レプソル・ホンダがMotoGP体制発表。マルク・マルケスとポル・エスパルガロが2021年型RC213Vをアンベイル
2月22日、ロードレース世界選手権MotoGPに参戦しているホンダのファクトリーチーム、レプソル・ホンダ・チームは2021年シーズンの参戦体制発表をオンラインで行った。ライダーのマルク・マルケス、ポル・エスパルガロがレプソルカラーのレーシングスーツを着用して2021年型のMotoGPマシン『RC213V』を公開した。
1959年に日本の二輪車メーカーとして初めてマン島TTレースに出場したホンダは、翌1960年からロードレース世界選手権に参戦を開始した。1966年には全クラス(50cc、125cc、250cc、350cc、500cc)でコンストラクターズタイトルを獲得したが、1967年のワークス活動を最後に1968年から11年間は参戦休止した。
1979年には500ccクラスで復帰を果たし、その後は再び、125ccクラス、250ccクラスにも参戦を拡大。1982年にはワークス活動の主体がホンダ・レーシング・コーポレーション(HRC)に移され、最高峰クラスにおいては1985年からロスマンズ・ホンダ、1994年はホンダ・チームHRCとして参戦した。
そして、HRCが石油やガスを扱うスペインのエネルギー会社レプソルとパートナーシップを組み、1995年からレプソル・ホンダとして活動しており、現在はMotoGPクラスを戦っている。
2021年はマルク・マルケスが継続参戦して、KTMで戦っていたポル・エスパルガロが新たに加入することとなった。また、テストライダーはステファン・ブラドルが継続する。
マルケスは2013年にMotoGPクラスに昇格してから、2015年を除き6度のタイトルを獲得していたが、2020年は初戦となった第2戦スペインGPの決勝で転倒を喫して右上腕骨を骨折。以後はレースを欠場することとなり、一度もレース完走を果たすことなくシーズンを終えた。HRCとは2024年まで契約を締結しており、今季も同チームで参戦する。
エスパルガロは、2014年からMotoGPクラスに参戦しており、ヤマハで3年間、KTMで4年間過ごした後、HRCと2年契約を結び今季からホンダに移籍するライダーだ。2020年は5度の3位表彰台を獲得して計135ポイントでランキング5位となっている。
この日行われたオンライン体制発表ではHRCのディレクターである桑田哲宏氏、チームマネージャーのアルベルト・プーチ氏などが質問に答えた後、ライダーのマルケス、エスパルガロとともに2021年型のホンダRC213Vが公開された。
マシンカラーは大きな変更はなくオレンジと白を基調とした“レプソルカラー”に赤が配色されたものとなった。2020年は苦戦を強いられたレプソル・ホンダ・チーム。2021年は圧倒的な力を見せてチャンピオンを奪還するだろうか。
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