FIAスタッフの移籍に関する『紳士協定』を守る気がないフェラーリにライバルチームが反発
またしても職員の移籍をめぐる論争が起きていることを受けて、FIAは退職したスタッフメンバーのF1チームへの加入を制限する内規の策定に取り組んでいるという。
FIAで副レースディレクターを務めていたローレン・メキースは、今年9月からフェラーリに加わることになっている。
また、昨年はFIAのテクニカルディレクターだったマルチン・ブコウスキーがルノーに迎えられたが、この移籍はライバルチームからの抗議の嵐を呼ぶことになった。彼は多くのF1チームの新車のデザインや秘密情報を知りうる立場にあったからだ。
その後、ストラテジーグループの会合で、FIAのメンバーがF1チームに加わる場合は、1年間のガーデニング休暇を課すという取り決めが行われた。ところが、メキースは退職から6カ月後にマラネロで仕事を始めようとしており、マクラーレンのエリック・ブーリエとレッドブルのクリスチャン・ホーナーは、これがチーム間の了解に反するとして反発しているのだ。
今のところ、まだFIAに正式に苦情を訴えたチームはない。だが、F1レースディレクターのチャーリー・ホワイティングは、今後FIAの職員がF1チームに加わるために退職することには、何らかの形で制約を課すつもりだと述べた。
「一部のチームが動揺しているとすれば、その理由は理解できる。ただ、ローレンが知りうる種類の情報は、マルチンの場合ほど機密性の高いものではないと思う」と、ホワイティングは言う。
「実際、この件については、どのチームからも苦情を聞かされていない。関連する記事はいくつか読んだが、そのために私に連絡をしてきて、不満を表明したチームはまだないということだ」
「ただ、これから(オーストラリアで)全てのチームの人々と顔を合わせれば、この話をされるかもしれないとは思っている」
「マルチンが退職した時には、それに関してストラテジーグループとF1委員会でちょっとした議論が起きた。それについてはご存知のことと思う。そして、その時にあるガイドラインが提案された」
「そうした問題については、引き続きチームの人々と協議中で、国によって異なる法律の範囲内で私たち(FIA)に何ができるか、法務担当者とも相談をしているところだ。まだそうした作業が進行中ということで、何もせずに放置しているわけではない」
この件に関し、ホーナーは1年間のガーデニング休暇を課すという協定には、全チームが同意したはずだと、断固として主張している。しかし、フェラーリに近い筋からの情報によると、彼らはそれをいわゆる『紳士協定』と見なし、意に介していなかったという。
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