アイアンが苦手な永井花奈が取り入れたティバッティング「肩を開くことが一番大事」
バッティングでは肩のラインを開いてインパクトするのが自然(撮影:福田文平)
ドライバーはティアップしているため、どんな軌道でも当てることができるが、地面にあるボールを打つアイアンではそうはいかない。芯で捉えるにはアッパー軌道はNG。レベルブローかダウンブローで打たなければならない。「アイアンが苦手」というツアー1勝の永井花奈は、28日(木)発売のゴルフ雑誌ALBA889号の中で「肩を開くことが一番大事」と語っている。
まず、アイアンのフェースにショットマーカーをつけて5球連続で打った永井。1球だけわずかにヒール寄りに外れたものの、4球はすべて同じ打痕となった。「アマチュアでアイアンが当たらない人は肩が開いていない。後方からの動画を見ると、インパクトで左肩が映っているんですよ。プロでは背中が見えている人がほとんどです」。
インパクトでは体を開くなというのが一般的だが、それでは詰まってダフりやすい。ヒジや首を痛める原因にもなる。体を開いてクラブを振り抜くスペースを作ることで、芯を喰う確率が高まると永井は考えている。ただし、開くといっても前傾角度が起きるとクラブが届かない。「右の側面(脇腹)で前傾をとるのが正しい。そうなれば肩は必然的に開いている」と話す。
体を開く感覚を養うために、永井が取り入れているのがティバッティング。高いところにあるボールは「ヨコからしか打てないから」体が開いた形になるのだ。そして、「ティバッティングの延長線上で…」と教えてくれたのは、ドライバーのような高いティアップで打つ練習だ。
「肩が止まっちゃうと支点ができてフェースが返るので、真っすぐ飛びません。それに練習場のマットは手前から入っても滑って誤魔化せてしまうので、高いティアップのボールだと上手く当たらない。オフは毎日、練習のルーティンに取り入れていました」。肩を開いて打つには、手先だけではできないため、フットワークも使えてくる。ショットマーカーで打点が大きく散らばっている人は、肩を開く動作を取り入れてみよう。
■永井花奈
ながい・かな/1997年生まれ、東京都出身。17年の「樋口久子 三菱電機レディス」でツアー初優勝。「苦手」というアイアンは7番、8番、9番の3本しか入っていない。
<ゴルフ情報ALBA Net>
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