超細かいコダワリ満載! Modulo CIVIC TYPE R-GTの新カラーリングが鮮烈デビュー
2月29日、三重県の鈴鹿サーキットで、2024年のスーパーGT GT500クラスに参戦する15台が集い、メーカーテストがスタートしたが、15台のなかでいち早く2024年のフルカラーリングを完成させてきたのが、Modulo Nakajima Racingだ。2023年に続きブラックとホワイト、レッドをベースにしながら明るいグリーンが差し色で入ったModulo CIVIC TYPE R-GTは、非常に鮮烈な印象となった。
2024年はチームの大黒柱である伊沢拓也のパートナーとして、ルーキーの大草りきを起用することになったModulo CIVIC TYPE R-GT。1月にマレーシアのセパンサーキットで行われたメーカーテストで積極的に走り込んだが、この際はまだカーボン地のままだった。
迎えた今回の鈴鹿メーカーテストを前に、Modulo Nakajima RacingやホンダアクセスがSNSで新たなModulo CIVIC TYPE R-GTのカラーリングを公開したが、Moduloのイメージカラーであるブラックとレッドをベースとしながらも、新たに明るいグリーンが入り新鮮な装いとなった。
実は、サイドのレッドの模様は『SGT CIVIC』という文字がデザインされているのだという。また、シビック・タイプR-GTならではと言えるのが、リヤサイドウインドウ部に貼られた『64』の文字。この部分に大きくデザインを入れられるのは5ドア車がベースだからこそだろう。
新カラーリングをまとったModulo CIVIC TYPE R-GTは2月29日のセッションから走行を開始したが、SNSでも多くのファンが画像を投稿するなどカラーリングは早くも注目の的だ。
「僕としては、レッドとグリーンの組み合わせは難しいと思っていたので、昨年のカラーリングの方が好みだったんです。でもSNSで画像を公開したら、過去でいちばん反応があって正直驚いています。外で見た方がまとまっている印象ですね」というのは伊沢だ。
また大草も「最初は違和感があったのですが、走っている写真などを見ると流れる感じもありますし、サイドのカーナンバーがすごく好きです」とドライバーたちも新カラーリングを気に入っている様子。ちなみに、そのカーナンバーのデザインだが、もう少し数字が大きなデザインもあるそうで、今後コース上での見え方などを参考にしながら、“マイナーチェンジ”がある可能性もあるという。
そして伊沢は、「ぜひ注目していただきたいのですが、『こんなところまでデザインしてあるの!?』というメチャクチャ細かい部分があります。写真でも撮れないレベルかもしれないです」とModulo CIVIC TYPE R-GTの新カラーリングの“秘密”を明かした。
「よく新しいカラーリングが出ると、グランツーリスモでリバリーを再現される方がいらっしゃいますよね。SNSでもこのカラーリングはかなり苦労されているようで、心が折れている方もいらっしゃるのかもしれませんが、よく見るとさらに心が折れると思います(笑)」
実際にクルマを間近で見てみると、レッドやグリーンの模様が非常に複雑にレイアウトされており、まるで誤差のように見えるところも。また、各所に汚れやプリントミスのようにすら見える非常に細かいデザインが入っており、目を凝らさなければ分からないほど。ただ実際に見比べると、左右で同じ場所に入っており、ちゃんと周到にデザインされたものだと分かる。このデザイン、そしてそれを再現するプリント技術にも脱帽だ。
今後公式テストに向けて他チームも続々カラーリングが施されていくはずだが、こだわり満載のModulo CIVIC TYPE R-GTのカラーリングもぜひ注目を。
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