スバル、前戦優勝の鎌田卓麻が3位表彰台獲得。新井敏弘は雨で苦戦6位/全日本ラリー第2戦新城
3月3日から5日にかけて、JRC全日本ラリー選手権第2戦『新城ラリー2023』が愛知県新城市を中心に開催された。『スバルWRX STI』でシリーズ最高峰のJN1クラスに参戦するSUBARU RALLY CHALLENGEは、鎌田卓麻/松本優一組(スバルWRX ラリーチャレンジ)が総合3位となり2戦続けて表彰台を獲得。新井敏弘/保井隆宏組(スバルWRX ラリーチャレンジ)は総合6位でフィニッシュした。
鎌田組が優勝を飾った開幕戦嬬恋から4週間のインターバルを挟んで行われた第2戦新城。2019年を最後にコロナ禍のもとでは無観客開催となっていたイベントに、4年ぶりに多くの観客が戻ってきた。
3日(金)夕方に行われたセレモニアルスタートで幕を開けた今戦は翌日の4日(土)から競技がスタート。初日は新城総合公園内を走行するスーパーSS2本を含む計6本のSSで争われた。
スバル勢は今回、新たな車両区分“JP4規定”に従い『スバルWRX STI』に軽量化と冷却系の向上を施しての参戦に。同時に規定の変更により2022年シーズンよりもトレッド幅の細くなったタイヤを履くことになり、限られたテスト走行を経ての実戦となった。
そんななか初日終了時にクラス3番手につけた新井は、初めてコンビを組む保井とともにクラス3番手タイムを連発。SS6を終えた時点で、JN1クラス4番手につける息子の新井大輝組(Ahead プジョー 208 ラリー4)を5.8秒リードした。
「トレッド幅が狭くなったタイヤには、まだ慣れないですね。コーナーの進入速度が高い状態なので、適切なスピードを見極めるには走って慣れるしかありません。雨の予報が出ている明日は天候がどうなるか分かりませんが、できれば晴れていてほしいですね」と新井。
■新井と鎌田、陣営内で明暗分かれる
翌5日(日)は予報どおり午後から雨粒が落ち、ターマック(舗装路)はウエットコンディションに。この難しい状況のなか、鎌田が鮮やかなな逆転劇を見せた。
4番手の新井大輝(プジョー)まで3.4秒、3番手新井敏弘(スバル)まで8.2秒差のクラス5番手で最終日を迎えた鎌田は、この日のオープニングとなったSS7“Onikubo Rev 1”で2番手タイムをマークすると、午後の再走ステージSS10“Onikubo Rev 2”でふたたび2番手タイムをマークしてクラス4番手に浮上した。
迎えた最終ステージ“Nukata 2”は雨中のラリーに。このコンディションを予測して前日からタイヤを温存していた鎌田は、戦略が見事に決まりステージベストを記録。ここで一気にふたつ順位を上げ3位表彰台を勝ち取っている。
一方、初日のラリーをクラス3番手で終えていた新井は、レグ2では調子が上がらず苦戦が続く。新城総合公園で行われたSS9では3番手タイムをマークしたものの、昼から降り出した雨の影響により午後のループではグリップが得られず後退。最終ステージでは1分以上をロスするなど大きな遅れを取り、最終的に6位でのフィニッシュとなった。
「タイヤのセットを間違えましたね。ドライタイヤで走ったので、とくにスピンなどをしたわけでもなく、とにかく危なくてまったく走れませんでした」と悔しさをにじませた新井。
対して2戦連続のポディウムフィニッシュとなった鎌田は、「昨日よりはクルマもよくなって、思い切り攻めることができています。JP4規定のマシンでの一戦目としては、いいデータが取れました」と語った。
「最終的にセットアップも雨用で行って、3位まで上がれたので上出来です。ドライでのスピードが足りていなかったので、次戦の唐津までに色々とトライしようと思いますが、今回はマシンのポテンシャルがあることを感じることができました」
SUBARU RALLY CHALLENGEが挑む次戦は第3戦ツール・ド・九州2023 in 唐津。今戦と同じくターマックで争われる一戦は4月14〜16日、佐賀県唐津市を中心に開催される。
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