アストンマーティン、アロンソの20秒ペナルティに対する控訴を行わず。危険行為を否定も、新証拠なし/F1第3戦
アストンマーティンは、F1オーストラリアGP決勝でフェルナンド・アロンソにペナルティを科すというスチュワードの決定に対して控訴を行わないことを明らかにした。一方で、アロンソが危険なドライビングを行ったという見方を否定した。
オーストラリアGP決勝の最後から2周目、アロンソを1秒以内の差で追っていたジョージ・ラッセル(メルセデス)がターン6で大クラッシュを喫し、マシンはウォールに当たった後、コース上で停止した。幸いラッセルにけがはなかった。
2台の間に接触はなかったものの、アロンソの走りに問題があった可能性について調査が行われ、スチュワードは、アロンソが問題の周に、それまでよりも100メートル早く減速しており、潜在的に危険なドライビングを行ったと判断した。アロンソは、より良い形でコーナーを立ち上がるためにアプローチを変えたが少し誤ったと説明したが、スチュワードは、アロンソにドライブスルーペナルティに相当する20秒加算のタイムペナルティとペナルティポイント3を科した。
これにより、アロンソは6位でフィニッシュしたものの、8位に降格された。
アストンマーティンは、この決定に対して控訴を行う権利を有していたものの、レース後の火曜日、新しい証拠がないことを理由に、控訴を行わないと発表した。
「日曜にオーストラリアGPの最終結果が出て以来、我々チームをサポートするメッセージをくださった皆さんに、お礼を言いたい」とチーム代表マイク・クラックは、ファンへのメッセージのなかでコメントした。
「何よりもまず、モータースポーツ界の誰もが、ジョージが彼のアクシデントの後、無事に現場から立ち去ることができたことに安堵している」
「我々はフェルナンドを全面的に支持しているということを、皆さんに知ってもらいたい。彼はF1で最も経験豊富なドライバーであり、誰よりも多くのグランプリに出場し、20年以上の経験を持っている。彼は複数のカテゴリーで複数回、世界チャンピオンになったドライバーだ」
「後続車と接触が起きなかった状況で、20秒のタイムペナルティを受けるというのは、受け入れるのが非常につらい結果だ。それでも我々はこの決定を受け入れなければならない。我々はベストを尽くして自分たちの主張を示した。しかし新しい証拠がなければ、再審査の権利を要求することはできない」
「フェルナンドは驚異的なレーサーであり、彼はジョージの前でフィニッシュするために、自分が持つあらゆるツールを活用した。昨年のブラジルGPでセルジオ(・ペレス/レッドブル)に対して見せた戦いとちょうど同じようにだ。これは最高レベルのモータースポーツの芸術である。彼は誰かを危険にさらすようなことは決してしない」
「メッセージをくれた皆さんにお礼を言いたい。共に前に進もう。何日か後に鈴鹿に行き、ファンの前でレースをするのが待ちきれない」
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