動き出したF1ドライバー市場。ペレスは「1カ月後には来年自分が何をするのかわかるだろう」と状況を静観
セルジオ・ペレスは、何らかの形で来月中にレッドブルでの将来が明らかになるよう期待していると述べているが、チームは2025年のラインアップを急いで決めようとはしていないようだ。
ペレスとレッドブルの現行契約は今季限りで終了するが、F1のドライバー市場が過熱するなか、ペレスは誰もが望むチャンピオンシップ制覇チームであるレッドブルのシートを争う可能性を持つ、高い能力のあるドライバー候補のひとりに過ぎない。フェラーリのカルロス・サインツとアストンマーティンのフェルナンド・アロンソも市場にいてトップのシートを求めており、両ドライバーというよりも彼らのマネージャーが、レッドブルと予備的な話し合いを行った可能性が高い。
しかし今のところ、ペレスは2024年シーズンの好調なスタートを切っている。4レース中、マックス・フェルスタッペンに次ぐ2位の座を3回獲得したおかげで、ライバルたちよりも優位に立っているようだ。
「僕はそのことについてとても落ち着いている。F1に参戦して14シーズン目だ。次に何が起ころうとも、これまでこのスポーツでやってきたことに本当に満足しているし、あとは時間の問題だと考えている」と、ペレスは『Sky Sports F1』に語り、F1での将来について触れた。
「ドライバー市場は動いており、今後数週間で多くの動きが出るのは確かだ。1カ月後には、来年自分が何をやるのかがわかると思う」
レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは最近、ペレスが2025年の新契約を得るには、力強い調子を維持する必要があると語っていた。マルコの見解について、レッドブルF1のチーム代表クリスチャン・ホーナーも同じ意見だ。しかしホーナーは、2025年シーズンのラインアップを決定するにあたって、チームはゆったりしたアプローチを取っていることをほのめかした。
「今年のドライバー市場全体が非常に早く始まったようだ」とホーナーは語った。
「誰もが急いでいるようだ。今年はまだ4戦しか終わっていないがね。我々は急いでいるわけではない。ご想像のとおり、我々のマシンにかなりの関心が寄せられているのは明らかだ」
「チェコ(セルジオ・ペレスの愛称)が優先事項だし、来年のことを考える前にまだ数レースが必要だろう」
「失われるとすれば彼のシートだ。彼は素晴らしい仕事をしているし、マックスからコンマ1秒以内で予選を通過している。彼は鈴鹿では群を抜いて最高の予選パフォーマンスを出した」
「彼の自信が高まっているのがわかるだろう。レースでの彼のパフォーマンスは、ふたたび非常に強力になった。彼はまさに自分に求められていることをやっている」
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