浅野拓磨所属のボーフム、レッシュ監督の解任を発表…昨季は残留に貢献も、直近6戦で5敗と不調
サッカーキング2024年4月9日(火)16時48分
ボーフムを率いていたトーマス・レッシュ監督 [写真]=Getty Images
ボーフムは8日、現在クラブを率いるトーマス・レッシュ監督の解任を発表した。今回の決定に伴い、アシスタントコーチを務めるヤン・フィーサー氏もクラブを離れることとなる。なお、後任については決定次第の発表になると伝えた。
今シーズン、ボーフムはブンデスリーガ第28節を終えた時点で5勝11分12敗の成績で勝ち点「26」を獲得し、現在は15位につけている。日本代表FW浅野拓磨はブンデスリーガ24試合の出場で6ゴールと攻撃陣をけん引する活躍を見せているが、現在のチームは直近6試合を1分5敗で終えており、最後の白星は2月18日に行われた第22節バイエルン戦(○3-2)まで遡る。昇降格プレーオフ出場圏内の16位マインツとは勝ち点差「3」、自動降格圏の17位ケルンとは勝ち点差「4」という状況だ。チームが不調に陥っているなか、残り試合数が「6」となったタイミングで、クラブはレッシュ監督と袂を分かつ決断を下した。
現在55歳のレッシュ氏はドイツ出身。指導者としては、ドイツ国内のカテゴリーが下のクラブで監督やアシスタントコーチの経験を積み、2012年からはレッドブル・ザルツブルクのアカデミーで監督を務めた。2013-14シーズンはロガー・シュミット監督(現:ベンフィカ)率いるレッドブル・ザルツブルクでアシスタントコーチを務め、2015-16シーズンはセカンドチームにあたるリーフェリングを指揮。同シーズンはオスカル・ガルシア監督が解任となった後、暫定的にトップチームでも公式戦2試合を闘った。
その後は2.ブンデスリーガ(2部)のエルツゲビルゲ・アウエ、オーストリア・ブンデスリーガのアウストリア・ウィーン、エールディヴィジのフィテッセの監督を経て、2022年9月にボーフムの指揮官に就任。当時、ボーフムはブンデスリーガ開幕から6連敗を喫しており、1部昇格の立役者でもあるトーマス・ライス監督の解任を決断。後任として再建を託されたレッシュ監督は、徐々に白星の数を増やしていき、最終的には10勝4分13敗の勝ち点「34」で14位フィニッシュ。2シーズン連続の1部残留を果たしていた。
今回の決定を受け、レッシュ監督はクラブを通してコメントを発表。「昨シーズン、私は勝ち点わずか『1』で最下位に沈むボーフムを指揮することとなったが、それでも選手たちがセンセーショナルなパフォーマンスを見せてくれたおかげで、最終的には1部に残留することができた。このことは決して忘れることはない。この特別な経験だけでなく、私とボーフム、この街、そして素晴らしいファンとの絆はずっと続いていく。ボーフムが現在と同じように降格圏外でシーズンを終え、来シーズンもブンデスリーガに身を置けることを願っている」と別れのメッセージを残した。
なお、ボーフムのスポーツ・マネージング・ディレクターを務めるパトリック・ファビアン氏は、「我々は、トーマス・レッシュとヤン・フィーサーの功績に感謝の意を表する。特に昨シーズンの感動的な瞬間は、彼らなしでは実現不可能だった」と両者を称えつつも、今回の決断を下した背景を「現在の状況では、以前のような体制でやっていくことは難しいと判断した」と説明。同時に、スポーツ・ディレクターのマルク・レタウ氏も、次のような言葉で監督交代の理由を明かした。
「チームに長期的な安定をもたらすこと、そして直近の数試合を成功させることができなかったため、今回の決断を下した。1部残留はまだ手の届くところにある。そして、チームにはブンデスリーガで通用するクオリティがあると確信している。これらの状況を踏まえ、今回の監督交代によって、降格を回避する決定的なきっかけを作る必要があるとの結論に達した」
ボーフムにとって、次節のブンデスリーガは13日に控えた第29節ハイデンハイム戦。同試合までに新監督が発表されるかは不透明で、暫定体制で戦う可能性も残されている。
【ハイライト動画】レッシュ体制最後の勝利となったバイエルン戦
今シーズン、ボーフムはブンデスリーガ第28節を終えた時点で5勝11分12敗の成績で勝ち点「26」を獲得し、現在は15位につけている。日本代表FW浅野拓磨はブンデスリーガ24試合の出場で6ゴールと攻撃陣をけん引する活躍を見せているが、現在のチームは直近6試合を1分5敗で終えており、最後の白星は2月18日に行われた第22節バイエルン戦(○3-2)まで遡る。昇降格プレーオフ出場圏内の16位マインツとは勝ち点差「3」、自動降格圏の17位ケルンとは勝ち点差「4」という状況だ。チームが不調に陥っているなか、残り試合数が「6」となったタイミングで、クラブはレッシュ監督と袂を分かつ決断を下した。
現在55歳のレッシュ氏はドイツ出身。指導者としては、ドイツ国内のカテゴリーが下のクラブで監督やアシスタントコーチの経験を積み、2012年からはレッドブル・ザルツブルクのアカデミーで監督を務めた。2013-14シーズンはロガー・シュミット監督(現:ベンフィカ)率いるレッドブル・ザルツブルクでアシスタントコーチを務め、2015-16シーズンはセカンドチームにあたるリーフェリングを指揮。同シーズンはオスカル・ガルシア監督が解任となった後、暫定的にトップチームでも公式戦2試合を闘った。
その後は2.ブンデスリーガ(2部)のエルツゲビルゲ・アウエ、オーストリア・ブンデスリーガのアウストリア・ウィーン、エールディヴィジのフィテッセの監督を経て、2022年9月にボーフムの指揮官に就任。当時、ボーフムはブンデスリーガ開幕から6連敗を喫しており、1部昇格の立役者でもあるトーマス・ライス監督の解任を決断。後任として再建を託されたレッシュ監督は、徐々に白星の数を増やしていき、最終的には10勝4分13敗の勝ち点「34」で14位フィニッシュ。2シーズン連続の1部残留を果たしていた。
今回の決定を受け、レッシュ監督はクラブを通してコメントを発表。「昨シーズン、私は勝ち点わずか『1』で最下位に沈むボーフムを指揮することとなったが、それでも選手たちがセンセーショナルなパフォーマンスを見せてくれたおかげで、最終的には1部に残留することができた。このことは決して忘れることはない。この特別な経験だけでなく、私とボーフム、この街、そして素晴らしいファンとの絆はずっと続いていく。ボーフムが現在と同じように降格圏外でシーズンを終え、来シーズンもブンデスリーガに身を置けることを願っている」と別れのメッセージを残した。
なお、ボーフムのスポーツ・マネージング・ディレクターを務めるパトリック・ファビアン氏は、「我々は、トーマス・レッシュとヤン・フィーサーの功績に感謝の意を表する。特に昨シーズンの感動的な瞬間は、彼らなしでは実現不可能だった」と両者を称えつつも、今回の決断を下した背景を「現在の状況では、以前のような体制でやっていくことは難しいと判断した」と説明。同時に、スポーツ・ディレクターのマルク・レタウ氏も、次のような言葉で監督交代の理由を明かした。
「チームに長期的な安定をもたらすこと、そして直近の数試合を成功させることができなかったため、今回の決断を下した。1部残留はまだ手の届くところにある。そして、チームにはブンデスリーガで通用するクオリティがあると確信している。これらの状況を踏まえ、今回の監督交代によって、降格を回避する決定的なきっかけを作る必要があるとの結論に達した」
ボーフムにとって、次節のブンデスリーガは13日に控えた第29節ハイデンハイム戦。同試合までに新監督が発表されるかは不透明で、暫定体制で戦う可能性も残されている。
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