“インディ500の愛称”に類似した表現を繰り返し使用するF1に対し、IMSは「知的財産を保護するための措置を用意」
インディアナポリス・モーター・スピードウェイ(IMS)は、F1およびそのパートナーとの間の激しい商標紛争を再燃させ、知的財産を保護するために「可能な限りの措置」を講じることを明言した。
この二者間の論争の源は何か? 象徴的な“ザ・グレイテスト・スペクタクル・イン・レーシング”というフレーズは、1986年に元IMSオーナーのハルマン・アンド・カンパニーによって商標登録され、インディアナポリス500の代名詞として織り込まれたのだ。ところが昨年、F1の親会社であるリバティ・メディアが所有するF1ラスベガスGPが、2023年の同グランプリを宣伝するためにソーシャルメディアで“ザ・グレイテスト・スペクタクル・オン・ザ・プラネット”というフレーズを使用したことが、一触即発の状況を生み出した。
インディアナポリスは当初、F1側からこの問題が繰り返されることはないという保証を受けていたものの、2023年のF1マイアミGPにおけるドライバー紹介の際にラッパーのLL・クール・Jは、“ザ・グレイテスト・スペクタクル・イン・モータースポーツ”という類似のフレーズを使用した。
IMSとF1の間でさらなる話し合いが行われたにもかかわらず、この問題は今週ふたたび浮上した。F1のアメリカ公式放送局である『ESPN』は、シーズンプレビューの予告編で紛争中のフレーズを使用し、IMS会長のダグ・ボウルズから新たな反応を引き出すことになった。ボウルズは声明の中で失意を表明し、独立したブランドアイデンティティの重要性と、自社の商標権侵害が続いていることを強調。『The Indianapolis Star』に対し、「放送局の宣伝スポットと思われる場面で当社の商標が使われたことは承知している」と語った。
「適切な担当者と改めて対処し、ブランドの知的財産を保護するために可能な限りの措置を講じる用意ができている」
「他社が我々のブランドアイデンティティを侵害せずに独自のブランドアイデンティティを構築できていないことは、依然として残念なことだ」
偶然にも、インディの商標であるこのスローガンは、先週NASCARのソーシャルメディアのThreadsアカウントに投稿された動画でも使用された。しかしその投稿はすぐに削除された。
「それは単純なミスだったと感じている」とボウルズはコメントした。
「しかし、もし彼らがそれを使い続けていたら、我々は間違いなく話し合いをすることになっただろう」
「毎回話し合いを実施しなければならない。我々が小規模な会社に使用停止を求めると、人々は我々に対し厳しくあたることがあるが、(彼らを)止めずにいて、F1のような誰かがこのようなことをするのなら、彼らを止める立場にはなれない」
「しかし最近はもっと難しくなっている。以前はこれほど様々な種類の媒体は存在しなかった」
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