【侍ジャパン】村上宗隆ようやく出た一発も主砲の完全復活に「必要なポイント」を球界OBが指摘
(C)Getty Images
侍ジャパンは7日に行われた「カーネクストWBC強化試合」オリックス戦(京セラドーム大阪)に9ー1と大勝。これで本戦までの実戦はすべて終了した。何といってもこの試合、ここまで打撃不振にあえいでいた村上宗隆(23)に一発が出たことが大きかった。
【動画】ついに出た!侍ジャパン村上宗隆の待望の一発は、調子のバロメーターともいえる「逆方向へのアーチ」
この日の試合は「6番・三塁」で先発出場。ここまで実戦5試合で4番を務める中、打順が下げられた中で臨んだ。初回二死一、二塁の場面。オリックス・東の150キロ直球をしっかり捉えると打球はぐんぐんと伸びて左中間スタンドへ飛び込んだ。待望の3ランを放ち、先に帰塁していた大谷翔平(28)に頭をぐりぐりされる場面も。ホームラン談話も「ホームランを打った後の走り方を忘れてました」とユーモアあふれるものとなった。
4番を外れたことには「正直悔しかった気持ちはもちろんありますし、このチームで4番を打ちたいという思いもある」と率直な心情を明かしながら、「監督に言われた打順で結果を出すことが1番」と前を向いた。
一方、初回にホームランこそ出たものの、その後は3連続三振を含む4打席凡退。未だ本調子とはいかない。本戦で爆発のためには何が必要か。この点について球界内からも様々な意見が出ている。
現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め現在は野球解説者として活躍する高木豊氏が7日に自身のユーチューブチャンネルを更新。7日の強化試合の内容について言及した。
村上の一発に関してはまず高木氏は打球方向に注目。「センターの左に。これが価値あるよね」と逆方向に打てたことを評価した。最近は引っ張りの傾向があり、ゴロや凡打が増えていて「村上らしさがなかった」ところをようやく打球が上がるようになってきたとした。
状態に関しては「振りにいったらボールだし、振りにいかなかったらストライク」とし、まだ得意の選球眼が発揮されてないとしながら、復調のポイントとしては、最後の打席が初球を打って左飛に終わったことを受け「初球でアウトになってもいいから振ること」が大事とした。
ここまで好調をキープしている大谷は驚愕のひざつき弾を含め、積極的にどんなボールも振りにいっている。どんな球でも捉えられるという自信もあるが「ホームランにならなかったらヒット」と積極的な姿勢が結果につながっているとし、「村上もそういう境地に入っていくといいと思う」とアドバイスを送っていた。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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