「厳しい中にも笑顔がある」OBの岩村明憲氏が語るヤクルトの伝統とは
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昨年セ・リーグチャンピオンに輝き、2連覇を果たしたヤクルト。侍ジャパンにも5名選出されるなど、トップレベルの選手たちが今年も優勝に向けて着々と準備を進めている。そんなヤクルトの春季キャンプを、現役時代に東京ヤクルトスワローズや東北楽天イーグルス、メジャーリーグのタンパベイ・レイズなどで活躍し、現在は独立リーグの福島レッドホープスで球団社長兼監督として活動している岩村明憲氏が視察した。
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ヤクルトのキャンプ第2クールを訪れた岩村氏はまず、チーム全体の練習の雰囲気の良さを感じた。そして、今季のオーダーについては、「連覇してるわけなので、ある程度のスタメンはそのまま変わらずに。でも、その中に新たらしい選手を入れたいと言っていたけど、その選手は見極めてる最中だと思う」と、大きくスタメンが変わらないだろうと予想しながらも、首脳陣との会話から「新しい風を吹かせたい」という向上心が伝わってきたようだ。
さらに練習に目を光らせた岩村氏は、「雰囲気が良いから強いチームなんだなと改めて思った。練習量もセーブしながらも、追い込まなきゃいけないところはしっかり追い込んでいる」「球場での雰囲気は、空気感。声が出ているからどうこうという訳ではなくて、楽しい中にも厳しさがあって、厳しい中にも楽しさや笑顔がある。それはヤクルトの伝統でもある。そういう雰囲気は良かった」と、メリハリのある練習内容や、練習中の雰囲気の良さに常勝軍団の強さを感じたと語り、自身が現役時代の頃からあるヤクルトの良い伝統を再確認した。
そんな雰囲気を作り出しているのが、高津臣吾監督(54)だろう。指揮官の指導法には岩村氏も、「高津監督の選手のモチベーション、まとめ方、惹きつけ方はチームにマッチしてると思う」と、同じ指導者として尊敬の念を抱いていた。日本のみならず、アメリカ、韓国、台湾、独立リーグまで幅広く挑戦してきた豊富な経験が、指揮官としての凄みに繋がっているのだろう。
個性的な選手をまとめ上げる高津監督のもと、しっかりと調整を続けるヤクルト。3連覇へ向けチームはひとつだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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