トヨタ、ジュネーブショーで『GRスープラ・レーシングコンセプト』を発表。市販車発表はなし
トヨタは3月6日、スイスで開催されているジュネーブモーターショーの会場で、2002年にJZA80型が生産を終了したスープラを「16年ぶりにレーシングカーとして蘇らせた」、『GRスープラ・レーシングコンセプト』を公開した。
トヨタを代表するスポーツカーのひとつとして、JGTC/スーパーGTやドリフトでの活用など、モータースポーツの世界でも活躍し、長年復活が期待されてきたスープラ。これまでFT-1をはじめ、多くの自動車誌等で、このジュネーブショーが市販車の発表ではないかと噂してきた。
そんななか、トヨタは「アイコン的スポーツカーの復活を示唆する現代版レーシングコンセプト」をジュネーブショーで発表すると予告し、市販バージョンに限りなく近いスープラを公開するのではないかと思われていたが、登場したのは近年トヨタのモータースポーツ活動で使われる『Toyota Gazoo Racing』の『GR』のブランド名を冠した、『GRスープラ・レーシングコンセプト』というコンセプトレーシングカーだった。
ワールドプレミアとなった新型オーリス等に続いてお披露目されたGRスープラ・レーシングコンセプトは、スープラを「16年ぶりにレーシングカーとして蘇らせたコンセプトモデル」だという。
「TOYOTA GAZOO Racingが手がけるスポーツカーシリーズ『GR』のスタディモデルとして、よりエモーショナルでお客様をワクワクさせるスポーツカーを表現するため、往年の「スープラ」をイメージしながら」、ドイツのトヨタ・モータースポーツGmbHが製作を担当したという。
ボディにはカーボン素材などを採用し、張り出したフェンダーや大型リヤウイング、リヤディフューザーなどは、優れた空力性能と走行性能とを狙って開発されたという。また、サスペンション、ホイール、タイヤ、ブレーキなどは、レース専用部品を装備。ダッシュボードやレーシングシート、パドルシフト付きステアリングホイール、コラム、ペダル、ロールケージなど、各種レース用装備が装着されているとのこと。
ただ、このGRスープラ・レーシングコンセプトは、具体的にレースに参戦するものではなく、大柄なディフューザーや側面に順位表示用のライトが付いていることからLM-GTEが意識されたものであることは推測されるものの、どの規定に則ったものなのかは明かされていない。また、多くのファンが期待した市販バージョンは、このジュネーブショーでは公開されなかった。ただ、このGRスープラ・レーシングコンセプトは、グランツーリスモSPORT内で2018年4月のアップデートからプレイできるという。
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