮度が抜群。しかも落下しているので、枝に咲いている花よりも撮りやすい状況にあります。
桜が引き立つ場所に落下しているのを見つけたらレンズを向けてみましょう。また、落下している桜を自分が撮影したい場所に移して雰囲気を演出することもできます。
このように、落ちている桜を活用してみるのもおすすめです。
桜は散っても桜、まだまだ撮れる
「桜は散っても桜」という言葉があるかは分かりませんが、桜は散ってもなお魅力のある被写体です。ピンクの花びらが散り積もった場所にはシャッターチャンスがたくさんあります。
散った桜は時間を追うごとにしおれていきますから、あえて枯れ気味の花びらを撮るというモチーフもありですし、まだ生き生きとした色の桜を撮るのもいいでしょう。
桜が散る頃には、散った花びらを求めて出かけてみても楽しいかもしれません。
以上のように、桜の写真はさまざまなアプローチで撮ることができます。いつもの撮り方からひと工夫して、より桜の魅力が引き立つ写真を撮ってみてはいかがでしょうか。
(文:瀬川 陣市(写真撮影ガイド))
©All About, Inc.
「桜」をもっと詳しく
「桜」のニュース
-
八重桜らい先生が描くギャップがたまらない胸キュンラブストーリー「宵闇シュガーキャット」のドラマCDが2024年7月26日(金)に発売されることが決定いたしました。5月11日9時16分
-
桜の開花が早まっているのは日本だけ? ワシントンの開花状況をチェック5月11日5時10分
-
脇元華の妹・桜が初優勝 植竹愛海ら2位【マイナビ ネクストヒロインツアー】5月10日17時0分
-
【桜美林芸術文化ホール主催事業】駅近でも、公共でもない、学内のホールを地域のアート拠点として開くはじめの一歩。「芸術がひらく新しい『わたし』」5月10日14時5分
-
<中間速報>青木香奈子が単独首位で後半へ 脇元桜、坂口瑞菜子ら1差追走【マイナビ ネクストヒロインツアー】5月10日13時35分
-
大関・琴桜の改名後最初の相手は埼玉栄高の先輩大栄翔 稽古後「前日まで相手は見ない」と集中5月10日13時18分
-
野球部巡る処分、協会に「不服」 盛岡誠桜高の校長、撤回要求5月10日12時37分
-
広島県 美和桜酒造(有)が純米酒『みわさくら くらくらする初濃いの味』を2024年5月10日(金)新発売。日本酒離れが進む若者向けに『上質な酔い体験』を提供。5月10日11時46分
-
大の里が初日、横綱・照ノ富士の胸を借りる 大関・琴ノ若改め琴桜は大栄翔の挑戦を受ける 大相撲・夏場所5月10日11時6分
-
照ノ富士は出場、初日に大の里と 豊昇龍は熱海富士、琴桜は大栄翔5月10日10時53分