“黒子”に徹する守田英正、日本代表で求められる役割を語る「穴を開けない、バランスを見る…」
サッカーキング2024年1月29日(月)23時24分
アジア杯ではここまで2試合に先発した守田 [写真]=2024 Asian Football Confederation (AFC)
AFCアジアカップカタール2023で決勝トーナメント進出を決めた日本代表。現地時間29日のトレーニング終了後、MF守田英正(スポルティング/ポルトガル)が報道陣の取材に応じ、現在のチームにおける自身の役割について語った。
グループステージでは、第1節のベトナム代表戦(○4-2)、第2節のイラク代表戦(●1-2)に先発出場した守田。第3節のインドネシア代表戦(○3-1)では出番がなく、代わってMF旗手怜央(セルティック/スコットランド)がスターティングメンバーに名を連ねていた。
インドネシア戦を振り返った守田は「僕の代わりに出た怜央が相当いい動きをしていました」と、自身に代わって出場した旗手を称賛。過去2試合と比較して日本代表は全体の立ち位置が高くなり、旗手はインサイドハーフの一角としてチャンスに絡む場面も多かった。「アシストはつかなかったですけど、何回か自分でもゴール決められるようなチャンスもありましたし、ボールが来ていればという感じでした」と川崎フロンターレ時代のチームメイトのプレーを言葉にすると、「そのような動き出し、ポジショニングを取っていたことが、日本代表にとっては良い攻撃に繋がったと思います。すごいなというか、(ピッチの)外で勉強させてもらいました」と刺激を受けたことを明かしている。自身が出場した2試合と比較しながら、ピッチ上での旗手との違いを次のような言葉で語った。
「僕が出ていた2試合は少し重かったなと思っています。そうなるだろうという想定はできていた中で、ボランチとして少し守備的なポジショニングを取ってしまいました。例えば、ボールを奪われた時に守備に行けない距離感だったり、奪われることを考えず、攻撃のことだけを考えてポジションを取るというのは、ボランチとしてはいけないです。バランスを考えた時、僕はちょっと保守的なポジショニングになってしまっていました」
「改めて怜央のプレーを見ると、守備に切り替わった後はフィルターをかけに行ける距離でもありますし、攻撃的に相手の背中にちゃんと入って行けていました。相手の配置もありますが、そういったプレーは勉強になりました」
もちろん、旗手には旗手の特長があり、守田には守田の特長がある。「よく言えば気を遣えますし、悪く言えばそんなに特長がない」と謙遜しながら自身のプレースタイルを表現したが、今の日本代表の中で、守田は間違いなくチーム全体の歯車をうまく噛み合わせてくれる存在だ。
守田は自身の役割について「『こう』と(具体的に)決められていたら、もちろんそれに集中できます。ただ、僕の代表チーム内での役割は、それ以上に穴を開けないことや、そのバランスを見るなど、そっちに寄ってしまいます」と発言。代表は限られた時間の中でチームを作っていくからこそ、守田のように“黒子”に徹することのできる選手は貴重だ。「共にプレーした時間や、日頃一緒にやっているかやっていないか、そのような部分も背景にあるので、しょうがないかなとは思っています」と話している。
常に広い視野を持って的確なポジショニングを取り、チームの潤滑油となっているからこそ、バランスを考えた上でのプレーを「どうしても気になってやってしまうこともある」と明かす。「別にそうは思ってないですが…」と前置きしつつ、「例えばそれによって(個人の)評価が下がることがあっても、別にいいかなと思っています」と自身の役割に自信を示した。
一方で、守田は所属クラブのスポルティングではより攻撃的な立ち位置を取ることが多い。チーム作りにかけられる時間、選手の戦術理解度、方向性など様々な要因が影響し、日本代表では今のような役割が求められていることも事実だが、本人は「本当は攻撃的なところを取りたい」という。決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)の対戦相手となるバーレーン代表は、今大会の日本代表の対戦相手として初めて4バックを採用すると予想される中、「4バックなら攻撃的な立ち位置を取れると思います。サイドチェンジも有効ですし、システム上の突ける部分を考えながらやっていきたいです」と意気込んだ。
日本代表とバーレーン代表の一戦は日本時間で31日の20:30キックオフ。試合の模様は『DAZN』にて独占LIVE配信される予定だ。
グループステージでは、第1節のベトナム代表戦(○4-2)、第2節のイラク代表戦(●1-2)に先発出場した守田。第3節のインドネシア代表戦(○3-1)では出番がなく、代わってMF旗手怜央(セルティック/スコットランド)がスターティングメンバーに名を連ねていた。
インドネシア戦を振り返った守田は「僕の代わりに出た怜央が相当いい動きをしていました」と、自身に代わって出場した旗手を称賛。過去2試合と比較して日本代表は全体の立ち位置が高くなり、旗手はインサイドハーフの一角としてチャンスに絡む場面も多かった。「アシストはつかなかったですけど、何回か自分でもゴール決められるようなチャンスもありましたし、ボールが来ていればという感じでした」と川崎フロンターレ時代のチームメイトのプレーを言葉にすると、「そのような動き出し、ポジショニングを取っていたことが、日本代表にとっては良い攻撃に繋がったと思います。すごいなというか、(ピッチの)外で勉強させてもらいました」と刺激を受けたことを明かしている。自身が出場した2試合と比較しながら、ピッチ上での旗手との違いを次のような言葉で語った。
「僕が出ていた2試合は少し重かったなと思っています。そうなるだろうという想定はできていた中で、ボランチとして少し守備的なポジショニングを取ってしまいました。例えば、ボールを奪われた時に守備に行けない距離感だったり、奪われることを考えず、攻撃のことだけを考えてポジションを取るというのは、ボランチとしてはいけないです。バランスを考えた時、僕はちょっと保守的なポジショニングになってしまっていました」
「改めて怜央のプレーを見ると、守備に切り替わった後はフィルターをかけに行ける距離でもありますし、攻撃的に相手の背中にちゃんと入って行けていました。相手の配置もありますが、そういったプレーは勉強になりました」
もちろん、旗手には旗手の特長があり、守田には守田の特長がある。「よく言えば気を遣えますし、悪く言えばそんなに特長がない」と謙遜しながら自身のプレースタイルを表現したが、今の日本代表の中で、守田は間違いなくチーム全体の歯車をうまく噛み合わせてくれる存在だ。
守田は自身の役割について「『こう』と(具体的に)決められていたら、もちろんそれに集中できます。ただ、僕の代表チーム内での役割は、それ以上に穴を開けないことや、そのバランスを見るなど、そっちに寄ってしまいます」と発言。代表は限られた時間の中でチームを作っていくからこそ、守田のように“黒子”に徹することのできる選手は貴重だ。「共にプレーした時間や、日頃一緒にやっているかやっていないか、そのような部分も背景にあるので、しょうがないかなとは思っています」と話している。
常に広い視野を持って的確なポジショニングを取り、チームの潤滑油となっているからこそ、バランスを考えた上でのプレーを「どうしても気になってやってしまうこともある」と明かす。「別にそうは思ってないですが…」と前置きしつつ、「例えばそれによって(個人の)評価が下がることがあっても、別にいいかなと思っています」と自身の役割に自信を示した。
一方で、守田は所属クラブのスポルティングではより攻撃的な立ち位置を取ることが多い。チーム作りにかけられる時間、選手の戦術理解度、方向性など様々な要因が影響し、日本代表では今のような役割が求められていることも事実だが、本人は「本当は攻撃的なところを取りたい」という。決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)の対戦相手となるバーレーン代表は、今大会の日本代表の対戦相手として初めて4バックを採用すると予想される中、「4バックなら攻撃的な立ち位置を取れると思います。サイドチェンジも有効ですし、システム上の突ける部分を考えながらやっていきたいです」と意気込んだ。
日本代表とバーレーン代表の一戦は日本時間で31日の20:30キックオフ。試合の模様は『DAZN』にて独占LIVE配信される予定だ。
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