WRCモンテカルロ:競技3日目はトヨタの2台が一進一退の攻防。エバンスが4.9秒リードで最終日へ
2020年のWRC世界ラリー選手権第1戦モンテカルロは1月25日、SS9〜12で争われる競技3日目を迎え、エルフィン・エバンス(トヨタ・ヤリスWRC)が総合首位に浮上した。4.9秒差の総合2番手はセバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC)、6.4秒差の総合3番手はティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)だ。
フランスとモナコ公国を舞台に争われている2020年のWRC開幕戦、ラリー・モンテカルロ。競技3日目はフランス・ギャップに置かれたサービスパークを中心に全4SSで争われた。
4SS合計の走行距離は75.2kmで、いずれのステージも途中にドライ路面やウエット路面、雪が積もる箇所や凍結路面が交じるなど、ラリー・モンテカルロらしいコンディションとなった。
前日、オジエとエバンス、ヌービルの3名が6.4秒差となっていた総合優勝争いは、この日も接戦。なかでもオジエとエバンスのトヨタ勢はステージごとに総合首位を入れ替える一進一退の攻防を繰り広げた。
オープニングのSS8ではヌービルがステージ優勝、オジエが0.8秒差のステージ2位、エバンスが2.4秒差のステージ3位に入り、オジエが総合首位のリードを2.8秒まで広げる。
すると、続くSS10ではエバンスが反撃し、ステージ2位のオジエに7.6秒差をつけてステージ優勝。総合トップの座を奪い、4.8秒リードを構築してみせる。
そしてサービスを挟んで迎えたSS11、ここではふたたびヌービルが最速タイムを刻み、オジエが0.8秒差のステージ2位を獲得する。エバンスはヌービルと5.6秒差、オジエとは4.8秒差のステージ3位に入った。
この結果、総合ではオジエとエバンスがまったくの同タイムとなり、ふたりが同率首位の状態で3日目の最終ステージ、SS12へ臨んだ。
迎えた全長20.73kmのSS12では、ヌービルがこの日3度目のステージ優勝を達成し、その4.6秒差のステージ2位にエバンスが続いた。
総合優勝を争う3人のなかで最後に走行したオジエはステージ中盤まではエバンスを上回るタイムで走行していたが、その後「一切ミスはなかったけれど、路面が凍結している区間で慎重になりすぎた」と10秒近く遅れを取ってしまう。最終的にはヌービルと9.5秒差のステージ3位に入ったものの、総合ではエバンスに4.9秒リードを与える形となった。
2台のヤリスWRCに続く総合3番手ヌービルはトップと6.4秒差。総合4番手セバスチャン・ローブ(ヒュンダイi20クーペWRC)はトップと2分24秒3のギャップがついているので、総合優勝争いは完全にエバンス、オジエ、ヌービルの3名に絞られた格好だ。
総合5番手以下はエサペッカ・ラッピ(フォード・フィエスタWRC)、カッレ・ロバンペラ(トヨタ・ヤリスWRC)、勝田貴元(トヨタ・ヤリスWRC)、エリック・カミリ(シトロエンC3 R5)といったトップ8。勝田はSS8や12で凍結路面に足元をすくわれたか、スピンやコースオフする場面もあったものの、大きなダメージなく完走を果たした。
そのほか競技初日にマシントラブルで出遅れたテーム・スニネン(フォード・フィエスタWRC)は総合11番手、競技2日目にコース脇の溝に落ちてデイリタイアしたガス・グリーンスミスは総合66番手で走行を終えている。
2020年のWRC第1戦モンテカルロ、競技最終日となる26日はSS13〜16までの4SSが行われる。最終ステージのSS16はステージ上位5名にボーナスポイントが与えられるパワーステージとして、現地12時18分、日本時間20時18分に走行がスタートする。
「WRC」をもっと詳しく
「WRC」のニュース
-
タナクが復調の2位表彰台「土曜のパンクがなければ勝利を掴めた」/WRCポルトガル後コメント5月13日14時47分
-
トヨタが8度目のポルトガル制覇、ランチアとシトロエンに並ぶ。GRヤリス・ラリー2のWRC2初優勝も達成5月13日11時54分
-
豊田章男会長、オジエの戦いぶりに「“真のプロ”の仕事」。ペースノート紛失への追伸も/WRC第5戦後コメント5月13日10時51分
-
【ポイントランキング】2024年WRC第5戦ラリー・ポルトガル後5月12日23時36分
-
オジエが2連勝。突然の濃霧もお構いなし、自身6度目のラリー・ポルトガル制覇【WRC第5戦最終日】5月12日21時28分
-
【最終結果】2024年WRC第5戦ラリー・ポルトガル パワーステージ後5月12日21時19分
-
総合3番手に急浮上のヌービル「昨日の時点からは信じられない展開」/WRCポルトガル デイ3後コメント5月12日13時21分
-
カッレ・ロバンペラと勝田貴元を襲った苦難のデイ3「すべてをコントロールできていると感じていた」5月12日12時44分
-
ロバンペラと勝田が無念のデイリタイア。首位争いはオジエVSタナクの元王者対決に【WRCポルトガル三日目】5月12日4時7分
-
【順位結果】2024年WRC第5戦ラリー・ポルトガル SS18後5月12日3時57分
スポーツニュースランキング
-
1井上尚弥に止まぬ特大評価 リング誌の“ウシク1位”にメキシコ名伯楽が異論「イノウエはあまり騒がない。それでも十分偉大」 ココカラネクスト
-
2大谷翔平が“史上5人目の快挙”へ! 第1打席に左前打で4試合連続安打 打率「.350」維持なら歴史的記録を達成 ココカラネクスト
-
3JRAが競馬ファンに注意喚起 「競馬場へ移動中の騎手に関するお願い」として写真撮影やサイン等お断り スポーツニッポン
-
4久保建英、鈴木唯人は国際Aマッチ期間外のパリ五輪出場は不参加へ…山本ND「招集はできないという結論に現状で至っている」 スポーツ報知
-
526年WBC開催地が発表 プールCは東京ドーム 決勝は昨年と同じく侍ジャパン世界一の地・フロリダ スポーツニッポン