【巨人】またも終盤に失点 チームに影を落とすブルペン陣の不安定さ 合流が待たれる「8回の男」
開幕後、苦しい状態が続いている高梨。(C)CoCoKARAnext
巨人は12日の阪神戦(東京ドーム)に1−2と敗れた。相手先発の村上頌樹投手に対し7回まで無安打無失点と完全に封じ込められた打線がクローズアップされたが、終盤の投手陣にも不安が露呈している。
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7回までパーフェクトピッチングを続けていた村上の前に打線は手を出せず、8回に2番手として登板した石井大智から4番・岡本和真が一発を放ったが、この日は散発2安打となり原監督も「なかなか2安打ではね。もう少し打線が奮起しないと」とコメント。
一方で終盤の攻防にも注目が集まった。1ー1の10回に5番手で登板した田中豊樹投手は先頭の木浪聖也にいきなり四球を与えてしまい、続く梅野隆太郎の犠打で一死三塁の形を作られてしまう。ここで巨人ベンチは高梨雄平にスイッチ。前日の試合でも中野拓夢に適時打を許していた左腕はここでふんばりたかったが、近本光司に内角の球をうまく捉えられ、決勝打を浴びた。
昨年はチームトップの59試合登板、今季は100試合登板を目標に掲げるタフネス左腕、高梨の状態が心配されている。絶対守護神の大勢につなぐ、7、8回を投げるリリーフ陣の調子が今一つとあって、原監督も投手陣起用に頭を悩ませている。
合流が待たれているのは、昨年は腰痛のため、一軍登板がなかった左腕の中川皓太にもある。完全復帰を目指している中川は13日、ジャイアンツ球場で行われたシート打撃に登板。打者4人に対し、安打性の当たりは0と順調な調整を示し、近く実戦登板のスケジュールも見えてきそうだ。
2021年は58試合に登板とブルペンを支えた中川。昨年は先発、救援陣ともリーグワーストと投手陣不振が目立ったが、そこにはチームを支えたタフネス左腕が不在なことも響いたとされる。
チーム浮上のためには終盤の投手陣整備が欠かせない。頼れる男の一日も早い復帰が待たれている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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