フェラーリとルノーがパワーユニットのエレメントを交換。早くも制限基数に到達
F1バーレーンGPでパワーユニット(PU/エンジン)トラブルのために勝利を逃したフェラーリが、中国GPでコントロールエレクトロニクスを交換することを決めた。また、ルノーはパワーユニットのトラブルが続いたことを受け、リデザインしたMGU-Kを全車に導入している。
バーレーンでシャルル・ルクレールは優勝を目前にしながらエンジンのトラブルで3位まで後退した。フェラーリはエンジン本体は再利用可能であると述べていたものの、中国GPで、ルクレールおよびチームメイトのセバスチャン・ベッテル、フェラーリPUを搭載するハースのロマン・グロージャンとケビン・マグヌッセンに関し、2基目のコントロールエレクトロニクスを導入することを決めたと、Racefansなど複数のメディアが伝えた。
2019年F1規則では、21戦のなかで6エレメントのうちICE(エンジン)、MGU-H、ターボチャージャーは3基に、エナジーストア、コントロールエレクトロニクス、MGU-Kは2基に制限され、それを超えるとグリッド降格ペナルティを科される。
■バーレーンでダブルリタイアのルノーは、改良版MGU-Kを導入
一方、ルノーは、プレシーズンテストからMGU-Kの問題が続いていたため、このエレメントのデザインを修正したということだ。バーレーンGPでニコ・ヒュルケンベルグとチームメイトのダニエル・リカルドが決勝終盤にパワーユニット関連のトラブルでマシンを止めており、カスタマーチームのマクラーレンに乗るカルロス・サインツJr.も開幕戦オーストラリアGPでパワーユニットの問題でリタイアした。サインツは第2戦にしてシーズン2基目のICE、ターボチャージャー、MGU-H、MGU-Kを導入。このMGU-Kは改良版だったということだ。
そのアップデート版が、中国GPでは残りのルノーユーザー、ヒュルケンベルグ、リカルド、マクラーレンのランド・ノリスのマシンにも導入された。
「分析し、信頼性の改善に取り組んでいる。今の状況を解決するためにね」とヒュルケンベルグは中国GPを前に語った。ヒュルケンベルグはMGU-Kに加えてエンジンなど他にもいくつかの新エレメントを使用する。
「前回素晴らしい結果を出せるはずだったのに、それを失ったんだ。僕の場合、PUのトラブルがあったので、ここでは2基目のエンジンを使用する。今までMGU-Kの問題が何度か発生していた」
「今回、すべてのルノーエンジンにリデザインされたMGU-Kが使われている。今までの問題に対応できると確信しているよ。改善のために引き続き対応を続けていく」
「フェラーリ」をもっと詳しく
「フェラーリ」のニュース
-
2024年F1第8戦モナコGP予選トップ10ドライバーコメント(2)5月26日17時35分
-
ルクレール、直前でエンジン交換もポール獲得、悲願の母国初優勝に近づく「今のフェラーリなら、今度こそ勝てる」5月26日10時18分
-
【F1第8戦予選の要点】アロンソとペレスの失速。モナコを得意とするガスリーの大健闘と入賞の可能性5月26日1時46分
-
ルクレールが地元モナコで今季初PP。フェルスタッペンはQ3で壁にヒット【予選レポート/F1第8戦】5月26日0時20分
-
【順位結果】2024年F1第8戦モナコGP予選5月26日0時2分
-
【タイム結果】2024年F1第8戦モナコGPフリー走行3回目5月25日20時36分
-
ルクレール初日最速「もっとずっと速いタイムを出せる。うまくまとめてポールを獲りたい」フェラーリ/F1モナコGP5月25日14時51分
-
【タイム結果】2024年F1第8戦モナコGPフリー走行2回目5月25日1時3分
-
GENROQ2024年7月号は5月24日発売!特集は「フェラーリの未来」。5月24日15時16分
-
フェラーリF1の精密なレプリカステアリングが発売。コントローラーとしてゲームプレイにも使用可能5月23日21時28分