レッドブル・ホンダ分析:新骨格パワーユニット投入のテスト初日に最速タイムも、フェルスタッペンに奢りなし
現地時間午前10時。湿度24%の乾いた空気にV6ターボの音を響かせながら、2021年シーズンを戦うF1マシンがプレシーズンテストの舞台となったバーレーン・インターナショナル・サーキットのコースへ繰り出していった。
キミ・ライコネン(アルファロメオ)、セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)、ダニエル・リカルド(マクラーレン)、シャルル・ルクレール(フェラーリ)、ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)に続いて、6番目にコースインしたのが、レッドブル・ホンダだった。ステアリングを握るのは、マックス・フェルスタッペン。2021年の新車RB16Bのリアウイングには『HONDA』のロゴが白地で大きく描かれていた。
これは2021年限りでF1参戦を終了するホンダへ対する、チームからの細やかなプレゼント。『HONDA』のロゴはリヤウイングの前面だけでなく、背面にも同様に描かれている。
ホンダがそのロゴを見せつけたいライバルはもちろんメルセデスだ。ホンダがF1に復帰する前年の2014年に頂点に立ったメルセデスは、ホンダがF1に復帰して以降も昨年まで頂点に君臨してきた。今年はホンダにとって、常に辛酸をなめさせられ続けた相手に、リベンジする最後のチャンスとなる。
そのF1ラストイヤーに、ホンダは新しく開発したパワーユニット(PU)を投入してきた。もともとこのパワーユニットは新型コロナウイルスの影響から2021年投入を断念し、2022年に後ろ倒ししていたものだった。ところが、2020年のシーズンが7月に開幕すると、メルセデスとの差が想定していた以上に大きかったことから方向転換し、2021年に新骨格となる新しいパワーユニットを投入することとなった。
最も大きな特徴は、エンジン本体(ICE)の燃焼室の部分を効率化してパワーアップしている点だ。エンジン本体のパワーをアップさせたことにより、MGU-Hからもパワーを引き出すようなものになっているという。昨年までホンダはデプロイ(回生エネルギーの供給)に関して、1周だけなら問題はなかったが、連続して使用するレースになるとメルセデスに対して差をつけられた。
昨年、ホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクターも「弱点を強化し、強みを伸ばすという形でのPU開発をしています。そこはICEとERS系のバランスになりますから、どこに落としていくか、総合的に判断して決めていきたい」と語っていた。つまり、ホンダが今年投入した新骨格パワーユニットは、レースでのパフォーマンス向上を目的にして開発されたものと考えられる。
そのテスト初日。ステアリングを託されたフェルスタッペンは、いきなりトップタイムをマーク。しかし、フェルスタッペンに奢りはない。
「まだペースについて話す必要はない。開幕戦の予選がスタートするまでは、本当のペースがわからないから。でも、今日は運転していて気持ちが良かった。その点ではポジティブなスタートが切れたと思う」
レッドブル・ホンダにとって3年目のプレシーズンテストは、これまでで最も力強さを感じる出だしで幕が開けた。
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