Google、データセンター向けに独自開発のArmベースCPU「Axion」を発表
マイナビニュース2024年4月10日(水)19時6分
Googleのクラウド事業部門であるGoogle Cloudは、4月9日(米国時間)から米国ラスベガスにおいて年次イベント「Google Cloud Next 2024」を開催するのに併せる形で、独自開発のたArmベースCPU「Google Axion」プロセッサを発表した。
同プロセッサは、同社が設計した初のデータセンター向けArmベースCPUで、業界をリードするパフォーマンスとエネルギー効率を2024年後半よりGoogle Cloudの顧客に提供する予定だという。
Googleは、これまでGoogle Cloud向けにAI学習専用のTPU(Tensor Processing Unit)をArm採用プロセッサとして提供してきたが、CPUに関しては従来から変わらずIntelやAMDなどの汎用製品を採用してきた。
クラウドサービスプロバイダ(CSP)としては、Armベースのカスタムプロセッサは、すでにAWSやMicrosoftなどといった競合が採用を発表済みであり、ここにGoogleが加わることで大手CSP各社がArmベースの独自開発プロセッサで勝負することになる。AWSは、2018年に独自のArmベースプロセッサ「Graviton」を発表して以降、2023年には最新版となる「Graviton4」を発表している。また、Microsoftは2023年に「Azure Cobalt」を発表している。
Axionプロセッサは、Googleのシリコンの専門知識とArmの高いパフォーマンスのCPUコアを組み合わせて、現在クラウドで利用可能な最速の汎用Armベースのプロセッサよりも最大30%高い性能を発揮するとGoogleでは説明しているほか、現行世代のx86ベースの仮想マシンよりも性能が最大50%高く、エネルギー効率が60%優れているとしている。
AxionはArm Neoverse V2をベースに構築されており、Webサーバやアプリケーションサーバ、コンテナ化されたマイクロサービス、データベース、インメモリキャッシュ、データ分析エンジン、メディア処理、CPUベースのAIトレーニングなどの汎用の用途に使われることを想定している。
ネットワーキング処理やセキュリティ処理は、Google Cloudの基盤システムとしてカスタムチップとソフトウェアにより構成される「Titanium」にオフロードされ、さらにTitaniumによりストレージ処理もHyperdiskにオフロードされていることで、プロセッサ性能をインスタンスに対して効率的に使えるとしている。
Axionは2024年後半より提供される予定で、Google Compute Engine、Google Kubernetes Engine、Dataproc、Dataflow、Cloud Batchなどを含む幅広いサービスで利用可能になる予定である。
なお、Google Cloudデータセンターは、5年前と比較してすでに業界平均の1.5倍効率が向上しており、同じ電力量で3倍のコンピューティングパワーを提供しているという。同社は、オフィス、キャンパス、データセンターを年中無休でカーボンフリーエネルギーで運営しているとするが、Axionプロセッサを使用することでエネルギー効率をさらに高めることができるようになると主張している。
同プロセッサは、同社が設計した初のデータセンター向けArmベースCPUで、業界をリードするパフォーマンスとエネルギー効率を2024年後半よりGoogle Cloudの顧客に提供する予定だという。
Googleは、これまでGoogle Cloud向けにAI学習専用のTPU(Tensor Processing Unit)をArm採用プロセッサとして提供してきたが、CPUに関しては従来から変わらずIntelやAMDなどの汎用製品を採用してきた。
クラウドサービスプロバイダ(CSP)としては、Armベースのカスタムプロセッサは、すでにAWSやMicrosoftなどといった競合が採用を発表済みであり、ここにGoogleが加わることで大手CSP各社がArmベースの独自開発プロセッサで勝負することになる。AWSは、2018年に独自のArmベースプロセッサ「Graviton」を発表して以降、2023年には最新版となる「Graviton4」を発表している。また、Microsoftは2023年に「Azure Cobalt」を発表している。
Axionプロセッサは、Googleのシリコンの専門知識とArmの高いパフォーマンスのCPUコアを組み合わせて、現在クラウドで利用可能な最速の汎用Armベースのプロセッサよりも最大30%高い性能を発揮するとGoogleでは説明しているほか、現行世代のx86ベースの仮想マシンよりも性能が最大50%高く、エネルギー効率が60%優れているとしている。
AxionはArm Neoverse V2をベースに構築されており、Webサーバやアプリケーションサーバ、コンテナ化されたマイクロサービス、データベース、インメモリキャッシュ、データ分析エンジン、メディア処理、CPUベースのAIトレーニングなどの汎用の用途に使われることを想定している。
ネットワーキング処理やセキュリティ処理は、Google Cloudの基盤システムとしてカスタムチップとソフトウェアにより構成される「Titanium」にオフロードされ、さらにTitaniumによりストレージ処理もHyperdiskにオフロードされていることで、プロセッサ性能をインスタンスに対して効率的に使えるとしている。
Axionは2024年後半より提供される予定で、Google Compute Engine、Google Kubernetes Engine、Dataproc、Dataflow、Cloud Batchなどを含む幅広いサービスで利用可能になる予定である。
なお、Google Cloudデータセンターは、5年前と比較してすでに業界平均の1.5倍効率が向上しており、同じ電力量で3倍のコンピューティングパワーを提供しているという。同社は、オフィス、キャンパス、データセンターを年中無休でカーボンフリーエネルギーで運営しているとするが、Axionプロセッサを使用することでエネルギー効率をさらに高めることができるようになると主張している。
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