“おはようバーディ”は不吉のシグナル?? 小祝さくらは単独首位発進も「最終的によかったことが…」
パターの好調にも押され単独首位発進を決めた小祝さくら(撮影:福田文平)
<ヤマハレディースオープン葛城 事前情報◇28日◇葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(静岡県)◇6455ヤード・パー72>
開幕4試合で2度の2位を含むトップ10入り3回。順調なシーズンの滑り出しを見せている小祝さくらが、6バーディでボギーなしの「66」をマークし、6アンダーで単独首位発進を決めた。今季初めてトップ10を外した先週からアイアンショットにやや不安を感じているが、この日のスコアには影響なし。節目のツアー通算10勝目に一歩前進した。
スタートの10番パー4。残り115ヤードからの2打目を2メートルにつけてバーディ発進を決めた。普通に考えれば、これ以上ない出だしのはずだが「スタートがバーディだと、そこからボギーが続いたり、ハーフターンしたら結局あまりよくないイメージがあります。なんでかは分からないけど、そういうことが結構多くて、最終的によかったということはあまりなかったです」と、不安な様子をのぞかせた。
ボギースタートの方が「意外にスコアがよかったりする」と話すほど、あまりいいイメージのないバーディ発進だが、気持ちを引き締め、最初のバーディは忘れて、2ホール目以降の「もっとバーディを取る気持ち」で臨んだことがラッシュにつながった。
ただし、ゴルフの状態には満足しておらず「練習ラウンドから、きょうのプレーもそうなんですけど、ちょっと当たりが薄くて右に行ってしまったり、思い通りの球が打てない時がたまにあります」。先週から悪いイメージを引きずっているところがあり、ここをラウンド後の修正ポイントに挙げた。
一方でパッティングには手ごたえを口にした。「今週、グリップの持ち方を少し変えたんですが、それがしっくりきて、すごくよかったです」。クロスハンドで握った左手の位置を微調整したことで、フェースコントロールが安定。3、4番ではともに4メートルを沈めて連続バーディを奪った。
2日目は午前中に強い雨の予報が出ており、スタートの遅れを含め、厳しいコンディションでのプレーが予想される。それだけに「あまり風がなくて、例年よりプレーしやすく感じました」という午前スタートの初日にしっかりスコアを伸ばせたのは好材料。ショットの不安を払拭できれば、このまま優勝争いの主役を務めることになりそうだ。(文・田中宏治)
<ゴルフ情報ALBA Net>
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