いきなりの雨にクインタレッリ「やめてくれ」。松田次生「2023年は23号車の年にしたい」【第1戦GT500優勝会見】
岡山国際サーキットで開催された2023スーパーGT第1戦『OKAYAMA GT 300km RACE』。4月16日の午後に行われた決勝レースを終え、GT500クラスで優勝を飾ったMOTUL AUTECH Zの松田次生とロニー・クインタレッリが決勝を振り返り、次戦への展望を語った。
ロニー・クインタレッリ/第1スティント担当
「昨日からすごく流れが良くて、一年半ぶりの優勝を手にすることができました。シーズンオフからチームの雰囲気もよく、本来の23号車らしく戻ってきたなと感じていたので、今シーズンはいけるという感触がありました。ですので、こうして岡山の開幕戦からポール・トウ・ウインで優勝することができて、とにかく嬉しいです。ニスモのスタッフのみなさんとミシュランのみなさんに感謝しています」
「自分のスティントに関しては、スタート前に、レース後半に雨が降り出すかもしれないと聞いていたので、(後半に向けて)ドライタイヤをどうマネージメントしていこうかなと考えていました。けれども、いきなり雨が降り出してきて『やめてくれ』と気持ちになりました。(隊列の)1番前にいたのでブレーキングポイントもわからず、難しい走行になってしまったのですが、集中してスリックタイヤでギリギリのところで走ることができました」
「そして雨がものすごく強くなってきた時に、監督(中嶋健監督)と無線で相談して、これからもっと雨が強くなるとのことだったので、いいタイミングに迷いなくピットインすることができたと思います」
「ウエットタイヤに替えてからは、フルウエットの状態で、ブリヂストン勢のペースも良かったので6位くらいまで順位を落としてしまいました。ですが、徐々にタイヤが温まってきてからは順位を上げることができました。そこからは、さらに熱が入った状態で走り続けることができたので、まだいけるという感触がありました」
「その後は、どのタイミングでスリックタイヤに交換するかが難しかったのですが、36号車の次の周にピットインをして、なんとか次生選手がアウトラップに踏ん張って守ってくれました」
「次戦の富士は僕の大好きな1戦です。42kgのサクセスウエイトもあるのでどこまで行けるかはわかりませんが、とにかく集中して全力で臨みたいと思います」
松田次生/第2スティント担当
「まさかこんなコンディションになるとは思わなかったのですが、ロニー選手が踏ん張ってトップで帰ってきてくれたので、なんとか36号車(au TOM’S GR Supra)からうまくポジションを守ることができて良かったです」
「その後はFCYのタイミングに、雨が再び降り出すという予報を(無線で)聞いて、後半はさらに雨が降り出すということを知りました。さらに、大きいクラッシュがあったというのも聞こえたので、ちょうどそのタイミングで、なんとかセーフティカーが入る前にピットに入ることができました」
「そこからはウエットタイヤに交換して走っていましたが、レースができる状況ではなかったです。そう言った意味では、作戦やエンジニアの判断に加え、僕らもそれにしっかりと応えることができたということが、この優勝に繋がったのだと思います」
「走行したペース的にも、自分のなかでは“すごくレースをした”という感じはないのですが、予選でポールポジションを獲ってからの流れを、しっかりと決勝で優勝に繋げることができたので良かったです」
「また自分にとっては、(GT500での)23勝目から24勝目の壁が厚かったのですが、変なプレッシャーもなくなったので、これを機に25勝、26勝と勝利を重ね、23号車がチャンピオンを獲得できるように頑張っていきたいと思います」
「今年はチームのみんなと、2023年は23号車の年にしたいという固い決意をもって挑んでいます。それが開幕戦から機能しているので、この流れをしっかりと維持していきたいです。次戦からサクセスウエイト分重くなるので、簡単ではないと思いますが、運も見方にして、中盤から後半戦に向けてもしっかりと戦っていきたいと思います」
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