浦和復帰待望論も「帰国で失うもの多い」モーベルグのヨーテボリ復帰破談
浦和レッズからギリシャ1部アリス・テッサロニキへ期限付き移籍中の元スウェーデン代表MFダヴィド・モーベルグは、テッサロニキで構想外に。元サンフレッチェ広島、アビスパ福岡所属選手のDFエミル・サロモンソン擁するスウェーデン1部IFKヨーテボリへ復帰すると報じられていたが、破談に終わったという。
モーベルグはマチェイ・スコルジャ前監督のもと浦和で出場機会に恵まれず、昨年7月にテッサロニキへ移籍。ギリシャでは公式戦6試合続けて先発出場も、10月以降はほぼ全試合でベンチスタート。12月21日のリーグ戦では、1点リードで迎えた後半アディショナルタイムに投入されたものの、攻め込まれる場面でボールを追わず、同点ゴールを献上。怠慢プレーに当たるとして、同選手に対する現地メディアやファン・サポーターからの批判が相次いでいた。
モーベルグの去就を巡っては、複数のスウェーデンメディアが今年1月中旬に古巣ヨーテボリやIFKノルシェーピンとの交渉を報道。中東移籍の可能性も報じられる中、同国メディア『Fotbolldirekt』は、浦和での年俸(800万スウェーデン・クローナ:約1億1000万円)、浦和がモーベルグ獲得で支払った移籍金(1000万スウェーデン・クローナ:約1億4000万円)が移籍の妨げる要素になっていると主張していた。
ただギリシャのTV局『アスロスニュース』は先月9日に「テッサロニキはモーベルグ退団のゴーサインを出した。ヨーテボリ移籍で合意間近」とリポート。スウェーデン紙『エクスプレッセン』が「移籍金は500万スウェーデン・クローナ(約7000万円)だ」と伝えると、スウェーデンメディア『Sportbladet』は25日に「モーベルグは27日にもヨーテボリ入りし、メディカルチェックを受ける」と報じていた。
しかし『Sportbladet』は今月1日に「税金関係の問題により、モーベルグのヨーテボリ復帰は90%の確率で破談に終わる。移籍金について浦和と合意したほか、個人合意にも達していた」とリポート。これによると、同クラブの幹部は「(税金関係の問題は)我々には解決できない問題だ。この冬の移籍期間では何も起こらない。将来、何が起こるのか知るのは難しい」と同選手の再獲得断念を明言したという。
またヨーテボリ移籍破談報道を受けて、X(旧ツイッター)では「モーベルグ、浦和に戻ってきて!」などと浦和復帰待望論が噴出。『Fotbolldirekt』は「浦和での契約の価値を考慮すると、現時点では帰国することで失うものが多すぎる」と綴っている。
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