2024年に向けインディカーなどの選択肢も検討したシューマッハー。メルセデスF1リザーブと両立できるWECを選択
ミック・シューマッハーは、メルセデスF1のリザーブドライバーの任務と、インディカーや日本でのレースを両立させることが難しいことを考慮すると、2024年はアルピーヌからWEC世界耐久選手権に参戦することが唯一の合理的な選択肢だったと語った。
2022年シーズン末にF1のシートを失ったシューマッハーは、メルセデスのおかげで引き続きF1の世界に片足を踏み入れている。2024年は、アルピーヌとの契約によりWECのLMDhクラスに参戦することで、フルタイムでレースに復帰する。
2024年の機会を検討する際、シューマッハーはアメリカのNTTインディカーシリーズや、全日本スーパーフォーミュラ選手権など、WECに代わるいくつかの選択肢も検討したと述べている。しかしメルセデスとのF1契約を優先し、両選手権は除外された。
「(メルセデスについては)レースのグリッドに戻り、レース技術を最新の状態に保つためにとても重要だ」とシューマッハーは昨年12月に語った。
「公平を期すために、何の機会があるのか、どのような選択肢があるのかということをいつも考え、長所と短所のリストを作ってみるものだ。個人的にWECは最も短所が少なく長所が多かった。結局のところ、僕が挑戦してみたいことだったから、決めるのはとても簡単だった」
「(日本へ行くこと)そして西(インディカー)へ行くことも考えたけれど、そうすると(F1と)合わせてプログラムをこなすチャンスがほとんどない」
2024年のWECは全8戦のうち4戦がF1の中国GP、イタリアGP、アゼルバイジャンGP、サンパウロGPと日程が重複しているが、メルセデスには状況によってシューマッハーを招集する権利がある。つまりアルピーヌはシューマッハーの代役となる適任者を見つける必要があるということだ。
アルピーヌの副社長を務めるブルーノ・ファミンは、「契約は明確だ」と語った。
「ミックとの契約は明確なものだ。もし彼がF1でジョージ(・ラッセル)やルイス(・ハミルトン)の代役を務める機会があったら、彼はF1への方へ行く」
「リザーブドライバーはやがて明らかになるだろう。我々はひとり起用することになる。何か問題があれば、アルピーヌの耐久ファミリーのなかから簡単にリザーブドライバーを見つけられるだろう」
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