開幕戦で明暗分かれた3人のF1ルーキー。ミック・シューマッハーの境遇には同情も
2021年のF1に登場した三人のルーキー、角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)、ニキータ・マゼピン(ハース)、ミック・シューマッハー(ハース)。それぞれのデビュー戦を終え、イタリアのガゼッタ・デロ・スポルト紙が彼らに最初の評価を下した。ガゼッタ紙は角田に対して「アルファタウリの日本人には驚かされる」と評価する一方で、「ハースのふたりには試練が与えられた」と述べている。
F1第1戦バーレーンGPで9位に入り2ポイントをアルファタウリに持ち帰った角田裕毅。2015年にカルロス・サインツJr.が当時のトロロッソで入賞して以来のデビュー戦でのポイント獲得に、ガゼッタ紙は「新世代の登場を予感させる」と高評価。
さらに「角田は中島(一貴)と小林(可夢偉)の後を引き継ぎ、日本の新聞にF1の話題を復活させた」と日本人ルーキーの活躍を歓迎するとともに、「鈴鹿サーキットレーシングスクールを卒業しホンダのもとで育ってきた角田だが、彼はホンダの推薦だけでなく高い資質も兼ね備えている」と角田の実力に太鼓判を押した。
ニキータ・マゼピンにとってデビュー戦はほろ苦いものとなった。予選、決勝ともにスピンを喫しリタイアに終わったのだ。オフシーズンから様々な話題を提供してきた彼だが、ガゼッタ紙はわずか2つのコーナーでレースを終えてしまったことが決め手となって、マゼピンが「かつてのランス・ストロールのようなネット住民たちのターゲット」になってしまったと語る。
もちろん、ガゼッタ紙もマゼピンの速さは認めている。しかし、より良い成績を残すためにはまだ欠けている部分があるのだ。
「ニキータ(・マゼピン)は速く、2018年に優勝したGP3と昨年のFIA-F2のレースでそれは証明されている。しかし、攻撃的な性格がミスに繋がることも多く、自分自身をコントロールする必要がある」
ミック・シューマッハーのデビュー戦は、マゼピンのスピンによって導入されたセーフティカー開けに痛恨のスピン、16位でレースを終えた。ガゼッタ紙は偉大なチャンピオンである父(ミハエル・シューマッハー)と常に比較されてきた彼の境遇について少し同情的だ。
「ミックの父はジョーダンからのF1デビュー戦において、それまで走ったことがなかったにも関わらず、難コースとして知られるスパ・フランコルシャンで予選7番手を獲得し、世界を驚かせた。しかしミハエル・シューマッハーのこととなると、どんな比較も不可能である」
「ミックのF1デビューは、チャンピオンの息子としての期待と、経験豊富なドライバーでも苦労するハースのパフォーマンスの低さのために、より難しいものになった」
さらにガゼッタ紙ではミックがこれまでのヨーロピアンF3、FIA-F2ともに参戦2年目でチャンピオンを獲得してきたことから「彼には自分の可能性を学び表現するための時間が必要だ」と指摘する。そのうえで彼にとって大切なのは「自分の道を歩むこと」であり、「良い血がウソをつくかどうかは時間が教えてくれる」と彼の今後に期待を向け締めくくった。
「ルーキー」をもっと詳しく
「ルーキー」のニュース
-
【ヤクルト】山田哲人の登録を抹消 ドラフト5位ルーキー・伊藤琉偉が初昇格5月6日17時45分
-
【GT500 KEY POINT/ニッサン編】継続から一転、若手を加えた大シャッフルを実行5月6日10時55分
-
青く輝く『杉浦悠太』が活力源 期待のルーキーは地元でプロ初Vなるか5月4日18時30分
-
【巨人】ルーキー・園田純規が3回無失点と好投「初めての3イニング投げ切れた」3軍は8—1で勝利5月4日12時55分
-
女子プロゴルファーたちが“研修”で裏方を経験 ルーキーキャンプで学んだことは?「大変さがすごく分かった」5月4日12時5分
-
西武のイケメンルーキーは城田優?賀来賢人?それともクッパjr.? 8回8奪三振0封で2勝目5月4日5時45分
-
【西武】ドラフト1位ルーキー武内夏暉が8回無失点で2勝目「ここからどんどん連勝目指して勝っていきます」5月3日21時50分
-
壁越えた楽天バッテリー=早川完投、導いた太田—プロ野球5月3日19時55分
-
初のスタメン落ちも経験…DeNAドラ1ルーキー度会隆輝に訪れた最初の試練 球団OBが指摘した「打破すべき課題」とは5月3日12時41分
-
【リーグワン】神戸のルーキーFB伊藤大祐、最終節で初のメンバー入り「自分の強みを出したい」5月2日14時45分
スポーツニュースランキング
-
1J1広島巡り安芸高田市長から反論。新潟スポンサー社長がX閉鎖へ「悲しい」 FOOTBALL TRIBE
-
2「何のためにいるのかわからない」井上尚弥の防衛戦で噴出したラウンドガール“不要論” 週刊女性PRIME
-
3札幌ミシャ監督解任論も!FC東京戦後のオフに批判相次ぐ「練習しろ」の声 FOOTBALL TRIBE
-
4「3度目のMVP候補に加わる」大谷翔平の”3連戦の内容”に米メディアも脱帽「三振は本塁打より少なかった」 ココカラネクスト
-
5放送事故レベル! 大谷翔平、中継カメラがとらえたヤバすぎる瞬間 直撃したら死ぬレベルの“弾丸ヒット”にファン騒然「怖すぎる」「野手動けないだろ」 ABEMA TIMES