ドルトムントが約5年ぶりのデア・クラシカー勝利! 敗れたバイエルンは12連覇が絶望的に
サッカーキング2024年3月31日(日)4時31分
先制点を決めたアデイェミ(右) [写真]=Getty Images
ブンデスリーガ第27節が30日に行われ、バイエルンとドルトムントが対戦した。
今季2度目のデア・クラシカーの幕が上がる。昨年11月に行われた今季初回のデア・クラシカーは、バイエルンが4-0で勝利していた。
ホームチームのバイエルンは、ドイツの“絶対王者”として前人未到のブンデスリーガ12連覇を目指すシーズンを過ごしながら、現在は首位を走るレヴァークーゼンに勝ち点差「10」をつけられている。今季の優勝は絶望的な状況となっているが、奇跡の逆転優勝を成し遂げるためには、負けられないダービーマッチだ。
一方、ドルトムントは前節終了時点で14勝8分4敗で勝ち点「50」を積み上げており、現在は4位につけている。2位のバイエルンとは勝ち点差が「10」離れているが、伝統のダービーマッチを制し、その差を縮めたい。ブンデスリーガ4連勝を掲げ、『アリアンツ・アレーナ』に乗り込む。
バイエルンはジョシュア・キミッヒ、ジャマル・ムシアラ、レロイ・サネらがスターティングメンバーに並んだ。前節ダルムシュタット戦(○5-2)でブンデスリーガのデビューシーズン最多得点記録を樹立しながら、負傷交代を強いられたハリー・ケインもスタメン入り。一方、“守護神”のマヌエル・ノイアーは欠場し、スヴェン・ウルライヒがゴールマウスを守る。ドルトムントはニコ・シュロッターベック、ユリアン・ブラント、ジェイドン・サンチョらが先発に名を連ねた。マルコ・ロイスやセバスティアン・ハラーといった面々はベンチから出番を待つ。
試合は序盤の10分に動く。ドルトムントは自陣でシュロッターベックがボールを奪ったところからカウンターへ。シンプルにニクラス・フュルクルクにボールを預けると、ポストプレーから追い越したユリアン・ブラントにボールが渡る。ボックス左をめがけてスルーパスを送ると、カリム・アデイェミが一気にスピードアップし、左足を振り抜く。シュートはGKウルライヒの手に当たってゴールに吸い込まれ、ドルトムントが敵地で先制に成功した。
首位を追いかけるためには負けられないバイエルンも反撃へ。23分、敵陣右サイド高い位置でボールを受けたキミッヒが、トーマス・・ミュラーとのワンツーでボックス右へ抜け出し、ダイレクトでクロスボールを送る。中央へ飛び込んだケインが頭で合わせたが、シュートはわずかに枠を逸れた。
続く28分には再び右サイドから、レオン・ゴレツカからの浮き球パスを受けたキミッヒがダイレクトで持ち出し、マイナスへの落としを受けたケインが狙うも、シュートはブロックに遭って枠に飛ばせない。35分にはゴール前で折り返しを受けたエリック・ダイアーヘディングシュートを放つも、ここはマッツ・フンメルスにブロックされた。
前半の終盤にはホームチームが数々の決定機を作りながらも、決め切ることはできない。ドルトムントとしては押し込まれた時間こそあれど、ボールを握る時間も作りながら、うまく試合を運ぶことに成功。このまま1点リードで前半を終えた。
後半に入ると、立ち上がりの時間にはドルトムントがアデイェミのスピードを活かしながらゴールへ迫る場面を作る。52分には右サイドを攻略。サンチョ、ブラント、ユリアン・リエルソンと繋いでマイナスへ折り返すと、アデイェミの後ろから入ってきたフェリックス・ヌメチャが右足を振ったが、シュートはGKウルライヒに弾き出された。
対するバイエルンは63分に投入されたキングスレイ・コマンが、75分に見せ場を作る。右サイド深い位置で獲得したフリーキックで、キミッヒがマイナスのスペースへ繋ぐと、待っていたコマンが右足で強烈なミドルシュートを放つ。枠を捉えた一撃だったが、シュートはGKアレクサンダー・マイヤーにセーブされた。
このままドルトムントの1点リードで終盤に突入すると、83分に遂にトドメを刺す。敵陣左サイドでボールを持ったサンチョが、1度やり直して中央へ繋ぐと、サリフ・エズカンを経由して、中央でボールを受けたハラーが右へ流す。ボックス右まで駆け上がっていたリエルソンが低弾道の一撃を突き刺し、終盤でリードを広げた。
負けられないバイエルンは89分、右サイドで縦へ仕掛けたコマンがマイナスへ落とし、サポートしていたヌサイル・マズラウィが左足でクロスボールを送ると、ファーサイドで裏を取ったケインが頭で沈める。バイエルンが1点を返したかに思われたが、ここはオフサイドで得点は認められない。
試合はこのままタイムアップ。ドルトムントが2018年11月以来、実に5年4カ月ぶりのデア・クラシカーでの勝利を掴んだ。これでチャンピオンズリーグ(CL)も含めた公式戦5連勝を飾っている。一方、バイエルンは公式戦6試合ぶりの黒星に。今節を既に終えたレヴァークーゼンは勝利したため、勝ち点差は「13」まで広がった。
次節は4月6日に行われ、バイエルンは敵地でハイデンハイムと、ドルトムントは伊藤洋輝と原口元気が所属するシュトゥットガルトと、それぞれ対戦する。
【スコア】
バイエルン 0-2 ドルトムント
【得点者】
0-1 10分 カリム・アデイェミ(ドルトムント)
0-2 83分 ユリアン・リエルソン(ドルトムント)
【スターティングメンバー】
バイエルン(4-2-3-1)
GK:ウルライヒ
DF:キミッヒ、デ・リフト、ダイアー、A・デイヴィス(84分 チュポ・モティング)
MF:ライマー(73分 マズラウィ)、ゴレツカ;サネ(63分 コマン)、ミュラー(63分 テル)、ムシアラ(63分 ニャブリ)
FW:ケイン
ドルトムント(4-3-3)
GK:マイヤー
DF:リエルソン、フンメルス、シュロッターベック、マートセン
MF:ジャン、ヌメチャ(67分 エズカン)、ブラント(67分 ロイス)
FW:サンチョ(84分 バイノー・ギテンス)、フュルクルク(74分 ハラー)、アデイェミ(84分 ヴォルフ)
今季2度目のデア・クラシカーの幕が上がる。昨年11月に行われた今季初回のデア・クラシカーは、バイエルンが4-0で勝利していた。
ホームチームのバイエルンは、ドイツの“絶対王者”として前人未到のブンデスリーガ12連覇を目指すシーズンを過ごしながら、現在は首位を走るレヴァークーゼンに勝ち点差「10」をつけられている。今季の優勝は絶望的な状況となっているが、奇跡の逆転優勝を成し遂げるためには、負けられないダービーマッチだ。
一方、ドルトムントは前節終了時点で14勝8分4敗で勝ち点「50」を積み上げており、現在は4位につけている。2位のバイエルンとは勝ち点差が「10」離れているが、伝統のダービーマッチを制し、その差を縮めたい。ブンデスリーガ4連勝を掲げ、『アリアンツ・アレーナ』に乗り込む。
バイエルンはジョシュア・キミッヒ、ジャマル・ムシアラ、レロイ・サネらがスターティングメンバーに並んだ。前節ダルムシュタット戦(○5-2)でブンデスリーガのデビューシーズン最多得点記録を樹立しながら、負傷交代を強いられたハリー・ケインもスタメン入り。一方、“守護神”のマヌエル・ノイアーは欠場し、スヴェン・ウルライヒがゴールマウスを守る。ドルトムントはニコ・シュロッターベック、ユリアン・ブラント、ジェイドン・サンチョらが先発に名を連ねた。マルコ・ロイスやセバスティアン・ハラーといった面々はベンチから出番を待つ。
試合は序盤の10分に動く。ドルトムントは自陣でシュロッターベックがボールを奪ったところからカウンターへ。シンプルにニクラス・フュルクルクにボールを預けると、ポストプレーから追い越したユリアン・ブラントにボールが渡る。ボックス左をめがけてスルーパスを送ると、カリム・アデイェミが一気にスピードアップし、左足を振り抜く。シュートはGKウルライヒの手に当たってゴールに吸い込まれ、ドルトムントが敵地で先制に成功した。
首位を追いかけるためには負けられないバイエルンも反撃へ。23分、敵陣右サイド高い位置でボールを受けたキミッヒが、トーマス・・ミュラーとのワンツーでボックス右へ抜け出し、ダイレクトでクロスボールを送る。中央へ飛び込んだケインが頭で合わせたが、シュートはわずかに枠を逸れた。
続く28分には再び右サイドから、レオン・ゴレツカからの浮き球パスを受けたキミッヒがダイレクトで持ち出し、マイナスへの落としを受けたケインが狙うも、シュートはブロックに遭って枠に飛ばせない。35分にはゴール前で折り返しを受けたエリック・ダイアーヘディングシュートを放つも、ここはマッツ・フンメルスにブロックされた。
前半の終盤にはホームチームが数々の決定機を作りながらも、決め切ることはできない。ドルトムントとしては押し込まれた時間こそあれど、ボールを握る時間も作りながら、うまく試合を運ぶことに成功。このまま1点リードで前半を終えた。
後半に入ると、立ち上がりの時間にはドルトムントがアデイェミのスピードを活かしながらゴールへ迫る場面を作る。52分には右サイドを攻略。サンチョ、ブラント、ユリアン・リエルソンと繋いでマイナスへ折り返すと、アデイェミの後ろから入ってきたフェリックス・ヌメチャが右足を振ったが、シュートはGKウルライヒに弾き出された。
対するバイエルンは63分に投入されたキングスレイ・コマンが、75分に見せ場を作る。右サイド深い位置で獲得したフリーキックで、キミッヒがマイナスのスペースへ繋ぐと、待っていたコマンが右足で強烈なミドルシュートを放つ。枠を捉えた一撃だったが、シュートはGKアレクサンダー・マイヤーにセーブされた。
このままドルトムントの1点リードで終盤に突入すると、83分に遂にトドメを刺す。敵陣左サイドでボールを持ったサンチョが、1度やり直して中央へ繋ぐと、サリフ・エズカンを経由して、中央でボールを受けたハラーが右へ流す。ボックス右まで駆け上がっていたリエルソンが低弾道の一撃を突き刺し、終盤でリードを広げた。
負けられないバイエルンは89分、右サイドで縦へ仕掛けたコマンがマイナスへ落とし、サポートしていたヌサイル・マズラウィが左足でクロスボールを送ると、ファーサイドで裏を取ったケインが頭で沈める。バイエルンが1点を返したかに思われたが、ここはオフサイドで得点は認められない。
試合はこのままタイムアップ。ドルトムントが2018年11月以来、実に5年4カ月ぶりのデア・クラシカーでの勝利を掴んだ。これでチャンピオンズリーグ(CL)も含めた公式戦5連勝を飾っている。一方、バイエルンは公式戦6試合ぶりの黒星に。今節を既に終えたレヴァークーゼンは勝利したため、勝ち点差は「13」まで広がった。
次節は4月6日に行われ、バイエルンは敵地でハイデンハイムと、ドルトムントは伊藤洋輝と原口元気が所属するシュトゥットガルトと、それぞれ対戦する。
【スコア】
バイエルン 0-2 ドルトムント
【得点者】
0-1 10分 カリム・アデイェミ(ドルトムント)
0-2 83分 ユリアン・リエルソン(ドルトムント)
【スターティングメンバー】
バイエルン(4-2-3-1)
GK:ウルライヒ
DF:キミッヒ、デ・リフト、ダイアー、A・デイヴィス(84分 チュポ・モティング)
MF:ライマー(73分 マズラウィ)、ゴレツカ;サネ(63分 コマン)、ミュラー(63分 テル)、ムシアラ(63分 ニャブリ)
FW:ケイン
ドルトムント(4-3-3)
GK:マイヤー
DF:リエルソン、フンメルス、シュロッターベック、マートセン
MF:ジャン、ヌメチャ(67分 エズカン)、ブラント(67分 ロイス)
FW:サンチョ(84分 バイノー・ギテンス)、フュルクルク(74分 ハラー)、アデイェミ(84分 ヴォルフ)
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