ブランパンGTアジア:HubAuto Racing、2018年は台湾チーム初のGT3フル参戦へ
ブランパンGTシリーズ・アジアの開催初年度となった2017年はGT4クラスにポルシェ・ケイマンGT4クラブスポーツMRを投入して全戦に出場したHubAuto Racingは今季、台湾のチームとして初めて同シリーズのGT3クラスにフル参戦する見込みだ。
台湾に本拠を置くHubAuto Racingは2016年よりモーリス・チェン/吉本大樹/坂本祐也という布陣の下、フェラーリ488 GT3を用いてスーパー耐久シリーズのST-Xクラスに参戦しているほか、セパン12時間やマカオで開催されるFIA-GTワールドカップなど、アジア圏を中心に幅広く活動。
2017年はFIA-F4への挑戦を開始するとともに、同年に新シリーズとして立ち上げられたブランパンGTシリーズ・アジアのGT4クラスでのフル参戦を開始。最終戦浙江のレース2で初優勝を達成した。また、チームは第5戦上海ではGT3クラスに2台のポルシェ911 GT3 Rをスポット参戦させている。
そんなチームを率いるモーリス・チェンは、HubAuto RacingがブランパンGTシリーズ・アジアのGT3クラスに挑む理由としてエントリーするチーム層の厚さと、将来の参戦を目指して目を向けているヨーロッパのブランパンGTシリーズなどへ挑むため、チームをより強くする場になることを期待している点を挙げる。
「我々は昨年、GT3クラスにスポット参戦し、大きな刺激を受けた。GT3クラスは競争の激しいレースであり、とても興味深かった」とチェン。
「このクラスの競争が非常に難しいことは理解しているが、表彰台、そして優勝を目指して全力を尽くすよ。そのために我々はGT3クラスにのみ焦点を当ててチームを再編した。強力なドライバーやエンジニア、メカニックの数が増えればより高いレベルでレースを戦うことができるはずだ」
また、チェンは台湾チームとして初の挑戦となることについて「台湾を代表して戦うことを誇りに思う」とコメント。
「台湾には本格的なサーキットがひとつしかないため他の地域のライバルを上回るためには常にベストを尽くさなければならない。ブランパンGTシリーズ・アジアは、そんな状況にある台湾チームにプロフェッショナルなレベルでレースができる機会を提供しているんだ」
「近い将来、我々以外の多くの台湾チームとドライバーが、ブランパンGTシリーズアジアに加わることを願っている」と同シリーズを通じて地域のモータースポーツが強化されていくことを望んでいることを明かした。
なお、今回GT3クラスへの参戦する意向を表明したHubAuto Racingは2018年シーズンに使用するマシンならびに、2名のドライバーラインアップを明らかにしなかったが、これらについては後日正式発表を行う予定だという。
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