2018年F1ヘルメットデザイン特集:カラー一新のアロンソ、トロロッソ勢はマシンに合わせて変更

AUTOSPORT web2018年3月5日(月)16時18分

 今シーズンから頭部を覆うハロが装着され、ますます外部からはドライバーのヘルメットが見えづらくなってしまいそうだが、やはりドライバーのアイデンティティーがいちばん顕著に表れるのがヘルメットのデザインだ。2015年から1回限りのスペシャルデザインを除きシーズン中のデザイン変更が禁止とされているが、果たして、今年1年を戦うヘルメットはどういうデザインになっているのだろうか? 最新のF1ヘルメット事情を紹介しよう。










 まずは今年いちばんのデザイン変更となったのはマシンのカラーも一新されたマクラーレン・ルノーのフェルナンド・アロンソ。昨年のインディ500や今年のデイトナ24時間に参戦した際にスペシャルデザインのヘルメットで臨んだアロンソだったが、今シーズンは本業のF1でも大きくデザインを変更してきた。しかしながら、どれだけ大きくカラーリングを変えようとも「水色」「黄色」「オレンジ」の見慣れた配色が入っているだけでアロンソのヘルメットというのが一目瞭然なのは、もはやデザインを超えた個性の表れと言ってもいいだろう。




 昨シーズン終盤ルノーに移籍したカルロス・サインツJr.は、新シーズンに向け、ルノーのチームカラーである黒ベースと黄色ベースの2種類のデザインのヘルメットを用意してきた。ところが、どちらも甲乙つけがたいほどカッコよく仕上がってしまったため、「どっちがいいと思う?」とSNSでファンに問いかけている。




 全体的な雰囲気は踏襲されているものの、毎年デザインを変更しているキミ・ライコネン。今年はホワイトの面積が増え、フィンランドのブルーが追加された。そして、最大の注目ポイントは、後頭部に書かれた「リアンナ&ロビン」という最愛の子どもたちの名前だ。笑顔を見せたり、インスタを始めたり、仕事の道具に子どもの名を刻んだり……ここ数年のアイスマンはだいぶ親しみやすいキャラに変わってきた?!




 少数派、イタリアのスティーロ社製のヘルメットを使うバルテリ・ボッタス。今年はこれまでのデザインから一新、ファンから一般公募を行い1500以上もの候補の中から選んだ。左右で色の配置が異なる斬新なデザインを採用、こちらもフィンランドのブルーがおしゃれなアクセントとなっている。バルセロナテストでは、すでに若干モディファイされたカラーリングが採用されていた。




 ここ数年、ヘルメットのデザインを大きく変更しているニコ・ヒュルケンベルグ。今年は左右に「HULK」とカーナンバー「27」をあしらい、昨年までのデザインを未塗装のカーボン調で残しつつ、ルノーカラーの黄色と黒でキメてみた。シンプルながらも力強いデザインが印象的だ。




 今シーズン、F1デビューを果たすシャルル・ルクレールは黒をベースに母国モナコの国旗をモチーフとした赤白のデザイン。昨年、圧倒的な強さでF2を制し、近い将来フェラーリ入りもウワサされる逸材のヘルメットは、まったく違和感なくそのまま赤いマシンにも馴染みそうだ。




 スウェーデン国旗の黄色と青が直線的に塗り分けられたマーカス・エリクソンのシンプルなデザインは、まるでひと昔前のF1ドライバーのヘルメットのよう。近年、複雑なデザインを好むドライバーが増えた中で、逆に新鮮さを感じるかもしれない。




 昨年スーパーフォーミュラに参戦し、シーズン終盤にF1デビューを果たしたピエール・ガスリー。今年のヘルメットはフランス国旗のトリコロールをトロロッソのカラーリングのトーンに合わせ、トータルパッケージのデザインを実現している。




 チームのメインスポンサーBWTのカラーに合わせ、昨年からピンクのヘルメットとなったセルジオ・ペレス。今年は濃紺のラインが入ったデザインを採用。2年目を迎え、よりピンクをきれいに引き立たせるカラーリングを発見できたか?




 昨年に引き続き、こちらもメインスポンサーBWTのピンクが鮮やかなエステバン・オコン。頭頂部にオシャレなエッフェル塔が描かれているところが、センスのいいフランス人らしい。




トロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレーは、動画でニューヘルメットを紹介。ガスリーと同様、レッドブルのロゴはマシンのカラーリングに合わせたブルーとシルバーに変更された。珍しい赤いインナーが特徴で、頭頂部には母国ニュージーランドの地図が描かれている。


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