F1タイヤ戦争がなければ「メーカーはコンマ数秒を追求しなくなる」とフェルスタッペン。ピレリにさらなる改善を望む
レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、F1にタイヤ戦争がないことから、ピレリはタイヤ開発のなかでも特にウエットタイヤについて非常に保守的なアプローチを取っていると述べている。
2011年、ピレリはブリヂストンの後を継いでF1の独占タイヤサプライヤーとなった。FIAがF1のために1社のサプライヤーに絞ることを決めた背景には、長年にわたる自由競争の結果コストが急速に上がり、マニュファクチャラー間の機能差が広がったことがある。
独占サプライヤーとなったことで、ピレリは製品を技術面でもエンターテインメントの点でもF1特有のニーズに合わせて開発することができ、劣化していくコンパウンドは、レースの戦略的要素を際立たせることになった。しかしながら、長年にわたりピレリに対しては、耐久性やグリップレベルについて、フェルスタッペンだけでなく、ルイス・ハミルトン(メルセデス)や他のドライバーたちからかなりの批判も寄せられている。
「タイヤ戦争があれば、できることは何でもやり、持っているリソースをすべて投入するだろう」とフェルスタッペンは『Viaplay』に説明した。
「タイヤ戦争がないと、気楽にやるようになる。誤解しないでほしいけれど、いまだに多くの費用がかかっている。でもコンマ2秒や3秒を追求しなくてもよくなる」
昨年、フェルスタッペンはピレリのウエットタイヤにも言及した。昨年10月、雨に見舞われた日本GPで優勝したフェルスタッペンは、タイヤが極限状態では「多くの水を排水できない」と語り、ウエットタイヤの改善に協力すると申し出た。
「可能なことだと確信しているが、彼らとはもっと話し合いをする必要があると思う」とフェルスタッペンは語った。
「ネガティブになろうとしているのではない。彼らと仕事をして、もっとよいタイヤを作ることをとてもうれしく思っているからね。僕たちはいっそう素晴らしいウエットレースができるようになると思う」
「わからないけれど、おそらく近いうちに彼らと話をするだろう。僕はただ手を貸したいだけだ。彼らは長年サプライヤーを務めているし、(F1に)多くの投資を行ってきた素晴らしいブランドだ。でも僕たちはもっとうまくできる」
「目標はそこにあるのだから、もっとうまくやりたいと常に思っている。各チームはさらにいい結果を出したいと考えているし、彼らもそう求めていると願っている」
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