WRC:2019年シーズンが開幕。第1戦モンテカルロ初日はトヨタのタナクが総合首位につける
2019年のWRC世界ラリー選手権第1戦モンテカルロは1月24日、SS1〜2が行われ、オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)が総合首位につけた。総合2番手のセバスチャン・オジエ(シトロエンC3 WRC)とは9.1秒差をつけている。
公道を舞台に争われるラリー競技の最高峰、WRCの2019年シーズンが開幕を迎えた。全14戦で争われるシーズンの開幕戦は長い歴史を誇る伝統の1戦、ラリー・モンテカルロだ。
競技初日の24日は現地時間19時38分頃(日本時間25日3時38分頃)に20.76kmのSS1が、20時41分頃(同4時41分頃)に20.59kmのSS2が行われた。
SS1はコースの大半が雪とアイスバーンに覆われたため、ドライバーの多くがスタッド付きタイヤを選択。タナクはここで13分2秒のステージトップタイムを刻んで総合首位におどり出る。
この時点で総合2番手だったクリス・ミーク(トヨタ・ヤリスWRC)に対し、5秒のリードを築いたタナクは続くSS2でステージ3番手タイムを記録し、総合首位の座を守って初日を終えた。
「ラリー・モンテカルロはサプライズの連続でなにかを予想するのは難しい」とタナク。
「今日はトリッキーな戦いになることは分かっていたから、どちらのステージでも堅実なタイヤ選択をしたつもりだよ。それでも、ステージには予想よりも滑りやすいところがあったよ」
総合2番手は古巣シトロエンへ移籍したオジエが確保。タナクと14.3秒差の総合3番手にはティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)が続き、2018年に王座を争った3人が上位を占める結果となった。
このうちヌービルはSS1〜2でスタッド付きタイヤとスタッドなしタイヤをミックスする作戦を採っており、競技2日目からのタイヤ選択に余裕をもたせている。
総合4番手から同8番手まではエサペッカ・ラッピ(シトロエンC3 WRC)、ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)、エルフィン・エバンス(フォード・フィエスタWRC)、クリス・ミーク(トヨタ・ヤリスWRC)、セバスチャン・ローブ(ヒュンダイi20クーペWRC)といった顔ぶれだ。
そのほかMスポーツ・フォードのテーム・スニネン(フォード・フィエスタWRC)はオープニングのSS1、スタートから3km付近でコースオフしてデイリタイアした。
下位クラスのWRC2に参戦している勝田貴元(フォード・フィエスタR5)は総合21番手で初日を終えている。
競技2日目となる25日はSS3〜8の6SSで争われる。
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