【広島vs仙台プレビュー】充実したプレシーズンを過ごした広島…8年ぶりの指揮官復帰に沸く仙台
サッカーキング2021年2月26日(金)22時24分
[写真]=J.LEAGUE
■サンフレッチェ広島 J・サントス&新システム「4-2-3-1」に期待大
【プラス材料】
何と言ってもFWジュニオール・サントスの加入が大きい。昨年、横浜F・マリノスに途中加入して13得点を記録した破壊力満点のストライカーが、今季はサンフレッチェ広島に完全移籍。当初は組織プレーに対応できるのかという懸念もあったが、キャンプでの練習を見ていると、むしろコレクティブ(連結性)なプレーヤーという印象。MF青山敏弘やFWドウグラス・ヴィエイラとの関係性から決定的なチャンスを創出していた。
彼の加入が刺激になったのか、今季から導入した「4-2-3-1」の新システムが機能性を高めているのか、トレーニングマッチでは大量得点の連鎖。その原動力はサブチームで、先週末の練習試合(相手は未公表)でも4ゴールを奪っての大勝。決してレベルは低くない相手だったとチーム関係者は話しており、チーム全体の底上げが進んでいることを裏づけている。
【マイナス材料】
プレシーズンのトレーニングマッチでは7チームと対戦して全勝。非公開の試合も含めて得点を重ねての勝利を記録しており、非常に良い結果を示したと言っていい。ただ、開幕1週間前に行われたトレーニングマッチ(相手は非公表)は1-0の辛勝。城福浩監督によれば「特に前半は攻撃が機能せず、むしろペースを相手に渡していたと見ることもできた」とのこと。
また、守備面にも不安は残る。たしかに、ここまでのトレーニングマッチでは大崩れしていないが、ハイラインの裏をロングボールで突かれたり、サイドチェンジからの揺さぶりに苦しむシーンもあった。「4-2-3-1」の新システムはまだまだ発展途上。練習試合と公式戦は全く違う。やってみないと分からない部分も、正直ある。
文:紫熊倶楽部 中野和也
■ベガルタ仙台 得点源の流出が相次いだ前線に不安あり
【プラス材料】
最大のプラス材料は、手倉森誠監督が8シーズンぶりにベガルタ仙台へ戻って来たことだろう。2008年から2013年まで指揮を執り、その間にJ2からJ1への昇格、J1優勝争いなどの成果を出し、その後に日本代表コーチなどを経験して采配の幅を広げた。また、力強い言葉などでモチベーターとしての評価も高い。
昨季はケガ人の多さに苦しんだが、ここまでのキャンプではほとんど別メニュー調整の選手がいない状態で進められたことも心強い。戦術の浸透が、幅広い選手に期待できる。
そして、新戦力のフィットが早そうなことも好材料だ。中でもFW皆川佑介は前線でポストプレーを生かすなど、キャンプでの調子が良さそうだった。古巣・サンフレッチェ広島との対戦でも活躍が期待される。
【マイナス材料】
仙台は冬の間、低温や降雪により本拠地の練習環境が整いにくいこともあり、1カ月以上の長期にわたってキャンプを行う。開幕戦がアウェイの広島戦になったことで、キャンプ地の宮崎から直接乗り込む予定。コロナ禍で外出もままならない環境で長く過ごしたため、ストレスも含めたコンディション作りの難しさが不安材料だ。
また、前線の得点力に不安を残す。昨季リーグ戦で9得点を挙げたFW長沢駿、5得点のFWアレクサンドレ・ゲデスが移籍。代わって加入した皆川や昨季からの戦力であるFW赤﨑秀平がどれだけ働けるかが、開幕してみないと分からないところだ。ようやく完全移籍が内定したFW西村拓真も、それまでの調整の遅れが気がかり。
あとは何より、昨季17位に終わったところから自信を取り戻せるかが、マイナスポイントと言える。
文:totoONE編集部
【プラス材料】
何と言ってもFWジュニオール・サントスの加入が大きい。昨年、横浜F・マリノスに途中加入して13得点を記録した破壊力満点のストライカーが、今季はサンフレッチェ広島に完全移籍。当初は組織プレーに対応できるのかという懸念もあったが、キャンプでの練習を見ていると、むしろコレクティブ(連結性)なプレーヤーという印象。MF青山敏弘やFWドウグラス・ヴィエイラとの関係性から決定的なチャンスを創出していた。
彼の加入が刺激になったのか、今季から導入した「4-2-3-1」の新システムが機能性を高めているのか、トレーニングマッチでは大量得点の連鎖。その原動力はサブチームで、先週末の練習試合(相手は未公表)でも4ゴールを奪っての大勝。決してレベルは低くない相手だったとチーム関係者は話しており、チーム全体の底上げが進んでいることを裏づけている。
【マイナス材料】
プレシーズンのトレーニングマッチでは7チームと対戦して全勝。非公開の試合も含めて得点を重ねての勝利を記録しており、非常に良い結果を示したと言っていい。ただ、開幕1週間前に行われたトレーニングマッチ(相手は非公表)は1-0の辛勝。城福浩監督によれば「特に前半は攻撃が機能せず、むしろペースを相手に渡していたと見ることもできた」とのこと。
また、守備面にも不安は残る。たしかに、ここまでのトレーニングマッチでは大崩れしていないが、ハイラインの裏をロングボールで突かれたり、サイドチェンジからの揺さぶりに苦しむシーンもあった。「4-2-3-1」の新システムはまだまだ発展途上。練習試合と公式戦は全く違う。やってみないと分からない部分も、正直ある。
文:紫熊倶楽部 中野和也
■ベガルタ仙台 得点源の流出が相次いだ前線に不安あり
【プラス材料】
最大のプラス材料は、手倉森誠監督が8シーズンぶりにベガルタ仙台へ戻って来たことだろう。2008年から2013年まで指揮を執り、その間にJ2からJ1への昇格、J1優勝争いなどの成果を出し、その後に日本代表コーチなどを経験して采配の幅を広げた。また、力強い言葉などでモチベーターとしての評価も高い。
昨季はケガ人の多さに苦しんだが、ここまでのキャンプではほとんど別メニュー調整の選手がいない状態で進められたことも心強い。戦術の浸透が、幅広い選手に期待できる。
そして、新戦力のフィットが早そうなことも好材料だ。中でもFW皆川佑介は前線でポストプレーを生かすなど、キャンプでの調子が良さそうだった。古巣・サンフレッチェ広島との対戦でも活躍が期待される。
【マイナス材料】
仙台は冬の間、低温や降雪により本拠地の練習環境が整いにくいこともあり、1カ月以上の長期にわたってキャンプを行う。開幕戦がアウェイの広島戦になったことで、キャンプ地の宮崎から直接乗り込む予定。コロナ禍で外出もままならない環境で長く過ごしたため、ストレスも含めたコンディション作りの難しさが不安材料だ。
また、前線の得点力に不安を残す。昨季リーグ戦で9得点を挙げたFW長沢駿、5得点のFWアレクサンドレ・ゲデスが移籍。代わって加入した皆川や昨季からの戦力であるFW赤﨑秀平がどれだけ働けるかが、開幕してみないと分からないところだ。ようやく完全移籍が内定したFW西村拓真も、それまでの調整の遅れが気がかり。
あとは何より、昨季17位に終わったところから自信を取り戻せるかが、マイナスポイントと言える。
文:totoONE編集部
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