IDECスポール、往年のマトラをオマージュしたカラーリングを発表。最後のル・マン優勝から50周年を祝う
IDECスポールは、ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズの新シーズンに向けて、1970年代初頭のル・マン24時間で優勝したマトラのマシンをオマージュした新たなカラーリングを発表した。
フランスのチームが走らせるオレカ07ギブソンの28号車は、1972年、73年、74年にル・マンで3連勝を飾ったマトラ・シムカMS670とMS670Bにインスパイアされたブルーをまとい、ホワイトとゴールドのハイライトが施される。すでに発表されているように、ELMSとル・マンでステアリングを握るのは、ポール・ラファーグ、レシャド・デ・ゲルス、ヨブ・バン・ウィタートの3名だ。
デザインは、ブルーとグリーンを基調としたル・マンで優勝したマシンのいずれかをベースにしているわけではないが、ラファーグは古典的なマトラ・カラーを現代的に解釈したものだと説明した。
「我々は70年代に有名なブルーとともにスタートしたんだ。モダンで深みのあるブルーを目指してね。だから、メタリックを選んだんだ。サイドの白いラインと白いコクピットも、当時のマトラに見られたものだ」
「(70年代前半のマトラには)それぞれを区別するために緑や赤、黄色を使用していたが、我々はゴールドを選んだ。これは勝利やメダル、トロフィーへの賛辞だ。LMP2に見られるようなモダンなものか、マトラの歴史を尊重するレトロなものかを選択するなかで、我々は良いミックスを目指したんだ」
「このマシンをドライブできることを誇りに思うよ。狙いは驚かせることではなく、炎をもう一度呼び覚ますことだ。このブランドを最新のものにし、現在の耐久レースに合うように進化させたいだけなんだ」
マトラは2003年に自動車ブランドとしては消滅したが、電動アシスト自転車のブランドとしては存続しており、フランスのリバース・グループが所有している。
リバース社のエミリー・ランボノーナ副社長は今回のトリビュートカラーの発表にあたり、次のようにコメントしている。
「私たちは、1972年、73年、74年のマトラチームの3度にわたる勝利のスピリットを再現したかったんだ。象徴的なブルーを、勝利の代名詞であるゴールドと組み合わせることにした」
「基本的にパフォーマンスに重点を置いていたマトラらしく、地味なデザインだ。私たちには伝統があり、それが私たちにアイデアを与えてくれる。主なメッセージは、ル・マンでのマトラの最後の勝利から50周年を祝いたい、ということだ」
LMP2のカラーリングは、ミシュラン・ル・マン・カップに参戦するIDECのLMP3マシンにも使用される予定となっている。
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