ダカールラリー9日目:トヨタ勢がトップ3を独占。二輪部門は僅差の戦いが続く
1月11日、サウジアラビアで開催されているW2RC世界ラリーレイド選手権第1戦ダカールラリーの“ステージ9”が行われ、TOYOTA GAZOO Racingのジニエル・ド・ヴィリエール(GRダカールハイラックスT1+)がステージ最速をマーク。チームメイトのヘンク・ラテガン(GRダカールハイラックスT1+)、ナッサー・アル-アティヤ(GRダカールハイラックスT1+)とともにワン・ツー・スリー・フィニッシュを飾った。
元日から始まったダカールラリー2022は競技9日目を迎えた。この日のステージは南部のワディ・アド・ダワシルを起点とする短いループステージで、スペシャル(競技区間)の走行距離は287km、リエゾン(移動区間)を含む1日の総走行距離は491kmとなった。
700km、800kmを超える連日のロングステージから一転し、ショートステージとなったこの区間で速さを見せたのは、ベテランのド・ヴィリエールだ。2009年のダカール王者は序盤こそ僚友のラテガンや他メーカーのライバルに先行を許したが、118km地点でトップに躍り出る。終盤にはスローパンクチャーの症状を抱えつつ、そのまま首位を守ってフィニッシュを迎えた。
ステージ5で最速となったラテガンが9秒差の2番手で続き、アル-アティヤもトップから1分04秒遅れの3番手となったことで、TOYOTA GAZOO Racingはこのステージ9でトップ3を独占している。
「いい感じだった。今日はクリーンにステージを終えることができた」と語るのは、総合順位を5番手に押し上げたド・ヴィリエール。
「この2日ほどダンパーに問題があったので、昨夜はメカニックたちが本当に一生懸命働いてくれたと言わざるを得ない。彼らは素晴らしい仕事をし、今日のクルマは信じられないほど素晴らしいものだった」
「おかげでうまくプッシュすることができたよ。フィニッシュまで残り約50kmとなった辺りから左フロントタイヤがスローパンクチャーを起こしていたが、なんとか持ちこたえてくれたので今はとてもハッピーだ。チームにとっても非常にうれしい結果になった」
アル-アティヤと総合首位を争うバーレーン・レイド・エクストリームのセバスチャン・ローブ(BRXハンターT1+)は、前日のステージを制したマティアス・エクストローム(チーム・アウディスポーツ/アウディRS Q e-tron)を挟んでトップと2分11秒差の総合5番手に。この結果、トップを争うカタール人とフランス人のギャップは39秒05秒となった。
■KTMのウォークナーが総合トップに浮上
四輪部門・市販車クラス8連覇中のチーム・ランドクルーザー・トヨタ・オートボデーは依然、三浦昂(トヨタ・ランドクルーザー200)とロナルド・バソ(トヨタ・ランドクルーザー200)の両名がクラスワン・ツーを堅守している。ステージ9ではバソが僚友から3時間50分の後れを取ったが総合43番手をキープ。三浦は総合39番手につけている。
トラック部門の排気量10リットル未満クラスを戦う、日野チームスガワラの菅原照仁(日野600ハイブリッド)はステージ16番手。総合では前日からひとつポジションを上げ15番手となった。
二輪部門ではモンスターエナジー・ホンダのホセ・イグナシオ・コルネホ(ホンダCRF 450ラリー)が今大会2度目のステージウインを飾り、僚友リッキー・ブラベック(ホンダCRF 450ラリー)が3番手に入った。2番手には2021年大会王者であるケビン・ベナビデス(レッドブル・KTMファクトリー・レーシング/KTM450ラリー・ファクトリー・レプリカ)が割り込んでいる。
総合首位でステージ9を迎えたガスガス・ファクトリー・レーシングのサム・サンダーランド(KTM450ラリー・ファクトリー・レプリカ)は8分03秒遅れの13番手となり、首位から陥落。代わってレッドブル・KTMファクトリー・レーシングのマティアス・ウォークナー(KTM450ラリー・ファクトリー・レプリカ)が今大会初めて総合首位に立った。2番手となったサンダーランドとのギャップは2分12秒だ。総合3番手はモンスターエナジー・ヤマハ・ラリーチームのアドリアン・ファン・ビファレン(ヤマハWR450F)で、首位とのタイム差は3分56秒となっている。
ダカールラリーの競技10日目、12日(水)に行われる“ステージ10”はワディ・アド・ダワシルからビシャへと至る759kmの道のりだ。このうち、リエゾンを除いたスペシャルステージの走行距離は375kmとなっている。
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