2024年WRCがモンテカルロで開幕。シェイクダウンはヒョンデのタナクが首位、勝田貴元は5番手
1月24日、WRC世界ラリー選手権第1戦『ラリー・モンテカルロ』のシェイクダウンが行われ、ヒョンデ・シェル・モービスWRTのオット・タナク/マルティン・ヤルヴェオヤ(ヒョンデi20 Nラリー1)が最速タイムをマークした。日本人ラリードライバーの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は5番手のタイムをマークしている。
2024年シーズンのWRCも、モナコ公国で開催される伝統の『ラリー・モンテカルロ』にて開幕を迎えた。1月24日〜28日にかけて行われる今大会はラリーの中心地がフランス南部の町、ギャップに移されての開催となる。この町はシリーズ8冠王者にしてラリー・モンテカルロ通算9勝を誇る、セバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1)の生まれ故郷だ。
シリーズ最高峰の“ラリー1”カテゴリーに参戦している3チーム、TOYOTA GAZOO Racing WRT(TGR-WRT)、ヒョンデ・シェル・モービスWRT、Mスポーツ・フォードWRTは、それぞれのチームが2024年シーズンへ向けて、新たなドライバーラインアップとマシンカラーリングを引っ提げてモナコの地に集まった。
そして迎えた、ハイブリッド機構を搭載したラリー1規定のマシンでの3シーズン目となる初戦モンテカルロのシェイクダウンは、現地時間16時31分にTGR-WRTのエルフィン・エバンス/スコット・マーティン(トヨタGRヤリス・ラリー1)を先頭に開始された。
8台が出走したラリー1クラスは、3番目に出走したヒョンデのタナクがトップタイムを記録。1回目の出走で、ほとんど雪のないショートステージを2分00秒4で駆け抜けた。
3.28kmの短いシェイクダウンを走り終えたタナクは、「新しいクルマで迎える新しいシーズンは興奮するし、少し緊張もする。まずは最大限できることに挑戦してみるよ」とコメントした。
首位タナクにわずか0.1秒差の2番手となったのは、トヨタのエルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)。さらに0.7秒差の3番手には、タナクのチームメイトであるティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)が続いている。
4番手にはトヨタGRヤリス・ラリー1を駆るオジエが入り、地元での自身10勝目を狙う元王者も虎視眈々とウォームアップを終えた。レギュラードライバーとして今シーズンに臨む日本人ラリードライバーの勝田は、首位タナクと3.2秒差の5番手につけている。
ラリー1クラスに参戦する3メーカー、最後の一角を担うMスポーツ・フォードWRTは7番手にグレゴワール・ミュンスター(フォード・プーマ・ラリー1)、8番手にアドリアン・フルモー(フォード・プーマ・ラリー1)が並び、慎重な蹴り出しとなった。
2024年のWRC開幕戦である『ラリー・モンテカルロ』は、25日の現地時間20時35分(日本時間で26日4時35分)に行われるSS1で戦いの幕が開ける。
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