昨季準Vと初16強が激突!…トッテナム対ライプツィヒについて知っておきたい7つのこと
サッカーキング2020年2月20日(木)0時24分
トッテナムとライプツィヒが初対決へ [写真]=Getty Images
19日に行われるチャンピオンズリーグ(CL)・決勝トーナメント1回戦のファーストレグでは、トッテナムがライプツィヒをホームに迎える。
昨シーズンの準優勝チームと、初の決勝トーナメント進出を果たしたチームの激突は、どんな結末を迎えるのか。ここでは、欧州サッカー連盟(UEFA)の公式サイト『UEFA.com』や移籍情報サイト『transfermarkt』の情報をもとに、知っておきたい7つのトピックを紹介する。
初顔合わせ
トッテナムとライプツィヒは今回が初対戦。2009年に創設されたライプツィヒにとっては、イングランド勢と顔を合わせること自体が初めてのことになる。対するトッテナムは過去、ドイツ勢と公式戦26試合を戦い、13勝3分け10敗と勝ち越している。しかし今季のCLグループステージでは、バイエルン相手に2連敗。昨年10月の対戦ではセルジュ・ニャブリに4ゴールを奪われるなど、クラブ史上初めてホームで7失点を喫した(2-7)。ライプツィヒとの相性はどうだろうか。
監督交代で復調のトッテナム
昨季、CL準優勝を果たしたトッテナムだが、昨年11月にマウリシオ・ポチェッティーノ監督を解任。過去に2度、欧州制覇の経験があるジョゼ・モウリーニョ監督を後任に据えた。以降、公式戦20試合で11勝4分け5敗と、勝率は前体制時の29.4パーセントから55パーセントへとアップしている。とりわけ直近7試合は、5勝2分けと負けなし。2日に行われたプレミアリーグ第25節のマンチェスター・C戦(2-0)では、今冬の新戦力であるステーフェン・ベルフワインが決勝点を挙げるなど、勢いに乗っている。
勢いに陰りが見えるライプツィヒ
トッテナムとは対照的に、前半戦で見せた快進撃にやや陰りが見えるのがライプツィヒだ。ブンデスリーガでは前半戦をトップで折り返したが、年明け以降の5試合で2勝2分け1敗。ここまで3敗はリーグ最少だが、バイエルンに首位の座を明け渡している。4日に行われたフランクフルトとのDFBポカール3回戦にも敗れ、直近の公式戦はわずか1勝(2分け2敗)。今季から指揮を執る32歳のユリアン・ナーゲルスマン監督は、大一番を前にチームをどう立て直してくるのか。その手腕に改めて注目が集まる。
名将同士が初激突
数々のタイトルを獲得してきたモウリーニョと、新進気鋭の戦術家として知られるナーゲルスマン。欧州サッカー界を代表する2人の指揮官にとっても、今回が初対決となる。なお、モウリーニョ監督の“対ドイツ勢”の成績は8勝4分け7敗、CL決勝トーナメントに限れば4勝3敗と五分五分といったところ。ただインテルを率いていた2009-10シーズンには、決勝でバイエルンを破って(2-0)、欧州制覇を果たした。対するナーゲルスマン監督は、ホッフェンハイムを指揮していた際にイングランド勢と4試合を戦って全敗。2017-18シーズンにはCLプレーオフでリヴァプールと、昨季はCLグループステージでマンチェスター・Cと相まみえたが、勝ち星を挙げることができなかった。今回こそ、イングランド勢相手に初勝利を挙げることができるだろうか。
ホームに強いスパーズvsアウェイに強いライプツィヒ
トッテナムはCLのホームゲーム、最近14試合で10勝(4敗)。勝率は70パーセントを超えている。今季のプレミアリーグでも、ホーム13戦で8勝2分け3敗。勝利数「8」はリヴァプールの「13」に次ぐ2番目の数値だ。ホームでは公式戦4連勝中と、昨年4月にオープンした新スタジアムで強さを発揮している。対するライプツィヒは、今季のブンデスリーガのアウェイゲームで21ポイント(6勝3分け2敗)を獲得。バイエルン(23ポイント)に次いで2番目に多い勝ち点を獲得している。CLのグループステージでもアウェイ3試合で2勝1分けと無敗。3戦ともに複数得点を奪っており、敵地での戦いを苦にしていない。
離脱者&出場停止の穴埋めがカギに
今季チーム最多スコアラーのハリー・ケイン(17得点)、そして彼に次ぐ16ゴールを奪っていたソン・フンミンまでもが負傷離脱することとなったトッテナム。2人のストライカーを欠くなかで最も期待されるのがデレ・アリだろう。今季公式戦8ゴールは、ケイン、ソン・フンミンに次ぐチーム3位。うち6ゴールはホームで挙げたものだ。モウリーニョ監督就任を機にトップフォームを取り戻しつつあり、チームを救う活躍が求められる。一方のライプツィヒも、守備の要であるダヨ・ウパメカノが出場停止でこの試合に出られない。さらに、主将のヴィリ・オルバンやイブラヒマ・コナテといったセンターバックも負傷により長期離脱中。サイドバックを本職とするルーカス・クロスターマンらが代役を務めることが濃厚で、最終ラインのコンビネーションには不安を抱える。どのように穴埋めするのか、まさに監督の腕の見せどころだ。
予想オッズは?
今回の試合を迎えるにあたって、英国大手ブックメーカーの『ウィリアム・ヒル』はトッテナムの勝利に「2.6倍」、ライプツィヒの勝利に「2.7倍」、ドローに「3.4倍」というオッズを付けている(日本時間19日正午現在)。CLでの実績には大きな差がある両チームだが、トッテナムは得点源を、ライプツィヒはセンターバックを欠くとあって、勝負は五分五分と見られているようだ。チームも監督も初顔合わせゆえに未知数な部分も多く、ホイッスルが鳴った瞬間から意外な展開になる可能性もある。いずれにしても、緻密な戦術がぶつかり合う頭脳戦となるのは必至。ハイレベルな戦いに期待したい。
(記事/Footmedia)
昨シーズンの準優勝チームと、初の決勝トーナメント進出を果たしたチームの激突は、どんな結末を迎えるのか。ここでは、欧州サッカー連盟(UEFA)の公式サイト『UEFA.com』や移籍情報サイト『transfermarkt』の情報をもとに、知っておきたい7つのトピックを紹介する。
初顔合わせ
トッテナムとライプツィヒは今回が初対戦。2009年に創設されたライプツィヒにとっては、イングランド勢と顔を合わせること自体が初めてのことになる。対するトッテナムは過去、ドイツ勢と公式戦26試合を戦い、13勝3分け10敗と勝ち越している。しかし今季のCLグループステージでは、バイエルン相手に2連敗。昨年10月の対戦ではセルジュ・ニャブリに4ゴールを奪われるなど、クラブ史上初めてホームで7失点を喫した(2-7)。ライプツィヒとの相性はどうだろうか。
監督交代で復調のトッテナム
昨季、CL準優勝を果たしたトッテナムだが、昨年11月にマウリシオ・ポチェッティーノ監督を解任。過去に2度、欧州制覇の経験があるジョゼ・モウリーニョ監督を後任に据えた。以降、公式戦20試合で11勝4分け5敗と、勝率は前体制時の29.4パーセントから55パーセントへとアップしている。とりわけ直近7試合は、5勝2分けと負けなし。2日に行われたプレミアリーグ第25節のマンチェスター・C戦(2-0)では、今冬の新戦力であるステーフェン・ベルフワインが決勝点を挙げるなど、勢いに乗っている。
勢いに陰りが見えるライプツィヒ
トッテナムとは対照的に、前半戦で見せた快進撃にやや陰りが見えるのがライプツィヒだ。ブンデスリーガでは前半戦をトップで折り返したが、年明け以降の5試合で2勝2分け1敗。ここまで3敗はリーグ最少だが、バイエルンに首位の座を明け渡している。4日に行われたフランクフルトとのDFBポカール3回戦にも敗れ、直近の公式戦はわずか1勝(2分け2敗)。今季から指揮を執る32歳のユリアン・ナーゲルスマン監督は、大一番を前にチームをどう立て直してくるのか。その手腕に改めて注目が集まる。
名将同士が初激突
数々のタイトルを獲得してきたモウリーニョと、新進気鋭の戦術家として知られるナーゲルスマン。欧州サッカー界を代表する2人の指揮官にとっても、今回が初対決となる。なお、モウリーニョ監督の“対ドイツ勢”の成績は8勝4分け7敗、CL決勝トーナメントに限れば4勝3敗と五分五分といったところ。ただインテルを率いていた2009-10シーズンには、決勝でバイエルンを破って(2-0)、欧州制覇を果たした。対するナーゲルスマン監督は、ホッフェンハイムを指揮していた際にイングランド勢と4試合を戦って全敗。2017-18シーズンにはCLプレーオフでリヴァプールと、昨季はCLグループステージでマンチェスター・Cと相まみえたが、勝ち星を挙げることができなかった。今回こそ、イングランド勢相手に初勝利を挙げることができるだろうか。
ホームに強いスパーズvsアウェイに強いライプツィヒ
トッテナムはCLのホームゲーム、最近14試合で10勝(4敗)。勝率は70パーセントを超えている。今季のプレミアリーグでも、ホーム13戦で8勝2分け3敗。勝利数「8」はリヴァプールの「13」に次ぐ2番目の数値だ。ホームでは公式戦4連勝中と、昨年4月にオープンした新スタジアムで強さを発揮している。対するライプツィヒは、今季のブンデスリーガのアウェイゲームで21ポイント(6勝3分け2敗)を獲得。バイエルン(23ポイント)に次いで2番目に多い勝ち点を獲得している。CLのグループステージでもアウェイ3試合で2勝1分けと無敗。3戦ともに複数得点を奪っており、敵地での戦いを苦にしていない。
離脱者&出場停止の穴埋めがカギに
今季チーム最多スコアラーのハリー・ケイン(17得点)、そして彼に次ぐ16ゴールを奪っていたソン・フンミンまでもが負傷離脱することとなったトッテナム。2人のストライカーを欠くなかで最も期待されるのがデレ・アリだろう。今季公式戦8ゴールは、ケイン、ソン・フンミンに次ぐチーム3位。うち6ゴールはホームで挙げたものだ。モウリーニョ監督就任を機にトップフォームを取り戻しつつあり、チームを救う活躍が求められる。一方のライプツィヒも、守備の要であるダヨ・ウパメカノが出場停止でこの試合に出られない。さらに、主将のヴィリ・オルバンやイブラヒマ・コナテといったセンターバックも負傷により長期離脱中。サイドバックを本職とするルーカス・クロスターマンらが代役を務めることが濃厚で、最終ラインのコンビネーションには不安を抱える。どのように穴埋めするのか、まさに監督の腕の見せどころだ。
予想オッズは?
今回の試合を迎えるにあたって、英国大手ブックメーカーの『ウィリアム・ヒル』はトッテナムの勝利に「2.6倍」、ライプツィヒの勝利に「2.7倍」、ドローに「3.4倍」というオッズを付けている(日本時間19日正午現在)。CLでの実績には大きな差がある両チームだが、トッテナムは得点源を、ライプツィヒはセンターバックを欠くとあって、勝負は五分五分と見られているようだ。チームも監督も初顔合わせゆえに未知数な部分も多く、ホイッスルが鳴った瞬間から意外な展開になる可能性もある。いずれにしても、緻密な戦術がぶつかり合う頭脳戦となるのは必至。ハイレベルな戦いに期待したい。
(記事/Footmedia)
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