【湘南vs名古屋プレビュー】湘南はここまで1勝1分と滑り出し上々…名古屋はターンオーバー採用で主力の休養十分
サッカーキング2018年3月9日(金)18時9分
7日のルヴァン杯浦和戦でアンカー起用を試された、名古屋MF長谷川アーリアジャスール。今節はどの位置で起用されるのか [写真]=J.LEAGUE
■湘南ベルマーレ リーグ前節は昨季王者の川崎と1-1のドロー、価値ある勝ち点1をゲット
【プラス材料】
リーグ開幕節で長崎を相手に2-1の勝利を収めた湘南は前節、川崎戦に臨み、1-1で引き分けた。ポゼッションは相手に譲ったものの、昨季のJ1王者を相手に先制されながら追いつき、アウェイで勝ち点1を持ち帰った意味は小さくない。
水曜に行われたルヴァン杯ではホームに鳥栖を迎え1-0で勝利した。DF坂圭祐やMF新井光らルーキーをはじめ、今季まだ公式戦に出場していないメンバーもスタメンに並ぶなか、チームは落ち着いてゲームを運び、FW高山薫の今季初ゴールで勝ち切った。チームとして守備の安定感が増し、リーグ戦2戦負けなしの流れを勝利でつないだことも大きい。
鳥栖戦ではさらに、MF梅崎司が途中出場で加入後初出場を果たした。故障から復帰し、湘南での一歩を記した事実はチームにとっても心強い。
【マイナス材料】
長崎と2-1、川崎とは1-1と、開幕節からの2試合で計3ゴールをマークしている。内訳は、スローイン、FK、CKと、いずれもリスタートからの得点だ。ゴールの事実はポジティブなもので、セットプレーから得点を奪えるという攻撃の幅も示されているが、ゴールをめざして素早くボールを動かす研鑽を日々積んでいるだけに、流れのなかからも期待したい。
両者の過去の対戦成績は、近年に限れば、2015年は1勝1敗、16年はナビスコ杯(現ルヴァン杯)を含めて湘南の3勝、昨季はJ2で1勝1敗と拮抗しているが、総合的には11勝1分16敗と名古屋に負け越している。何より今季の彼らはFWジョーやGKランゲラックなど充実の補強を図り、G大阪と磐田という強豪を相手に2連勝している。勢いならば名古屋が上だ。
文:隈元大吾
■名古屋グランパス ルヴァン杯で控え選手たちが試合勘をつかむことに成功
【プラス材料】
7日のルヴァン杯は完全ターンオーバーの布陣で臨み、浦和に1-4の大敗。連勝ムードに水を差す印象もありながら、主力の大半を温存できた。過密日程をうまく消化し、湘南戦への準備は万全を期することができている。
浦和戦ではMF長谷川アーリアジャスールのアンカー起用というオプションのテストも済ませ、これも上々の手ごたえ。FW佐藤寿人がゴールを決め、FW玉田圭司やMF八反田康平らリーグ戦のサブメンバーたちがフル出場の機会を得たこともチームとしては収穫の一つだろう。
しっかりと休養をとったスタメン組ではMFのG・シャビエルの好調が目立ち、開幕2戦ともに11kmを超える走行距離を記録。稀代のゲームメーカーの“稼働時間”が増えたことは、相手にとっては脅威以外の何物でもない。DFホーシャとDF菅原由勢の最終ラインも連係が高まっており、守備面での不安も日々薄れてきている。
【マイナス材料】
プロ登録26名の少数精鋭だけに、いよいよ本格化する過密日程のなかでは体力面が一つの気がかりだ。
7日のルヴァン杯では長谷川、DF和泉竜司、MF秋山陽介の3名を交代カードとして切っており、彼らのコンディション調整は重要課題となってくる。特に長谷川と和泉は守備のプレッシングと攻撃の構成役としてかなりの運動量を要求されるため、アグレッシブな湘南を相手に消耗戦となればチームには苦しい場面も出てくるだろう。湘南のパワーをどこまで制御できるかは未知数だ。
その意味ではカギはバックアップメンバーが握っている。玉田や八反田、FW押谷祐樹ら交代選手の出来が結果を左右する展開も十分にあり得る。
文:今井雄一朗
【プラス材料】
リーグ開幕節で長崎を相手に2-1の勝利を収めた湘南は前節、川崎戦に臨み、1-1で引き分けた。ポゼッションは相手に譲ったものの、昨季のJ1王者を相手に先制されながら追いつき、アウェイで勝ち点1を持ち帰った意味は小さくない。
水曜に行われたルヴァン杯ではホームに鳥栖を迎え1-0で勝利した。DF坂圭祐やMF新井光らルーキーをはじめ、今季まだ公式戦に出場していないメンバーもスタメンに並ぶなか、チームは落ち着いてゲームを運び、FW高山薫の今季初ゴールで勝ち切った。チームとして守備の安定感が増し、リーグ戦2戦負けなしの流れを勝利でつないだことも大きい。
鳥栖戦ではさらに、MF梅崎司が途中出場で加入後初出場を果たした。故障から復帰し、湘南での一歩を記した事実はチームにとっても心強い。
【マイナス材料】
長崎と2-1、川崎とは1-1と、開幕節からの2試合で計3ゴールをマークしている。内訳は、スローイン、FK、CKと、いずれもリスタートからの得点だ。ゴールの事実はポジティブなもので、セットプレーから得点を奪えるという攻撃の幅も示されているが、ゴールをめざして素早くボールを動かす研鑽を日々積んでいるだけに、流れのなかからも期待したい。
両者の過去の対戦成績は、近年に限れば、2015年は1勝1敗、16年はナビスコ杯(現ルヴァン杯)を含めて湘南の3勝、昨季はJ2で1勝1敗と拮抗しているが、総合的には11勝1分16敗と名古屋に負け越している。何より今季の彼らはFWジョーやGKランゲラックなど充実の補強を図り、G大阪と磐田という強豪を相手に2連勝している。勢いならば名古屋が上だ。
文:隈元大吾
■名古屋グランパス ルヴァン杯で控え選手たちが試合勘をつかむことに成功
【プラス材料】
7日のルヴァン杯は完全ターンオーバーの布陣で臨み、浦和に1-4の大敗。連勝ムードに水を差す印象もありながら、主力の大半を温存できた。過密日程をうまく消化し、湘南戦への準備は万全を期することができている。
浦和戦ではMF長谷川アーリアジャスールのアンカー起用というオプションのテストも済ませ、これも上々の手ごたえ。FW佐藤寿人がゴールを決め、FW玉田圭司やMF八反田康平らリーグ戦のサブメンバーたちがフル出場の機会を得たこともチームとしては収穫の一つだろう。
しっかりと休養をとったスタメン組ではMFのG・シャビエルの好調が目立ち、開幕2戦ともに11kmを超える走行距離を記録。稀代のゲームメーカーの“稼働時間”が増えたことは、相手にとっては脅威以外の何物でもない。DFホーシャとDF菅原由勢の最終ラインも連係が高まっており、守備面での不安も日々薄れてきている。
【マイナス材料】
プロ登録26名の少数精鋭だけに、いよいよ本格化する過密日程のなかでは体力面が一つの気がかりだ。
7日のルヴァン杯では長谷川、DF和泉竜司、MF秋山陽介の3名を交代カードとして切っており、彼らのコンディション調整は重要課題となってくる。特に長谷川と和泉は守備のプレッシングと攻撃の構成役としてかなりの運動量を要求されるため、アグレッシブな湘南を相手に消耗戦となればチームには苦しい場面も出てくるだろう。湘南のパワーをどこまで制御できるかは未知数だ。
その意味ではカギはバックアップメンバーが握っている。玉田や八反田、FW押谷祐樹ら交代選手の出来が結果を左右する展開も十分にあり得る。
文:今井雄一朗
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