ジョゼ対ペップ再び。トッテナム対マンチェスター・Cについて知っておきたい7つのこと
サッカーキング2020年2月1日(土)12時0分
意地と意地がぶつかり合うビッグマッチ、トッテナムvsマンチェスター・C [写真]=Getty Images
2月2日に行われるプレミアリーグ第25節では、トッテナムがマンチェスター・Cを本拠地トッテナム・ホットスパー・スタジアムに迎える。ジョゼ・モウリーニョ監督とペップ・グアルディオラ監督との名将対決も楽しみな注目の一戦を前に、知っておきたい7つのトピックを紹介する。
過去10年はシティが圧倒
プレミアリーグでの両チームの力関係は、ここ10年で大きく変化した。通算対戦成績では、トッテナムが23勝7分け15敗と大きく勝ち越している。マンチェスター・C以上に多く勝利を挙げている相手もエヴァートン(26勝)しかいない。しかし、マンチェスター・Cがプレミアに参戦してから最初の13シーズンはトッテナムが19勝4分け3敗と圧倒的優位に立っていたのに対し、2010-11シーズン以降は4勝3分け12敗と形勢は逆転している。ただ今季最初の対戦はシーソーゲームの末に2-2で引き分け、昨季のチャンピンズリーグ(CL)準々決勝では、2試合合計スコアで並びながら、アウェイゴールの差でマンチェスター・Cを退けているだけに、苦手意識はないかもしれない。
ジョゼ対ペップ
この試合ではテクニカルエリアにも注目が集まる。ジョゼ・モウリーニョとペップ・グアルディオラの両監督は、共にリーグ優勝8回、CL制覇2回を誇る名将で、“エル・クラシコ”や“マンチェスター・ダービー”を含め、大舞台で数々の激闘を繰り広げてきたライバル同士でもある。一方で、グアルディオラ監督がバルセロナの現役選手だった期間にモウリーニョ監督が同クラブの通訳兼アシスタントコーチだったこともあり、互いを思いやるコメントも度々メディアに掲載されている。もしかすると、試合後には和やかな交流も見られるかもしれない!?
ジョゼの“天敵”、ペップ
モウリーニョ監督にとって、グアルディオラ監督は天敵だ。過去に公式戦で22回対戦し、5勝6分け11敗(PK戦による1敗を含む)。キャリアで最も敗れた相手がグアルディオラ監督になる。リーグ戦に至っては、わずか2勝(2分け5敗)しかできていない。直近の対戦はマンチェスター・Uの指揮官として戦った昨季のプレミア。モウリーニョ監督にとっては、プレミア通算300試合目の指揮となるゲームだったが、1-3で敗れている。心機一転、トッテナムの指揮官として迎えるグアルディオラ監督との初陣に向けて、モウリーニョ監督はどのような策を練ってくるだろうか。
トッテナムは先制点が必須
トッテナムがこの試合で結果を出すためには、先制点が不可欠だ。今季は無敵とは言い難いマンチェスター・Cだが、爆発的な得点力は衰えていない。開幕24試合で65得点はリーグ最多。プレミアのアウェイゲームでは23試合連続でゴールを決めており、最後に無得点に終わったのは、2シーズン前に行われた2018年12月のチェルシー戦までさかのぼる。対するトッテナムは、年明けから3試合連続で無得点。前節のノリッジ戦(2-1)でようやく、2020年のプレミア初得点と初勝利を記録した。モウリーニョ監督はプレミアで先制を奪った最近55試合に負けておらず(49勝6分け)、先制点の行方が結果を左右することになるだろう。
偉業を達成したデ・ブライネ
マンチェスター・Cのケヴィン・デ・ブライネが偉業を達成した。前節のシェフィールド・U戦でセルヒオ・アグエロの決勝弾をアシスト。今季のアシスト数を「15」に伸ばし、プレミアの3つのシーズンで15アシスト以上を記録した史上初の選手となった。そんなデ・ブライネは過去にモウリーニョ監督との確執を報じられた一人だ。チェルシー時代の2013年に同監督の下でプレミアデビュー。その試合でアシストを記録したにもかかわらず、リーグでは3試合しか出場機会を与えられずに移籍を選択した。昨年になって、モウリーニョ監督とは「2回しか話したことがなかった」と明かしたベルギー人MFは、この一戦にかける思いが人一倍強いはずだ。
完全移籍のロ・チェルソに注目
トッテナムで注目したい選手は、ジオヴァニ・ロ・チェルソだ。クリスティアン・エリクセンのインテルへの移籍が発表された28日、トッテナムはベティスからローン加入中だった同選手の買い取りオプションを行使したことを発表した。11日のリヴァプール戦ではエリクセンと交代してピッチに入り、以降4試合連続で先発出場を果たしているロ・チェルソ。直近の公式戦となったFAカップのサウサンプトン戦では、前半に鮮やかなゴールを決めたが、ソン・フンミンのオフサイドで無効となり、ヒーローになり損ねた。しかしファンからの期待は増しており、新たなチャントも作成されたという。トッテナムの正式メンバーとして迎える初めてのゲームで、今度こそヒーローになりたいところだ。
予想オッズは?
日本時間31日正午現在、英国大手ブックメーカーの『ウィリアム・ヒル』はトッテナムの勝利に「5.8倍」、マンチェスター・Cの勝利に「1.55倍」、ドローに「4.33」倍というオッズを付けている。最近の対戦成績、監督同士の相性、そしてチームの現状を踏まえ、アウェイながらマンチェスター・Cが優位との予想になった。しかしマンチェスター・Cは1月29日のカラバオ・カップ準決勝セカンドレグから中3日でこの一戦を迎えるため、日程的にはトッテナムにアドバンテージがある。求心力の低下も囁かれているモウリーニョ監督だが、このビッグマッチを制することができれば風向きは変わるはずだ。
(記事/Footmedia)
過去10年はシティが圧倒
プレミアリーグでの両チームの力関係は、ここ10年で大きく変化した。通算対戦成績では、トッテナムが23勝7分け15敗と大きく勝ち越している。マンチェスター・C以上に多く勝利を挙げている相手もエヴァートン(26勝)しかいない。しかし、マンチェスター・Cがプレミアに参戦してから最初の13シーズンはトッテナムが19勝4分け3敗と圧倒的優位に立っていたのに対し、2010-11シーズン以降は4勝3分け12敗と形勢は逆転している。ただ今季最初の対戦はシーソーゲームの末に2-2で引き分け、昨季のチャンピンズリーグ(CL)準々決勝では、2試合合計スコアで並びながら、アウェイゴールの差でマンチェスター・Cを退けているだけに、苦手意識はないかもしれない。
ジョゼ対ペップ
この試合ではテクニカルエリアにも注目が集まる。ジョゼ・モウリーニョとペップ・グアルディオラの両監督は、共にリーグ優勝8回、CL制覇2回を誇る名将で、“エル・クラシコ”や“マンチェスター・ダービー”を含め、大舞台で数々の激闘を繰り広げてきたライバル同士でもある。一方で、グアルディオラ監督がバルセロナの現役選手だった期間にモウリーニョ監督が同クラブの通訳兼アシスタントコーチだったこともあり、互いを思いやるコメントも度々メディアに掲載されている。もしかすると、試合後には和やかな交流も見られるかもしれない!?
ジョゼの“天敵”、ペップ
モウリーニョ監督にとって、グアルディオラ監督は天敵だ。過去に公式戦で22回対戦し、5勝6分け11敗(PK戦による1敗を含む)。キャリアで最も敗れた相手がグアルディオラ監督になる。リーグ戦に至っては、わずか2勝(2分け5敗)しかできていない。直近の対戦はマンチェスター・Uの指揮官として戦った昨季のプレミア。モウリーニョ監督にとっては、プレミア通算300試合目の指揮となるゲームだったが、1-3で敗れている。心機一転、トッテナムの指揮官として迎えるグアルディオラ監督との初陣に向けて、モウリーニョ監督はどのような策を練ってくるだろうか。
トッテナムは先制点が必須
トッテナムがこの試合で結果を出すためには、先制点が不可欠だ。今季は無敵とは言い難いマンチェスター・Cだが、爆発的な得点力は衰えていない。開幕24試合で65得点はリーグ最多。プレミアのアウェイゲームでは23試合連続でゴールを決めており、最後に無得点に終わったのは、2シーズン前に行われた2018年12月のチェルシー戦までさかのぼる。対するトッテナムは、年明けから3試合連続で無得点。前節のノリッジ戦(2-1)でようやく、2020年のプレミア初得点と初勝利を記録した。モウリーニョ監督はプレミアで先制を奪った最近55試合に負けておらず(49勝6分け)、先制点の行方が結果を左右することになるだろう。
偉業を達成したデ・ブライネ
マンチェスター・Cのケヴィン・デ・ブライネが偉業を達成した。前節のシェフィールド・U戦でセルヒオ・アグエロの決勝弾をアシスト。今季のアシスト数を「15」に伸ばし、プレミアの3つのシーズンで15アシスト以上を記録した史上初の選手となった。そんなデ・ブライネは過去にモウリーニョ監督との確執を報じられた一人だ。チェルシー時代の2013年に同監督の下でプレミアデビュー。その試合でアシストを記録したにもかかわらず、リーグでは3試合しか出場機会を与えられずに移籍を選択した。昨年になって、モウリーニョ監督とは「2回しか話したことがなかった」と明かしたベルギー人MFは、この一戦にかける思いが人一倍強いはずだ。
完全移籍のロ・チェルソに注目
トッテナムで注目したい選手は、ジオヴァニ・ロ・チェルソだ。クリスティアン・エリクセンのインテルへの移籍が発表された28日、トッテナムはベティスからローン加入中だった同選手の買い取りオプションを行使したことを発表した。11日のリヴァプール戦ではエリクセンと交代してピッチに入り、以降4試合連続で先発出場を果たしているロ・チェルソ。直近の公式戦となったFAカップのサウサンプトン戦では、前半に鮮やかなゴールを決めたが、ソン・フンミンのオフサイドで無効となり、ヒーローになり損ねた。しかしファンからの期待は増しており、新たなチャントも作成されたという。トッテナムの正式メンバーとして迎える初めてのゲームで、今度こそヒーローになりたいところだ。
予想オッズは?
日本時間31日正午現在、英国大手ブックメーカーの『ウィリアム・ヒル』はトッテナムの勝利に「5.8倍」、マンチェスター・Cの勝利に「1.55倍」、ドローに「4.33」倍というオッズを付けている。最近の対戦成績、監督同士の相性、そしてチームの現状を踏まえ、アウェイながらマンチェスター・Cが優位との予想になった。しかしマンチェスター・Cは1月29日のカラバオ・カップ準決勝セカンドレグから中3日でこの一戦を迎えるため、日程的にはトッテナムにアドバンテージがある。求心力の低下も囁かれているモウリーニョ監督だが、このビッグマッチを制することができれば風向きは変わるはずだ。
(記事/Footmedia)
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