メルセデスF1、テストは順調も「マシンのポテンシャルを最大限引き出せてはいない」
第2回F1プレシーズンテストの2日目、メルセデスのルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスは、2017年スペインGPのポールポジションタイムより速いタイムを記録、合計175周を走った。
水曜日のバルセロナ−カタルニア・サーキットでは、各チームが総力を上げてテストプログラムに取り組み、ドライバーたちはそれぞれの2018年F1マシンの限界を探り続け、タイムは更新されていった。
一部のドライバーが昨年のスペインGPでのポールポジションタイムより速いタイムをマーク、この日の最速ドライバーとなったレッドブルのダニエル・リカルドは、フェリペ・マッサによる2008年の非公式のトラックレコードを更新した。
メルセデスF1チームはこの日も綿密な走行を行い、ふたりのドライバーにより175周を走り込んだ。
チームは再度、1日の走行をふたりのドライバーに割り当て、最初にハミルトンが走行し、午後からはボッタスがテストを引き継いだ。
4度の世界チャンピオンであるハミルトンは、スペインで朝のシフトを引き受け、水曜早朝に1番にW09に乗り込み、走行を開始した。
ハミルトンは午前セッションの大部分でタイムシートのトップにいたが、昼休みの直前に2位になり、その日の最後までその順位にとどまった。
ハミルトンは90周を走行、彼のベストタイムはウルトラソフトタイヤでの1分18秒400で、2017年のスペインGPにおける彼自身のポールポジションラップより0.749秒速かった。
「今日はポジティブだったね」とハミルトン。
「マシンの感触は良いし、タイヤもきちんと動作している。天気に恵まれて、走行距離をしっかり稼ぐことができて良かったよ」
「いまのところ信頼性にも問題がない。冬の間にチームが多くのハードワークを注ぎ込んできた証だ」
「まだ作業は進行中だけど、間違いなく正しい方向へ向かっている。チームはこことファクトリーの両方で熱心に仕事をしている。この上り坂を登り続けるためにね」
「彼らが身を粉にして創り出してきたマシンをドライブすることを、とても誇りに思っている。コースに出てこのマシンの性能を十分に引き出し、彼らに値する結果をもたらす立場にいることは誇りだよ」
ボッタスは午後にW09に乗り込み、空力テストとシミュレーションに引き続き取り組んだ。
彼はすぐにトップ5に入り、85周を走りこみ、最終的にはウルトラソフトで1分18秒560のタイムを記録して3位まで上がった。
その日の終わりにしばらくの間赤旗が出たため、ボッタスや他のドライバーがスタート練習を完了できるように、セッション時間が少し延長された。
「マシンの感触はいいよ」とボッタスは語った。
「最初の方では何本かショートランを行い、その後でロングランをしたんだ。間違いなく、またいくつか改善を施すことができたよ。昨年から順調に前進してきている。でも他のマシンも同様に速く見えるね」
「気温が十分に上がったから、適切なテストを行うことができたし、今日は多くを学ぶことができた。ソフトタイヤの性能をより引き出すために、やるべき作業がある」
「マシンからすべてを引き出すことは、いつも楽しんでやっている。でもまだ僕たちはこのパッケージのポテンシャルを完全に解き放ってはいない。もっともっと向上するはずだ」
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