スマホケースを次のスマホケースにリサイクル、RHINOSHIELDの取り組みを学ぶ
マイナビニュース2024年4月17日(水)15時40分
台湾発のモバイルアクセサリーブランド「RHINOSHIELD」から、100%リサイクル素材のスマートフォンケース「CircularNext」が3月に発売されました。今回は、その取り組みを学べるメディア向け体験セットが届いたので一緒に見ていきましょう。
RHINOSHIELDは以前からケースの素材選びなどを工夫して「リサイクルしやすい」製品を作っていて、機種変更などで不要になったケースの回収も行っています。そうして集めてきた古いケースたちを元に、100%リサイクル素材のみで作ったケースが「CircularNext」です。
レビューキットを開けてみると、まず上段から現れたのはリサイクル前のスマートフォンケース。「SolidSuit」というモデルで、RHINOSHIELDの主力製品といえるオーソドックスな耐衝撃ケースです。テストや展示に使われていたものでしょうか、書き込みや傷があったりと少しくたびれた様子が見られます。
そして下段から出てきたのはCircularNext。樹脂素材のリサイクル品の常として真っ白なものを作るのは当然難しいわけですが、そこを逆手にとって個性的かつナチュラルな風合いのマーブル模様に仕上げているのが魅力的。環境への配慮などのメッセージを抜きにしても、単純にこのデザインを気に入って手に取る人も多そうです。
“素材”となるSolidSuitとCircularNextを触り比べてみると、色・柄をのぞけばまったく遜色ないクオリティのケースを再び製造できていることに驚きます。しっかりとスマートフォンを衝撃から守ってくれそうなしなやかさは変わりません。
ちなみに、音量ボタンやカメラ周りのパーツは色分けされていますが、ここもケース本体と素材は同じ。ボタン部分などは操作性を楽に確保するためにケース本体よりも硬質な素材を使い分けたりする製品も多いのですが、CircularNextに限らず、RHINOSHIELDのケースは後々のことを考えてあえて単一素材で作られています。これが先述の「リサイクルしやすさ」を考えた設計上の工夫のひとつです。
CircularNextの内側を見てみると、なにやら中央に「2」と書かれた二次元コードが印刷されています。
このコードをスマートフォンで読み取ってみると、製品のロット番号や製造年月日、ライフサイクルといった情報を確認できました。これはサンプルに限らず、すべてのCircularNextに付与される情報です。
真新しい材料を使ってSolidSuitを製造した時のライフサイクルを「1」として、回収したSolidSuitから作られた2周目のケースとなるCircularNextは「2」となります。サイクルをどれだけ繰り返せるかは試験中で、理論上は6回まで作れるそう。
発売直後の今はまだすべて「2」のはずですが、登場から数年経って役目を終えたCircularNextたちがメーカーに戻ってくれば、いずれは「3」以上の表記が見られるかもしれません。こうしたトレーサビリティの工夫も施されていることで、少し楽しみながら取り組みに参加できるのではないでしょうか。
一口にリサイクルといっても、一般的には元と同じ製品としてアップサイクルしていけるものばかりではありません。たとえば資源として回収されたペットボトルは、再びペットボトルになる場合もありますが、梱包材や繊維に生まれ変わる場合も多いです。
一般的に同一製品への水平リサイクルが難しい理由としては素材そのものの劣化の問題と回収過程での混入による純度の問題が挙げられますが、RHINOSHIELDの場合はリサイクルを前提にした設計と素材選定をしていること、自社回収で純度を保てることから、こうしたサイクルを構築できたのでしょう。
あとは、いかにSolidSuitやCircularNextを購入したユーザーからメーカーに返してもらえるかがうまく循環させていくための鍵となります。
2024年4月時点ではアメリカとヨーロッパで郵送回収を行っており、台湾ではリサイクルBOXを設置しています。日本では4月上旬に東京・代官山でポップアップイベントを開催した際に臨時のリサイクルBOXが設置されたのみで、まだ本格的な回収には至っていません。なるべく多くの販売地域で回収体制が整うことに期待します。
RHINOSHIELDは以前からケースの素材選びなどを工夫して「リサイクルしやすい」製品を作っていて、機種変更などで不要になったケースの回収も行っています。そうして集めてきた古いケースたちを元に、100%リサイクル素材のみで作ったケースが「CircularNext」です。
レビューキットを開けてみると、まず上段から現れたのはリサイクル前のスマートフォンケース。「SolidSuit」というモデルで、RHINOSHIELDの主力製品といえるオーソドックスな耐衝撃ケースです。テストや展示に使われていたものでしょうか、書き込みや傷があったりと少しくたびれた様子が見られます。
そして下段から出てきたのはCircularNext。樹脂素材のリサイクル品の常として真っ白なものを作るのは当然難しいわけですが、そこを逆手にとって個性的かつナチュラルな風合いのマーブル模様に仕上げているのが魅力的。環境への配慮などのメッセージを抜きにしても、単純にこのデザインを気に入って手に取る人も多そうです。
“素材”となるSolidSuitとCircularNextを触り比べてみると、色・柄をのぞけばまったく遜色ないクオリティのケースを再び製造できていることに驚きます。しっかりとスマートフォンを衝撃から守ってくれそうなしなやかさは変わりません。
ちなみに、音量ボタンやカメラ周りのパーツは色分けされていますが、ここもケース本体と素材は同じ。ボタン部分などは操作性を楽に確保するためにケース本体よりも硬質な素材を使い分けたりする製品も多いのですが、CircularNextに限らず、RHINOSHIELDのケースは後々のことを考えてあえて単一素材で作られています。これが先述の「リサイクルしやすさ」を考えた設計上の工夫のひとつです。
CircularNextの内側を見てみると、なにやら中央に「2」と書かれた二次元コードが印刷されています。
このコードをスマートフォンで読み取ってみると、製品のロット番号や製造年月日、ライフサイクルといった情報を確認できました。これはサンプルに限らず、すべてのCircularNextに付与される情報です。
真新しい材料を使ってSolidSuitを製造した時のライフサイクルを「1」として、回収したSolidSuitから作られた2周目のケースとなるCircularNextは「2」となります。サイクルをどれだけ繰り返せるかは試験中で、理論上は6回まで作れるそう。
発売直後の今はまだすべて「2」のはずですが、登場から数年経って役目を終えたCircularNextたちがメーカーに戻ってくれば、いずれは「3」以上の表記が見られるかもしれません。こうしたトレーサビリティの工夫も施されていることで、少し楽しみながら取り組みに参加できるのではないでしょうか。
一口にリサイクルといっても、一般的には元と同じ製品としてアップサイクルしていけるものばかりではありません。たとえば資源として回収されたペットボトルは、再びペットボトルになる場合もありますが、梱包材や繊維に生まれ変わる場合も多いです。
一般的に同一製品への水平リサイクルが難しい理由としては素材そのものの劣化の問題と回収過程での混入による純度の問題が挙げられますが、RHINOSHIELDの場合はリサイクルを前提にした設計と素材選定をしていること、自社回収で純度を保てることから、こうしたサイクルを構築できたのでしょう。
あとは、いかにSolidSuitやCircularNextを購入したユーザーからメーカーに返してもらえるかがうまく循環させていくための鍵となります。
2024年4月時点ではアメリカとヨーロッパで郵送回収を行っており、台湾ではリサイクルBOXを設置しています。日本では4月上旬に東京・代官山でポップアップイベントを開催した際に臨時のリサイクルBOXが設置されたのみで、まだ本格的な回収には至っていません。なるべく多くの販売地域で回収体制が整うことに期待します。
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