可夢偉と組むジミー・ジョンソン「トラフィック処理が課題」と明かす。デイトナでは給油リグに問題も/IMSA
IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のDPiクラスにアリー・キャデラック・レーシング(アクション・エクスプレス・レーシング)から参戦するジミー・ジョンソンは、久々のスポーツカーレースとなったIMSA開幕戦デイトナ24時間レースで直面したトラフィックでは「窮地に追い込まれた」と感じ、IMSAにおいてはこのトラフィックをうまく処理することこそが、第2戦セブリング12時間で好成績を残すための重要なポイントであると述べている。
7度のNASCARカップ王者であるジョンソンは今年、約10年ぶりにスポーツカーの世界に復帰。デイトナでは小林可夢偉/シモン・パジェノー/マイク・ロッケンフェラーとともに総合2位でフィニッシュした。
彼らの48号車キャデラックDPi-V.Rはデイトナの後、IMSAの残りのミシュラン・エンデュランス・カップ3戦に出場することを決定。今週末のセブリング12時間レースには、ジョンソン/パジェノー/可夢偉というラインアップでエントリーしている。
ジョンソンはキャデラックのプロトタイプマシンへの適応にかなり満足していると説明したが、トラフィックによるタイムロスを最小限に抑えることが、デイトナにおける体験で最も困難なパートであったと認識したという。
デイトナと同じく、セブリングでも5クラス混走のレースが展開されるが、今週末のセブリングでにエントリーするマシンの数はデイトナのおよそ3/4だ。
「マシンの中では、常に学べる教訓がある」とジョンソンは記者団とのグループ・リモート取材において語った。
「僕はNASCARで染み付いた習慣を打ち破り、このクルマと(今季参戦する)インディカーのダウンフォースを信頼しようとしている。順調な進化をできていると感じるよ」
「だけど、デイトナでのトラフィックへのアプローチでは窮地に追い込まれたし、それは予想以上に僕を傷つけるものだったと思う。だから、このレース(セブリング)に備えてたくさん勉強をしたし、トラフィックの使い方を理解しようとトライしているんだ」
「僕らは皆、その問題に直面することになる。すなわち、トラフィックによるダメージをできるだけ少なくするためには、自分をどんな状況におけばよいのか? と。そのためには、トラック上のクルマの多く……LMP2とLMP3の速度、そしてGTマシンについて学ぶ必要がある。誰が早く、誰がそうでないのかとね」
「誰がGTカーに乗っているかによって、あるセッションではそのマシンを信頼できても、次のセッションではそうでなかったりする。僕はそれらを整理し、トラフィックをより適切に処理するために学ぶべきことがたくさんあるんだ」
「ここセブリングでは、デイトナよりもトラフィックが大きな問題になる可能性がある。だから、今の僕の焦点はそこだよ」
ジョンソンはこれまでセブリングでレースをしたことがないが、レースウイークに先立ってアリー・キャデラックの2日間のテストの一部に参加したほか、オープンホイールのマシンでコースを習熟している。
「最近、ここでF3カーを使って走行を始め、次にインディカーとDPiでテストを行なった。ドライバーたちがこのサーキットについて話す理由と、ここが特別である理由が分かったよ」とジョンソンは言った。
「非常にテクニカル (なコース)だ。僕らは皆、路面がどれほど難しいか知っている。それはドライバーとマシンに多くのことを要求するんだ。とてもユニークで、走っていて本当に楽しいトラックだ」
「あともう少し、というところにいるんだ。ブレーキングゾーンの多くは、本当にバンピーだね。シートにいると、それほど快適というものではないよ」
「だから、クルマを信頼する方法を学び、それらのバンプのありかを知り、コンマ1秒を削る細かな何かを見つけるには、多くのことが必要だ。ここでそれを試すのは、とても楽しい挑戦だ」
ジョンソンはデイトナで2位に終わった後、耐久レースのみに参戦する48号車のクルーたちが、参戦機会の少ないプログラムのなかで、そのポジションを改善する可能性があると考えている。
「アクション・エクスプレスと、彼らとこれまで相性が良かったサーキットにおける彼らの成功を見ると、セブリングはアクション・エクスプレスのマシンにとって、非常にいい機会だ」とジョンソンは言う。
「デイトナでは給油に問題があり、1ストップあたり数秒、余計に時間がかかっていた。給油リグが充分なスピードで燃料を供給できていなかったんだ」
「ここではレース距離も短く、1秒1秒がさらに重要になる。すべての問題が解決され、戦いに参加できるようになること願っているよ」
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